昨日は町田市歯科医師会主催の勉強会が健康福祉会館でありました。

 

山田潔先生を講師に『オーラルフレイル』について教えていただきました。

 

 

オーラルフレイルとは『(オーラル)=口腔の・(フレイル)=衰え』であり、
加齢に伴う口腔機能の軽微な低下や食の偏りを含む、身体の衰えの1つです。

 

オーラルフレイル=お口の衰え

 

とは具体的にどういう症状でしょうか?

 

解りやすく分けると4つのステージで進行します。

 

①虫歯・歯周病の進行から歯の喪失

 

②咬めない食品の増加

 

③咬む力の低下・食べる量の減少

 

④食べる・飲み込む機能の不全

 

このように進行していきます。④まで来ると介護が必要になることもあります。

 

現在、日本歯科医師会は、80才まで20本の自分の歯を残そうとする「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿をサポートしていこうと啓発活動をしています。

 

オーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える。口の乾燥など、ほんのささいな症状であり、見逃しやすいため、注意が必要です。

 

オーラルフレイルの予防は、要介護状態にならないための取り組みです。

 

オーラルフレイルを理解するポイントとして、
『健康』と『要介護状態』の中間点で、

 

健康に戻れる可能性がある段階で、

身体の衰えだけでなく、社会性の衰え、心・認知の衰えを含むそうです。

 

要介護状態になりやすい病気として、脳卒中、糖尿病、心臓病、骨折がありますが、これら全てに対して、口腔内の機能が関係してます。

 

大和市ではオーラルフレイル予防に適切に対応したところ64%の方々が改善されたとの実績がでました。

町田市では、町田市歯科医師会の協力のもとに、歯周疾患等の予防と早期発見を目的に、歯科口腔(しかこうくう)健康診査を行っています。

 

また歯科健康診査を、申し込み時(健診日)に18歳から70歳までの方(※2013年度から対象を拡大しました。)

今後、超高齢化社会をむかえるにあたり、今回教わった『オーラルフレイル』という概念はとても重要になってくると感じましたし、

 

啓発すると同時に市政にも反映させていくことにより、市民の健康寿命をのばし、そのことが医療費の削減にも繋がるのだと思います。