本日は、『玉川学園・南大谷地区 市政懇談会』が開催されました。
第1部 地域要望に関する意見交換がありました。
《1》 防犯防災に取り組むまちづくりについて
①玉川学園地域の災害時の医療体制について
②玉川学園地域の災害時給水拠点について
③防災倉庫の収納品について
④避難施設の運営について
《2》 南大谷の小田急ガード下の道路拡張工事の進展について
《3 》南大谷地域の交通環境整備について
それぞれ要望があげられ意見交換となりました。
《1》‐① 玉川学園地区の災害時医療体制について、市民から玉川学園は山坂の多い丘陵地であり、災害拠点病院や災害拠点連携病院から離れており、唯一医療の空白地域になっている。
避難施設の町五小を災害時医療拠点や救護連絡所に指定すべきではないか?
との質問にたいし、
行政からは新たに成瀬台小学校を災害時医療拠点としたことが示されました。
しかし市民からは災害医療拠点は発災後72時間で避難所に格下げされるのため、お医者さんの派遣を確実にするよう求められました。
これに対し行政は阪神淡路大震災以降の考え方として、
高度な医療は医者がいても医療設備の無い所では出来ないため、
災害時にはまず病院医療を人的物的にしっかりと確保し、各現場ではトリアージを行い、重度・中等度傷病者は病院に搬送して治療せざるを得ないこと、
限りある人材を有効活用するには各地域の情報収集が肝であり、被害状況に応じて医師会と連携し、D-MATを臨機応変に効果的に配備していくことが示されました。
そして肝である情報収集は一元的に各市民センターに集約され、災害対策本部に伝わること、
各地域の消防団の無線も本部に一元的に集約され、これらをもとに対策が判断されるとのことでした。
《1》-② 玉川学園地域の災害時給水拠点に対し、当該地区は給水拠点から離れていて空白地域となっている。
新たに建設されるコミュニティセンターではどうなのか?との市民からの問いに対しては、
行政は給水拠点としての指定箇所は災害時用の給水拠点でもあるが、通常は水道事業としての場所に位置していること、
現在市内の避難所となる小中学校の周りの水道管を耐震化し断水時に備える工事をしていて、2019年までに完了すること、
新たに建設されるコミュニティセンターは「一時滞在施設」としての位置付けなので、帰宅困難者対策として、440人×3 liter×3日間=4トンの水を確保すること、
各小中学校にも500mlペットボトルで飲料水を確保していることが示されました。
そして市民の皆様のご自分での備蓄も促していました。
《1》-3
防災倉庫の備蓄について行政は、避難所で使用する間仕切り、トイレットペーパーは1人1日8メートルで計算され、1避難所750人分、市内30ヶ所整備住み、とのことでしたが、
市民から避難所での感染防止といった衛生上の観点から、手洗い時の消毒液の備蓄について言及されたところ、当局はもっともなので検討するとのことでした。
《1》-4
避難施設の運営に関して、行政からは東京都の避難所管理運営規定にあわせて作成していること、
スペースは1人1.65㎡、トイレは75人に1つマンホールトイレを整備中、障害者や高齢者用のユニバーサルトイレは1施設に1つ、
段ボールベッドについては事業者と協定を提携済みなこと、等の発表があり、
プライバシーの確保、運用上の課題については、「避難施設関係者連絡会」で協議していくとのことでした。
市民から、東京都の指針は解るが、画一化するのみだけではなく、町田独自のより良い方策が求められると、
町田市では都内で初めて各避難所の想定数を地域の建物特性や人口密度等を鑑み、再計算していること、
それを元に避難所の計画を根本的に見直していくつもりとの発表がありました。
《2》南大谷のガード下の道路拡張については、
現在、成瀬けやき通り、本町田金森線の計画道路が現在設計中で、この道路が開通したら南大谷ガード下の交通量は大幅に減少することが見込まれるため、拡幅の予定は無いこと、
上記2路線の予定は、2019年度に詳細設計、用地取得、事業認可を目指し、10数年後には開通を目指すとのことでした。
《3》南大谷地域の交通環境整備について、市民から住居表示の見直しの早期実現を求め熱く意見が出ました。
町田市も住所整理事業に前向きに検討しているようでした。
第2部
市政全般に関して市長自ら市政報告を行い、多くの市民の皆様に市政への理解と協力、町田市の現状や誇れる点、今後市内で起きうる流れ等を話されました。
参加された皆様から質疑応答を受け、充実した懇談会は朗らかな雰囲気で終了しました。
関係者の皆様、お疲れ様でした。