東京消防庁 多摩航空センターを訪れ、航空隊、航空消防救助機動部隊(通称 エアハイパーレスキュー)を視察させていただきました。









東京消防庁の航空隊は、新木場の江東航空センターと、立川の多摩航空センターとの2ヶ所あり、

航空隊の主な任務は、消火活動・救助・救急・情報収集です。

現在、ヘリコプター大型機4機、中型機4機、合計8機体制、
パイロット26名、総員130名で首都東京を24時間休まず守っています。

大型ヘリコプターの速度は最大時速324㎞、航続距離946㎞、
伊豆大島まで27分、青ヶ島まで90分で到着し活動出来ます。

航空隊の歴史は、
昭和41年に設置され、
平成23年の東日本大震災での活躍が注目され、
平成26年に現在の8機体制となり、
平成28年1月より航空消防救助機動部隊(エアハイパーレスキュー)が発隊し、
発災時に専門職員を大量投入出来る体制となりました。

ヘリコプターの主な装備として、救助ホイストやEMS担架などありますが、

私は山火事の際にヘリコプター下部に水タンクを取り付け、空中から水を投下する『ファイヤーアタッカー』に注目しました。

大型ヘリコプターは自重を含め最大で11トンの重さを上げられるそうですが、
『ファイヤーアタッカー』を装置すれば、2.5トンの水を湖等からホバリングしながら給水し、延焼地点に一気に撒けます。

水利の無い山間部では隊員が「ジェットシューター」という背負子で1人約40キロの水を背負い、登山し消火するため大変な労力がかかります。

一気に2500キロの水を空中から散布できる『ファイヤーアタッカー』は地上の隊員からも大変有難がられるでしょう。

今回は北海道東部胆振地震や、西日本豪雨災害の時に岡山県でも活躍した大型ヘリコプター『はくちょう』に搭乗し、上空から都内や町田市を調査飛行して下さいました。

来月11月13日にオープンをむかえ、大きな変化が予想される南町田の「グランベリーパーク」や、
町田市の地下を通過する「リニア中央新幹線」の小野路非常口の立坑などを上空から視察しました。

上空から町田市を見ると、ヘリポートやヘリサインの少なさを感じました。

パイロットの方からお話しをうかがうに、基本的に有視界飛行をする救助ヘリにとって、
学校等の大きな建物屋上にその場所を示すヘリサインはとても重要な目印で、
現在、都内全域で1773、市内77ヶ所あるヘリサインを拡充することが素早い救助につながることを学びました。

今後モノレール新駅を契機として整備される中心市街地等の施設や統廃合される学校等の公共施設にはヘリサインを求めて活動していきたく思いました。

また、大規模災害に備え、ヘリコプターの離発着ポイントの再検討や精査も必要だと感じました。

また私が2011年から議会で訴えている広大な敷地を有する「アメリカ陸軍相模総合補給廠」での災害時離発着許可と災害時応援協定の必要性を改めて感じました。




大変有意義な視察となりましたこと、全ての関係者の皆様に心より御礼申し上げます。