節目となる令和元年最後の12月議会において、「鶴川5号踏切について」一般質問した原稿を投稿します。

 

鶴川5号踏切とは、玉川学園の正門の横の踏切のことで、拡幅を求め過去2回質問しています。

 

鶴川5号踏切は接続する道路幅よりも踏切内部で狭くなり、接続する交差点も変則的であり、交通量も多く、朝夕の混雑時には渋滞も発生しますし、歩行者にとっても安全な踏切とは言えず、鉄道事業者にも長年改善を要望してきた踏切です。

 

質問を通じて、拡幅に向けて鋭意努力していく事と、先ずは歩行者部分のカラー舗装修繕を急ぐとの答弁をいただきました。

 

 

 鶴川5号踏切について(パート3)

 

 

 

厳太郎壇上

鶴川5号踏切について質問します。

 

鶴川5号踏切について拡幅を求めて、過去に平成25年12月議会、平成29年12月議会と質問してきました。

 

この鶴川5号踏切とは、玉川学園の正門の横の踏切のことです。

 

朝夕の通勤時には踏切遮断時間も長く、多くの交通量や通学する学生があり、踏切幅も接続する道路の幅員の7メートル以下となっており、踏切内も接続する交差点も変則的です。

 

踏切道の改良を促進することにより、交通事故及び交通の円滑化に寄与することを目的とした「踏切道改良促進法」において2020年までに改良を実施しなければならないと法律で定められ、これまでも議会で対応策について取り上げさせて頂いてきました。

 

平成25年の議会答弁では、踏切の幅が接続する道路幅が7メートル以下であることを認識して下さり、幅員の確保について現地を確認すると答弁頂いていますし、

 

平成30年の議会答弁では、「踏切道改良促進法」にて改良が義務化されたことを受けまして、拡幅を当面の対策として「国、あるいは他の自治体の動向を踏まえまして検討していきたい」と答弁頂いています。

 

 

さて、それからまる1年が経過しまして現在の状況を確認したいと思います。

 

「踏切道改良促進法」で鶴川5号踏切は、2020年度までに改良を実施しなければならないと定められているが、現状の進捗状況は?

 

また、中々進捗しているように感じられませんが、何らかの課題がある事だと思います。

 

課題をどのようにとらえていますか?

 

 

 

【答弁】 道路部長

○踏切道改良促進法で玉川学園正門前の鶴川5号踏切は2020年度までに改良を行うか、地方踏切道改良計画を提出することが定められております。

○2019年度は、小田急電鉄と協議を重ね、地方踏切道改良計画案を作成し、国、東京都と協議を進めております。

○この計画案は、玉川学園前交差点から東玉川学園に至る町田都市計画道路3・4・32号の整備に伴い、鶴川5号踏切を改良するものでございます。

 

○鶴川5号踏切の課題は、抜本対策である町田3・4・32号の整備時期が未定であることと、踏切道が狭いことでございます。

○当面の安全対策を検討する中で、町田警察署にヒアリングを行った結果、2018年に1件歩行者と自動車の接触事故を確認しました。

○事故原因は踏切道が狭いためであると推測され、安全対策として踏切道の拡幅や歩車分離が有効でございます。

○周辺道路との取付具合などを考慮しながら、どのような踏切道の拡幅が有効であるか検討の必要があると認識しております。

 

 

 

【再質問1】厳太郎

鶴川5号踏切は「踏切道改良促進法」で2020年までに改良すべき踏切と指定されていて、抜本対策である町田3・4・32号の整備時期が未定であることから、当面の策として踏切道の拡幅が検討対象となっているとの答弁でした。

 

自民党会派といたしましても、鉄道事業者への要望事項としまして、この鶴川5号踏切の拡幅を要望事項として毎年提出しています

 

鉄道事業者である小田急電鉄からの回答は、「当社としては、安全、安定輸送の観点から一つでも多くの踏切を廃止したいと考えておりますが、拡幅の協議を受けた際には、歩道設置のための拡幅など道路交通全体の道路計画を勘案した上で協力していく考えです」と文章で回答をいただいています。

 

この事は既に道路部長にもお伝えしていますので、鉄道事業者と協議を進めていると思いますし、答弁でも「小田急電鉄・国、東京都と協議を進めているとの事でした。

 

では、町田市は小田急電鉄、国、東京都と何を協議しているのですか?

 

 

 

 

【再質問答弁】道路部長

改良計画は小田急電鉄と連名で提出するため、小田急電鉄と改良計画案の協や情報共有を行いました。

2019年7月に開催されたヒアリングにおいては、国、東京都に対して、改良計画案を提案して、内容の確認をしていただきました。2020年度までに改良計画を提出できるよう準備を進めております。

 

 

 

 

(→国は町田市からまだ何もアクションが無いと言ってるよ!)

 

 

 

【再質問2】厳太郎

小田急電鉄と協議し、地方踏切道改良計画を2020年までに国に提出できるよう作成していて、その計画によれば町田3・4・32号と踏切の立体交差を計画しているものだという事は解りますが、

 

そもそもその計画にある立体交差の事業がいつになるか誰も全く解らず、安全性がきちんと担保されていないと認識しながらそのまま放置するわけにはいかないので、当面の策として拡幅を提案し続けているのです

 

国土交通大臣によって改良すべき踏切道として指定されている町田市内の踏切は4つです。

 

踏切道改良促進法施行規則における指定基準に一番抵触しているのは、この玉川学園の鶴川5号踏切です。

 

大戸踏切で1項目抵触、柿生4号、鶴川1号で2項目抵触、そして玉川学園前の鶴川5号踏切では最多の3項目も踏切道改良促進法施行規則の指定基準に抵触しております。

 

ですから、町田市内の踏切の中で一番危険性が指摘されていて、改良が必要なのは、この鶴川5号踏切であることは間違えなく、優先度が高い事は当然だと思いますがいかがですか?

 

 

 

 

【答弁③】道路部長

議員おっしゃる通り、鶴川5号踏切は踏切道改良促進法の指定を受けており、他の踏切と比べ優先的に改良する必要があると認識しております。

 

鶴川5号踏切は、踏切道指定基準第2条第1号「1日当たりの踏切自動車交通遮断量が五万以上のもの」、同条第2号「一日当たりの踏切自動車交通遮断量と一日当たりの踏切歩行者等交通遮断量の和が五万以上で、かつ、一日当たりの踏切歩行者等交通遮断量が二万以上のもの」、

 

同条第9号「付近に老人福祉施設、障害者支援施設その他これらに類する施設があるものであって高齢者又は障害者の通行の安全を特に確保する必要があるもの」の3つ全てに該当しております。

 

なお、大戸1号踏切は東京都施行で事業中であり、鶴川1号踏切は鶴川駅周辺再整備事業に伴い改良を予定しております。

 

 

 

【再質問4】厳太郎

優先度が高いと町田市も認識している事が確認出来ました。

では拡幅するに当たっての課題は何か。

 

 

【答弁4】道路部長

○鶴川5号踏切は、玉川学園前交差点から直線で東に向かい、踏切内で緩やかにカーブをして、玉川学園前駅南口側で変則的な交差点と接続するので、自動車交通の円滑化にも課題があります。そのため、踏切道の拡幅に併せて変則的な交差点の改良も含めた検討をしていく必要があります。

○踏切道をどちら側に拡幅すると安全対策として有効であるか、踏切道を利用する歩行者の動線を考慮しながら、検討をしていく必要があります。

○拡幅により遮断機や架線柱への影響が予想されるため、引き続き、小田急電鉄との協議が必要となります。

 

 

 

【再質問5】厳太郎

次は理事者に伺いたいと思います。

 

拡幅の課題について答弁頂きましたが、私は一番の課題は経費的なものだと感じています。

 

平成29年の議会質問の答弁では、改良の規模にもよりますが、おおよそ2億円から3億円ぐらいかかると想定しているとの事でした。

財政状況が逼迫する中で事業の優先順位を決めて取り組むことは重要だと認識しています。

 

この事は道路部だけの問題ではなく、町田市全体の事業の中での優先度合いによるものだと思いますので、理事者の視点から市全体を俯瞰してみて、どうお考えになりますか?

 

 

【木島副市長答弁】

事業の優先度の考え方についてでございますが、市全体におきましては、町田市5カ年計画における位置づけに基づいて、事業を進めております。

道路事業につきましては、新規に道路整備をすべきものや道路施設の維持保全、安全対策から優先度を決めて事業化することとしております。

まずは、本事業の位置づけを明確にしていくことが市としての事業の優先度を考える上で重要であると考えております。

 

 

 

【再質問6】厳太郎

この事業の位置づけの明確にしていくことが優先度を考える上で重要とのことですが、いつ頃どうやってこの事業の位置づけの明確化をされるのでしょうか?

 

踏切道の改良を促進することにより、交通事故及び交通の円滑化に寄与することを目的とした「踏切道改良促進法」において2020年までに改良を実施しなければならないと法律で定められ、数ある市内踏切の中で一番法律に抵触し

 

昨年の12月議会では拡幅を検討するとご答弁され

 

なおかつ、

 

町田警察署にヒアリングを行った結果、2018年に1件歩行者と自動車の接触事故を確認し、その事故原因は踏切道が狭いためであると推測され、安全対策として踏切道の拡幅や歩車分離が有効であると認識しているのですよね?

 

 

私は、この踏切の拡幅に関しての課題は、経費的なものであろうと思います。

 

先程、小倉まさのぶ代議士の事務所からこの踏切道拡幅に活用できるであろう国の補助金の資料を持ってきていただきました。

 

2種類ありまして、1つは町田市向けの「命と暮らしを守るインフラ再構築」に関する補助金、もう1つは鉄道事業者向けで鉄道事業者自ら申請する補助率2分の1の補助金です。

 

後程資料をお渡ししますので、是非ともこの補助金を活用して拡幅していただき、交通の円滑化や踏切の安全性が向上すれば嬉しく思います。

 

 

拡幅が有効であると答弁があったが、今後はどのような対応をしていくのでしょうか?

 

 

 

【答弁6】道路部長

今後は現況測量、交通量調査、道路線形の検討などを行い、どのような拡幅が適しているか、検討を進める必要があると考えています。

 

 

 

【再質問7】厳太郎

今までより一歩進んで道路線形の検討をし「測量」に入るとの答弁だと理解しました。

 

それとこれまでこの鶴川5号踏切の対策として質問してきまして3回目です。

 

その都度、歩道の安全対策としてカラー舗装の修繕を要望してきて、「カラー舗装の修繕をする」との答弁をいただいてきましたが、その間に部長は3人も代わっています。

 

先延ばしにされているのですか?

 

 

 

【答弁7】道路部長

これまでは、カラー舗装が視認できる状態でした。先日、カラー舗装の状況を確認しましたが、視認できません。早急に小田急電鉄と協議し、修繕対応を進めます。

 

 

 

(まとめ)厳太郎

まずはカラー舗装で安全策を図るとの答弁でした。

 

引き続き踏切自体の拡幅について取り組みをよろしくお願いします。