先日、町田市民ホールにて 茂木弘道 先生の講演会がありました。

しっかりとコロナ対策を施した「日本の明日を考える会・町田」主催の講演会でした。

 

茂木先生は世界出版の代表取締役であり、「史実を世界に発信する会」の代表であり、数々の著作がある大変有名な評論家です。

演題は「成否を分けた日本の選択」です。

 

力のこもった講演内容でしたし、出席者の方々から出された多くの質問にも先生は明快にお答えになり、大変勉強になりました。

私は町田市で産まれ、町田市の小中学校、都立の高校で歴史を学んできました。

 

当時は暗記するのみでしたが、大人になり沢山の本を読み勉強すると違和感を覚えるようになりました。

 

最近話題のハーバート・フーバー大統領の回顧録「裏切られた自由」や、

 

東京裁判時の判事であるパール判事の意見書の解説「日本無罪論」、

などを読むと、学校で教わってきたものや報道を通じて知ったことと異なるように感じます。

 

これらの外国人の著作は、敢えて自国を有利に導こうとする日本側の主張ではなく、

むしろ利害対立する外国から見た史実であります。

 

「裏切られた自由」は、第二次大戦当時のアメリカ大統領ルーズベルトの前任者で、

 

第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバーが第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。

 

第二次世界大戦とは何だったのか。

 

従来の見方とは対立する歴史観をもつ本書はフーバーの遺族の思いから長い間、公にされませんでしたが、2011年に米国フーバー研究所から刊行され話題を呼んでいます。

 

フーバー大統領は、3年8カ月にわたった不毛な日米戦争は、「ルーズベルト大統領という、たった一人の狂人が引き起こした」と、糾弾しています。

 

東京裁判のパール判事は意見書の中で、残虐行為などについて、敗戦国の日本やドイツ、戦勝国のアメリカに分け隔てなく批判的見解を述べていますが、

 

「裁判の方向性が戦勝国によって予め決定づけられており、判決ありきの茶番劇である」

 

「東京裁判は国際法ではなく事後法により裁かれた戦勝国によるリンチと変わらない裁判であり、裁判そのものが無効」と被告全員の無罪を主張しています。

 

事実に基づいた過去の検証がなければ、道を誤ることになりかねないので、

 

学校での歴史教育は偏った一方的な教育ではなく、事実に基づく公明正大な歴史教育でなくてはならないと感じますし、

数学と異なり歴史は多面的であるからこそ、決めつけず自分で真実を見つけていけるよう、導いていくのが教育にとって大切なことだと感じます。