本日は町田市農業委員会主催の農業視察研修と都市農政議員懇談会がありました。

 

まず、小野路町の町田市農業研修農場の視察です。

 

 

農家の高齢化による担い手不足により遊休農地が増加する中、
町田市独自で研修農場を設置し、農家を支援する『援農者』や新たに農業経営を目指す方を育成しています。

 

このような施設は町田市にしかありません。

 

農業研修は2年間で、月に4回、毎週土曜日に指導者の指導のもと市有農地で研修します。

 

市内には80ヘクタールの市有農地があります。

 

現在は第8・9期生が研修しています。

 

今までの卒業生である1~7期生は全部で74人おり、
その卒業生のうち、15人は就農しました。

 

また28人は営農ボランティアとして農家の忙しい時期に助っ人として活躍しています。

 

それ以外の方も町田市の農地の担い手として活躍しています。

 

また町田市は遊休農地の有効活用のために『農地バンク』を運営すると同時に、

農業に就きたい方を登録する『農地の担い手バンク』を運営しています。

 

農業研修卒業生には優先的に農地を斡旋しています。

 

法改正に伴い、調整地に限定して利用権を新たに設定し貸し出すことが可能となった土地が、東京都に25ヘクタールありますが、
その内16ヘクタールは町田市の土地です。

 

この『研修制度』や『農地バンク』、『担い手バンク』等の有効性が解ります。

 

研修卒業生で、長いこと手付かずとなっていてジャングルのようになっていた遊休農地を定年と共に伐採、伐根し、耕しだし広大な面積を開墾された方もいます。

 

市内あちらこちらの農地を訪れ、農家さんから現状を聞かして頂きました。

 

その後、会場をJA町田市店の会議室にて最近の取り組みについて教えて頂きました。

 

講師は前回の勉強会でもお世話になった、消防団の先輩です。

 

 

 

 

JA町田市青壮年部会は6月に行われた「2018年度東京都農林水産業技術大会」において、
「猛暑時期におけるキャベツの栽培確立について」をテーマに発表し、
同大会の最優秀賞を受賞しました。

 

春と秋の端境期の出荷品目の品薄状態に少しでも歯止めをかけるため、研究事業としての対策及び検討を行ってきました。

 

 

その研究の成果として、猛暑時期におけるキャベツの栽培方法が確立されました!!

 

暑さに弱いキャベツを、いかにして猛暑時期に栽培するかという課題に真正面から向き合い、

キャベツの端境期である9月にも出荷出来るよう、定植時期を7月10日から20日までにし、通常なら暑すぎて枯れてしまう畑の地中温度を細かく計り、

ありとあらゆる工夫を凝らし、無理だろうと言われていた栽培法を新たに確立しました。

 

これまで出荷できなかった、端境期の9月にキャベツを出荷させることに成功したのです。

 

さらに加えてその技術を広く公開しているとのことです。

 

青壮年部会は、3年前にもこの大会で「秋どり枝豆品種比較と栽培技術の確立」で同じく最優秀賞を受賞しています。

JA町田市 青壮年部の研究により、

 

2014年度 秋取り枝豆
2015年度 春大根
2016年度 8月取りきゅうり
2017年度 秋取りキャベツ

 

と端境期対策を確立し、農業を新しいレベルに発展させ、更にはこの方法を公開しています。

 

高齢化していく農業への挑戦なのだなと感じました。