長野県川上村にある町田市自然休暇村で目を覚まし、本日も視察の1日です。
こちらの空気はヒヤッと涼しく、深呼吸すると肺一杯に凛とした空気が広がります。
白樺の木々は既に紅葉しはじめていました。
まずは、かわかみ保育園と子育て支援センター『きらきら』を訪問しました。
約10億円の予算で建設されたこちらの施設は山々に囲まれた素晴らしい環境に立地し、
町田市と比べると大変広大な敷地で羨ましく思います。
特色として地中熱ヒートポンプシステムが採用され、冬には床暖房として、夏には冷房の熱源として利用されています。
天真爛漫な園児達が元気に飛び回っていました。
児童数は135人、子育て支援センターの方は1日20組利用しているそうです。
次に川上中学校を訪れました。
こちらも緑豊かな環境に広大な敷地です。
川上村には保育園が1つ、小学校が2校、中学校が1校です。
どちらも地元名産の唐松をふんだんに使って建設され、温かみのある建物です。
続いて山梨県 南アルプス市甲西中学校にて配膳・設備等の視察をしました。
甲西中学校は大明小学校と併設してあり、元々は『自校式』の給食でした。
つまり通常の町田の小学校でもあるような、各校に給食室があり、そこで調理されていました。
しかし合理性や経費削減・衛生面やアレルギー対策等の安全性の観点から、各校の給食調理室が合併、統配合され、
大きな給食センターで一括して調理されてから其々の学校に給食を配送するような『センター方式』になりました。
実際生徒達によって各クラスに給食が運ばれ、配膳され、食事しているところを見学してきました。
自校式だろうがセンター式だろうが、給食の質は全く変わらないそうで、生徒達はモリモリとと元気に食べていました。
センター方式にすることにより年間5000万円の経費削減になったそうです。
昨今、町田市議会にも『中学校給食を自校式で!』と請願が上げられていて、願意の実現性・合理性が話題となっていますが、
センター方式の方が経費的にも安全面でもメリットが多いと思いました。
その後南アルプス市 南部給食センターにて給食を試食・センター視察をしました。
こちらでは4200食を毎日提供していて、小学校単価262円、中学校単価298円です。
今回いただいたのは小学校給食ですが、ボリュームもあり大変美味しく、子供達の健やかな成長に無くてはならない給食として、大変素晴らしいなと感じました。
完璧な衛生管理や調理手順、運搬用の温度に合わせた各種食缶、チェック機能、データ収集、調理員のマニュアル化された動き、アレルギー対応食を別部屋で管理、非常時用の備蓄など、
大量に給食を作るセンター方式ならではのメリットを勉強させていただきました。
同センターでは汚染作業区域、非汚染作業区域、と部屋分けされており、調理の過程で食材は一方通行で、逆戻りすることないようになっていたり、
はね水すら排除する制度であったりしていて、衛生管理を徹底しています。
合理化だけではなく、温かみのある手作り給食にもこだわり、子供にも人気のメニューが多くあります。
また学校農園で取れた食材をセンターに持ち込み、給食として提供しています。
センター自体が学校、地域と連携し食育に取り組んでいます。
これからの子供達の健やかな成長のため、安心・安全・美味しい給食のあり方について大変勉強になりました。