玉川学園夏祭りが中止になりました。

 

タチアオイの花が梅雨を告げたと思えば、あっという間に夏がやってきます。

今年は新型コロナウィルスの影響で、これまで当たり前のようにあった夏の光景が一変します。

 

玉川学園商店街夏祭りがすべて中止となるのも、これまでで初めてのことです。

 

現在の玉川学園商店街夏祭りは今から47年前、消防団の先輩方が若かりし頃「ここで育つ子供たちが卒業・就職して離れても、また戻ってくるこの街を忘れないよう共通の思い出を作ってあげたい」という想いで始めたものです。

 

今でも、夏祭り会場の入口に消防ポンプ車を停めて警戒活動をしていると、次から次へと子供たちがワクワクした笑顔でやってきて、夏祭りを創りあげてきた先輩方の想いを目の前に見る気持ちになります。

そんな玉川学園商店街夏祭りで、我々消防団は警戒活動以外に、2014年から、誰でもどのような楽器でも参加可能な「ベートーベン交響曲第九番(歓喜の歌)合奏・合唱」を多くの方のご協力のもと主催しています。

 

これは、元商店街会長の消防団の先輩から「厳太郎よ、誰もが主役になって参加できるお祭りを作れないかなぁ。」と言われたのがきっかけでした。

 

「誰もが参加できる」「玉川学園ならでは」2つのコンセプトを考え続けてたどりついたのが、「第九」です。

 

 

玉川学園の卒業生や関係者が多く住むこの街は、潜在的に第九を歌える方が多く、このことは文化薫るまち・玉川学園ならではの文化資源ともいえます。

 

夏祭りを通じて「また来年、この場所・この音楽で」と笑いあい、地域のつながりを強化することは、災害時における「共助」の礎となり、防災の観点からも有意義です。

 

年々参加者は増え、「今年も楽しみにしているよ」とお声かけいただくほど定着したところで、夏祭り中止は大変残念ですが、「来年こそは、この場所・この音楽で」希望をもって頑張りましょう。

 

我々消防団は、コロナ禍においても、災害に備えた訓練を続けています!