こどもの日を前に、鶴見川の参道橋付近で毎年行われている「鶴見川泳げ鯉のぼり」を見てきました。
「鶴見川育成会」の皆様が開催しているこのイベントは、今年で16回目を迎えます。
豊かな緑を背景に、晴れた空に武者のぼりが堂々と翻り、色とりどりの約200匹のコイが風にそよぐ下、子どもが水遊びをしている風景は、ワクワクした新しさを感じるとともにどこかノスタルジックでもあります。
河川沿いには屋台が並び、食べ物のほかヨーヨー釣りや金魚すくいで賑わっていました。
耕運機を改造した子ども列車も大人気でした。
鶴見川育成会の皆様は、自分達が子どもの頃遊んだ綺麗だった鶴見川に戻そうと活動を始められ、今では子どもが素足で遊べるほど綺麗な鶴見川がよみがえっています。
継続された意思の強さと行動力は素晴らしいものです。
そんな鶴見川の鯉のぼりですが、今年で見納めとなるそうです。
もともと鶴見川育成会には建設業関係者が多く、自分達の機材とノウハウで鯉のぼりを設置されてきましたが、時代の経過とともに難しくなってきたそうです。
町田の様々なお祭りに参加させていただいていますが、どのお祭りも大抵、最初は地域の人々が自分達の資材とノウハウでお祭りを作り上げ、継続されてきたと伺います。
私の住む玉川学園の夏祭りも、消防団の先輩方が地域の子どもたちに思い出を作ってあげたいと、自分達の資材を持ち寄って作り上げたことが始まりです。
ふるさとのために何かしたいという強い思いが根底にあることは、どちらの地域のイベントにも共通することで、
初夏の町田の風物詩ともいえる鯉のぼりが泳ぐ鶴見川を作り上げられた育成会の皆様には心から敬意を表します。
鶴見川の鯉のぼりは、5月5日こどもの日まで見られるそうです。
こどもの日は、もともと端午の節句として男の子の成長を祝う日でしたが、1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日として祝日に制定されました。
川をのびのびと泳ぐ鯉のぼりに、子どもの健やかな成長を願うとともに、自分が子どもの頃、母とともに見上げた鯉のぼりを思い出しました。
皆様もぜひ、ゴールデンウィーク後半のお楽しみに、鶴見川へ行かれてみてください。