昨日は早朝町田を出発し、

自衛隊朝霞駐屯地内、
「①自衛隊体育学校」、
「②女性自衛官教育隊」、
「③陸上自衛隊広報センター『りっくんランド』」

を視察しました。





「①自衛隊体育学校」は、陸・海・空・自衛隊の共同機関で、体育に関する研究調査を任務としています。

創立は1960年のローマオリンピック直後の1961年で、1964年の東京オリンピックでは20名の選手を輩出しました。

第17代校長の三宅義信さんは1964年の東京オリンピックに重量挙げで出場し、
クリーン・アンド・ジャークという頭上高々とバーベルを挙げる競技で152.5キロを挙げ、見事フェザー級で金メダルを獲得した方です。

このメダルは東京オリンピックの日本の金メダル第1号であり、その後の競技に弾みをつけました。

三宅義信さんはその東京大会以外にも、1960年ローマ大会で銀メダル、1968年メキシコシティ大会で金メダル、1972年ミュンヘン大会で第4位と、4大会連続で出場し大活躍されたスーパーマンのような方です。

自衛隊体育学校は今までにオリンピック出場選手を143名輩出し、20人のメダリストを誕生させていますし、
大変多くの世界選手権大会出場選手、アジア大会出場選手、各大会のメダリストを輩出しています。

自衛隊体育学校を訪れた昨日も、高校時代にボクシングで連覇してきた並木月海選手や大学時代の全日本チャンプらが来年の東京オリンピック出場を目指し、厳しいトレーニングに汗を流していました。

これらの選手を指導するのはロンドンオリンピックに出場した須佐勝明コーチで、自衛隊体育学校は選手層もさることながら、コーチ陣も素晴らしい戦歴の方々ばかりだと思いました。

校内は大変広大な敷地と各種スポーツ施設や最新器具があり、ボクシング、ウェイトリフティング、フェンシング、馬術、射撃、7人制ラグビー、レスリング、の練習風景を見学させていただきました。






校内には「錬磨五訓」として、
一、練習に泣き、試合で笑え
一、敵に勝つ前に己に勝て
一、自らの技を工夫せずして勝利なし
一、技は心と体の一体と知れ
一、積極攻勢こそが勝利への要道

と各所に掲げられていました。

何事にも通じる教えだなと感じました。

今後とも世界で活躍されるであろう選手の方々がキラキラと練習に励む姿がとても印象的でした。



「②女性自衛官教育隊」は、1968年に始まり今年で51年。
この半世紀に、1万5000人近い隊員を輩出してきました。



モットーは「強く、明るく、麗しく」で、新隊員らは
3カ月間寝食を共にし、敬礼に始まり、ほふく前進や射撃まで基本的な技量を学びます。

3カ月間の厳しい訓練を経て、全国の駐屯地に散っていきます。

この度は3ヶ月の訓練スケジュールや官舎の居室を視察しました。

どの居室やベッドも清潔に整理整頓されており、どの候補生も全く同一に荷物が配置されていました。

指導者の女性自衛官とお話しさせていただきました。

入校時は普通の女学生だった皆様が3ヶ月の訓練で人としても一回り成長し、国防のために責任と誇りを持って働いている姿は大変凛々しく感じました。



「③陸上自衛隊広報センター『りっくんランド』」は、陸上自衛隊の歴史・組織・防衛装備などを多角的な面から紹介している博物館です。






最新式の戦車やヘリコプター、自衛隊の各種機材が展示されていたり、「3Dシアター」や「フライトシミュレータ」もあり、体感出来る施設になっています。

また災害派遣など国内における活動や海外における国際平和協力活動などの状況を写真や資料とともに紹介されており、大変見応えのある施設です。

この度はいつもとは違う様々な角度から日本の国防を担う自衛隊について勉強させていただきました。

関係者の皆様に改めて深く御礼を申し上げます。

また、今回は見学出来ませんでしたが朝霞駐屯地には以前、座間にあった陸軍士官学校の校舎である振武台が移設され記念館となっているそうです。

鬼籍にいる伯父の出身校でもあり、次回見学して思いを馳せてみたいなと思いました。