本日は『町田市・相模原市議員交流会、視察研修会』がありました。

 

 

相模原市は、お隣でありながら東京都と神奈川県と行政区の違いから、それぞれの施策に特色が異なることから、毎年両市の先進事例を交互に視察すると共に、議員間で意見交換をしているところです。

 

昨年は町田市がホストでしたので、今年は政令市である相模原市の施設を視察し勉強させていただきました。

 

本日は「独立行政法人国民生活センター」と、
「相模原市立博物館」
を訪れました。

 

独立行政法人国民生活センターは、元米軍の跡地であった所に昭和45年、前の万博の年に特殊法人として設立し、来年50周年をむかえます。

 

国民生活センターは、消費者問題・暮らしの問題に取り組む中核的な実施機関として、消費者、事業者、行政、を確かな情報でつなぎ、公正、健全な社会と安全・安心な生活の実現を使命としています。

 

こちら相模原市の国民生活センターでは主に商品テストと教育研修・資格制度を業務としています。

 

全国には1300近く「消費生活センター」があります。

 

そちらに消費者から苦情や相談が年間100万件寄せられ、それをビッグデータとして蓄積しています。

 

消費者から寄せられた声を実態把握し、調査分析、テストし、
事業者には要望、指導、摘発、消費者には注意喚起を促しています。

 

衣食住、乗り物等の幅広い商品が対象商品です。

 

まつげ美容液、足の角質除去のフットケア商品、健康食品、医薬部外品、幼児のマグネットボール誤飲手術事例等の、事故事例を紹介いただきました。

 

また、美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品が近年の事例として紹介されました。

 

 

 

この健康食品は強い女性ホルモン作用があり、女性が豊胸やバストアップ目的で飲むと生理被害に、

 

男性は増毛目的で飲んで胸が出てくる等の驚くべき現象が発生しました。

 

この事象に対し、国民生活センターは調査分析し、厚生労働省と共にしかるべき措置を施しました。

 

座学の後、施設内の各実験室やテストコース、家庭内事故解析室を見学させていただきました。

 

女性用健康食品や、一時期話題となった「水素水」の成分分析や、
2万回に及ぶドライヤー等の家庭用品のコードの曲げ伸ばし実験、
ボタン電池を使用するリモコン等の落下飛散実験、
スプレー缶の火災実験、
電動機付き自転車の安全性実験、等を見学させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

独立行政法人国民生活センターはメディア等で話題となることは少ないですが、消費者にとって大変身近な役割を務めており、

 

適正な商品を消費者に届け、社会の安定や公正な世の中の発展のためには必要不可欠な機関だと思いました。

 

続きまして「相模原市立博物館」を訪れました。

 

相模原市立博物館は米軍のキャンプ淵野辺の跡地に
平成7年 地域の博物館として開館されました。

 

JAXAの隣に立地し、自然、人文、両分野にわたる総合博物館で、プラネタリウムを併設します。

 

平成22年には「JAXA宇宙科学研究所」と連携し、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルを世界で初めて公開し、
平成23年には入館者200万人超えを実現しました。

 

平成25年には小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った「小惑星イトカワ」の微粒子を世界初公開し、
平成31年には入館者300万人を実現しました。

 

実際に相模原市立博物館とプラネタリウムを見学させていただきました。

 

 

 

プラネタリウムでは球形の大型スクリーンで臨場感溢れる、「夏休み特別上映」の『ジュラシックヒーローズ』が上映されていてました。

 

 

 

 

 

 

博物館では古代から現代まで脈々と続いてきた相模原の歴史や、人々の息吹き、文化が多く紹介されていて圧巻の展示でした。

 

また、「オーロラが輝く奇跡の星 写真展」も展示されていて、子供から年配者まで十二分に楽しめる施設でした。

 

 

流石にJAXAとも連携していることから、遠い星の不思議や、知ることへの人類の飽くなき挑戦、人類誕生の奇跡、今日までの人類の歩み、知ることの喜びを感じさせる展示は本当に素晴らしかったです。

 

博物館は細々と1つのテーマで展示することも大切なのかも知れませんが、
やはり大きなスケールで複合的に作品として展示することにより、人々の探求心を刺激させ、「来て良かった!」「知れて楽しかった!」と思ってもらう事が重要なのだなと思いました。

 

その事が来館者数を増加させ、単なる赤字施設として終わらせず、
地域の誇りや、文化的に生きる喜びに繋がるのだなと思いました。