友人が日蓮宗大本山法華経寺に「百日荒行」に入っているので面会に行って来ました。




日蓮宗の「百日荒行」日本仏教の中で一番厳しい修行でして、1591年から続いています。

「百日荒行」は100日間朝2時半に起床し、寒風吹きすさぶなか、朝の3時から夜の11時まで、水を被り1日18時間も読経する修行です。

社会とは全く隔離され、食事は一日朝夕の2回で、白粥と汁物だけだそうです。

素足で単衣の衣をまとい、一日二時間余りの睡眠と二食の質素な食事で、日に七回の水行、延べ十八時間余に渡る読経三昧で全てにわたり酷烈を極める修行です。

彼は今回で2回目の荒行です。
前回の時は20キロ以上痩せて出てこられました。

今年も日本全国から集まった120名のお坊さんと共に修行していますが、現在まで3人の方が修行半ばで抜けられたようでした。

連日長時間正座しての読経で、膝から骨が見えるようになるとも聞きました。

50日目以降にやっと外部の方々との面会が許されるそうで、お寺の檀家の皆様と一緒に、纏いの会「天晴会」の一員として参加させていただき伺ってきました。


すっかり声も枯れ、髭も伸び、身体も細くなっていましたが、眼光鋭く生気満ちる迫力あるお姿に修行の厳しさがうかがえ何も声をかけれない程の様子でした。

こんなにも物が溢れている世の中で、かくも辛く厳しい修行を自ら進んで行い、彼の全魂を打ち込むことは並々ならぬ信念であろうかと思います。

「大荒行堂」の中で彼を中心に多くの修行僧皆さんで読経していただき、鬼気迫る読経に身が清めれたのと同時に貴重な体験をさせていただき大変ありがたいと思いました。


彼らの荒行に比べれば私の日頃辛いと思うことや身に降りかかる災難などは、本当に大したことないことだと改めて感じられ、もっと頑張っていかなくてはなと励まされた気分でした。

お坊さんが荒行に入る時と出る時にしか開かない「瑞門」の前で、彼らの無事修行修了をお祈りしました。



2月12日に原町田の浄運寺にて10時から彼の無事成満を祝う「帰山式」がございますので、皆様お集まりいただければ幸いに存じます。

彼らの無事成満を心よりお祈り致します。