本日より町田市議会総務常任委員会の視察で富山に来ています。

富山市は人口41万7千人の町田市と人口数同規模の北陸の街です。

 

富山市はホタルイカや白海老に代表される水産資源豊富な『天然の生け簀』とも言われている富山湾に面し、黒部立山アルペンルートでも有名な立山も有し、標高差3000メートルの街です。

 

人口減少社会に公共交通機関沿線に人口を集め、コンパクトシティを実現し、国連のエネルギー改善都市に選定されています。

 

近年の北陸新幹線の開通にともない、東京都心から2時間とアクセスも向上し、交流人口の増加を目指しています。

 

富山市はシティプロモーション(魅力発信)事業やシビックプライド(地域への誇り・愛着)事業に力を注ぎ、全国から注目されています。

 

シティプロモーションとは、都市の認知度を向上させ、来訪者を増加させ、交流人口を増加させる事業です。

 

シビックプライドとは誇り・愛着を醸成させ、地域への関わりを増大させ、定住人口の維持・増加をはかる事業です。

 

富山市ではこの二つの相乗効果に注目し平成18年から取り組んでいます。

 

『山と渓流』という全国紙を活用し『山ガール』に立山へのベースキャンプシティとしてPRしたり、ミシュランガイドの特別編出版するにあたり、英語版もだし、外国人観光客数の向上を戦略的に打ち出したりしています。

 

情報発信も闇雲に打ち出すのではなく、若者、富裕層をターゲットに予算をあまりかけずにWebを効果的に活用しPRしています。

 

 

 

アニメーションの『秘密結社 鷹の爪団』や『ハローキティ』と『富山市立探偵 ペロリッチ』のコラボレーションによるショートアニメムービーを年間10本程作成し全国に効果的に富山市を情報発信しています。

 

またシティプロモーション認定事業としまして、民間や個人が富山市をPRしますと限度額10万円で2/1補助しています。

 

フィルムコミッションとして全国ロケーションデータベースに市内60箇所を登録し、三浦友和さん主演の『レイルウェイズ~愛を伝えられない大人たちへ~』等の誘致にも成功しています。

 

またANAとも連携し、現役のキャビンアテンダントさんを『富山市地域づくりマネージャー』として常駐派遣いただいたり、CAサミットとして、多くのCAさんを市内に招き入れ、市内モニターツアーを開催し、世界各国を飛び回るCAの豊かな感性・高い口コミ力を活用したり、全日空国際線の機内誌Wingspanと機内モニターに、日本語・英語・中国語で情報発信しています。

 

 

シビックプライドの醸成事業としては2基のモニュメントを設置しシンボルマークとすることにより、若者がインスタグラムで全国発信することにより人気となり、流行したり、『Amazing TOYAMA』をキーワードに、市内各所の広告パネルに掲載したり、フォトプロジェクトを開催し、市民自ら市の魅力を発見、発信したり、
フォトフェスティバルを開催し、その日のうちにグランドプラザの会場に斬新な展示方法をしています。

 

それら以外にもFecebookやTwitter,InstagramといったSNSを活用し 、即時性や拡散性の高い情報発信をしています。

 

富山市ではこれらシティプロモーション事業、シビックプライド事業を含む広報の予算は、昨年は『東京ガールズコレクション』があった為、1億円ほどでしたが、例年の予算は6000万円ほどだそうです。

 

富山市の取り組みにより、富山市の人口は自然減はしているものの、県外からの人口が増え、社会増しているとの事でした。

 

町田市よりも少ない予算で多種多様な事業を続けざまに打ち出し、一過性で終わらすこと無く継続的に効果を上げてる富山市の取り組みは大変参考になりました。

 

 

 

関係者の皆様、ありがとうございました❗

 

 

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