本日は愛知県 新城市(シンシロシ)を訪れ、『若者議会』について視察しました。



新城市は愛知県では1番静岡県に近い位置にあり、人口4万6000人、面積は愛知県で2番目に広い市で、お茶の生産では静岡県と並ぶ生産量です。



新城市では『若者が活躍できるまち』~世代のリレーができるまち~ として、
全国で初めて条例に定め、「若者議会」を立ち上げ若者の意見を行政運営に導入していることで有名です。




新城市は以前話題となった「消滅可能都市」で愛知県で唯一該当していました。

シルバーデモクラシーとも言われるように、若者の割合は11%しか住んでいません。

そのような背景の中、市の職員が活発な若者達を一本釣りし、平成26年に「若者政策ワーキング」を立ち上げ、若者が市内の至るところを視察して回り、様々な方と議論を交わし、「若者議会」を立ち上げることになりました。

第1期 新城市若者議会では、
高校生10人、
大学生4人、
専門学校生1人、
会社員5人、
メンターとして
市民5人、
職員12人、
により、

「若者条例」「若者議会条例」に基づき、平成27年4月1日に設置され、この条例により市長が変わっても若者議会が存続し続ける様ににしました。

若者議会は若者が活躍できるまちにするため、若者を取り巻くさまざまな問題を考え、話し合うとともに、若者の力を活かすまちづくり政策を検討しています。

若者議会ではそれぞれのプロジェクトリーダーを「大臣」とすることにより、多くのメディアにも取り上げられると同時に若者達それぞれにも責任感が発生し、主体的に活動が活発化してきました。

若者防災を考える会
新城の医療を変えるチーム
高齢者との交流を促進する会
図書館を良くするチーム
広報PRチーム

など様々なチームが若者会議に設立されました。

特に驚いたのが、若者が予算提案権を持ち、予算(年間1000万円)の使い道を若者自らが考え政策立案することです。

さらにそれを年に1度実際に市長に答申し、市議会の承認を得て、市の事業として実施されています。

また、新城(直訳すると)=ニューキャッスルのことから

世界中に多くある「ニューキャッスル市」と交流し 若者議会を通じて「若者の意見を実現する場」を創出しています。

新城市若者議会では、新城に対するさまざまな意見・想いを持つ若者同士、新城について語り合いながら「新城のこれから」について若者の視点で考えています。

これら「若者議会」を経験した学生達は、上京し在学した都市で卒業後立候補し議員として活動したり、地元の新城市の職員として地域行政の発展のため活躍しています。

新城市では、若者が活躍できるまちを目指していて、若者の一歩を促し、「若者議会」の活動を通じ実際に若者の意見を市政に反映させる取り組みをすることにより、
これからの将来を担う若者に主体的に社会との関わりを持たせ、若者の社会進出を応援してます。

町田市議会も若者が過ごしやすいまちを目指し、若者の意見を市政に反映させ、
投票率向上に繋がるように「高校生と町田市議会議員との意見交換会」を年に1度実施していますが、

新城市の取り組みの方が圧倒的に進んでいて、若者を「共に社会を築く一員」として扱い、主体的で対話的な深い学びとなる若者議会を通じ、育成している本事業から多くのことを学べました。

新城市の若者は「2度と新城市を消滅可能都市と呼ばせない!!」と明確に宣言していて地方創生の観点からも大変頼もしいなと感じました。