節目となる令和元年最後の12月議会において一般質問した原稿を投稿します。
本年6月議会において、町田市内小中学校で幾度となく発生した多数熱中症事案、及び神奈川県川崎市で児童等が殺傷された事件を受け、「多数傷病者発生時の町田市民病院の体制について」質問しました。
町田市内の多数熱中症者発生事案の時、現場の救急隊から医師派遣の要請がありましたが、町田市民病院では搬送されてくる患者の受け入れを優先し、現場への医師派遣は叶いませんでした。
災害時や多数傷病者発生事案への対応能力を高めることは、市民の生命、身体に関わる事ですので喫緊の課題だと強く思います。
6月議会では、今後の対応について「地域医療に関する委員会」で議論し、検討するとの答弁でしたので、12月議会では大規模災害や多数傷病者発生時には、積極的に現場に医師派遣を要請する立場で質問いたしました。
議会質問を通じて、今後は市民病院から医師の派遣を行うこととなりました!
病院内での調整が特に大変なことだったと思います。
町田市の危機管理体制の更なる向上に向けて大きく舵を切って下さった町田市民病院に、心より感謝と敬意を申し上げます。
そして、議会質問を通じて町田市民病院が「病院救急車」を求めている事も鮮明となってきましたので、導入に向けて頑張りたく思います。
また、非常に厳しい法的条件下にある医師への理解や、法整備は、人命活動の促進や多数傷病者発生時の医療の安定や、大規模災害時に最大多数の国民の命を守るために必要だと強く思います。
私はこれについて国に対する意見書を作成し、地方自治法第99条の規定により12月議会に提出しました。
「災害時などの救命活動を促進すべく医師の立場に立った法整備を求める意見書」
12月議会において可決されれば、町田市議会として国に提出する事が出来ます。
こちらについてはまた改めて投稿したく思います。
2019.12一般質問原稿 多数傷病者発生時の対応について
厳太郎(壇上)
通告に基づき自民党会派の一員として一般質問します。
≪多数傷病者発生時の対応について(パート2)≫
以前、多数傷病者発生時の対応について提言してきたが、その後の進展は?
についてお伺いいたします。
2019年5月に町田市内小中学校で発生した多数熱中症事案、及び神奈川県川崎市で児童等が殺傷された事件を受け、多数傷病者発生時の町田市民病院の体制について、令和元年6月(2019年)第2回定例会で一般質問をさせていただきました。
その中で、非常に厳しい法的条件下にある医師への理解や法整備は、人命救助活動の促進や、多数傷病者発生時の医療の安定、大規模災害時に最大多数の国民の命を守るために必要であることにも触れさせていただきながら、
多数傷病者発生時には、通常の救急医療としてではなく、局地災害として対応する必要があるため、今後、多数傷病者が発生した場合、市民病院からも積極的に医師を派遣するべきではないかと提言致しました。
答弁では町田市民病院での三師会や消防署及び保健所が参加する「地域医療に関する委員会」で対応について議論し、検討するとのことでしたが
町田市民病院の医師の派遣体制がどのようになったのか、進展状況を確認させていただきたいと思います。
町田市民病院事業管理者
町田消防署から直接依頼される医師・看護師の派遣について町田市民病院内で検討し、看護師、事務職員が同行して医師の派遣を行うことといたしました。
派遣体制については、2019年11月14日に三師会や、消防署及び保健所が参加する「第2回 町田市民病院地域医療に関する委員会」の議論を踏まえ院内で決定させていただきました。
【再質問1】厳太郎
市民病院事業管理者自ら、多数傷病者発生時に市民病院から医師派遣をしていくと大変心強い答弁をいただきました。
三師会や消防署及び保健所が参加する「地域医療に関する委員会」での話し合いもさることながら、病院内での調整が特に大変なことだったと思います。
それでは、派遣体制について詳しく説明をお願いします。
町田市民病院亀田事務部長
町田消防署からのホットラインにより派遣要請があった場合、救急処理処置室長に報告するとともに、診療部の部長、院長、事務部長、看護部長に連絡し派遣する人選を行い医師、看護師、事務員を派遣することといたしました。
【再質問2】厳太郎
令和元年6月(2019年)の第2回定例会の答弁では、消防署から医師の派遣要請があったが、できるだけ患者を受け入れることを優先し、現場へは派遣しなかったと答弁されましたが、関係者が参加した「町田市民病院 地域医療に関する委員会」でも議論し、医師を派遣する体制を整えていただいたことは大変大きなことであります。
それでは、委員会ではどのような意見がありましたか
町田市民病院亀田事務部長
町田消防署からは「有事の際、病院として体制を整えておいていただけると大変ありがたい!」とのご意見をいただきました。
【再質問3】厳太郎
消防署も喜んでいるのですね!
とても素晴らしい事だと思います。
医師派遣体制を作るにも町田市民病院だけの考えだけでなく、関係者の集まる委員会で議論したことは重要なプロセスであると思います。
今後も何か決める際には多くの意見を聞き決定をすることをお願いします。
確認ですが、多数傷病者発生時に医師派遣を決定した場合、どのように現地に出場するのでしょうか?
出場体制が決まっていましたら教えてください。
現場までの行き方についてお伺いします。
町田市民病院亀田事務部長
町田消防署から救急車により医師を現地に派遣することとなっていますが、多くの傷病者が発生している状況で救急車が町田市民病院に来ることは難しいと考えています。そのため町田市民病院が所有する8人乗りの車両で医師、看護師及び事務員を派遣する事を考えています。
【再質問4】厳太郎
平成30年3月議会において、地域医療支援病院の承認を受けるなら、病院救急車の導入が必要ではないか?
「消防署が利用しなくなった救急車など東京都へ働きかけを行う必要があるのではないか」と質問しましたが、その後はどうなりましたか?
町田市民病院亀田事務部長
平成30年3月でもお答えしましたが、患者さんの移送など病院の救急車が必要だと考えております。しかし救急車を購入するには2500万を超える金額となります。
そのため、公益法人東京都医師会の今年度(令和元年)「東京消防庁救急自動車を病院救急車として活用する事業」の譲渡救急自動車の運用先医療機関募集に申し込みを行いましたが残念ながら譲渡を受けることは出来ませんでした。
今後もこのような募集があった場合には申し込みを行いたいと考えています。
【まとめ】厳太郎
改めて、町田市民病院が「病院救急車」を重視し、求めている事が解りました。
今後とも病院救急車確保に向けた積極的な取り組みをお願いします。
私も出来る限り協力したく思います。
今回は、先ずもって令和元年という節目の年に、多数傷病者発生時に医師派遣をするように取り組んで頂き、
町田市の危機管理体制の更なる向上に向けて大きく舵を切って下さった町田市民病院に、心より感謝と敬意を申し上げてこの質問を終わります。
本当にありがとうございます!
こちらはpart①です。
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