2018.3一般質問 市民病院について

 

項目番号3市民病院について

 

 

現在、南海トラフ巨大地震が高い確率で起こると言われています。

 

この南海トラフ地震が発生すると太平洋ベルト地帯を直撃することは確実で、被災地域が産業経済の中心地であることを考えると、東日本大震災より大きな災害となることが想定されています。

 

このように予想される災害に備えるために、特に災害医療体制の充実が必要であることと、日頃より地域との連携を深めことが求められています。

 

そこで、まず1点目、市民病院は災害時「災害拠点病院機能」として重篤救急患者の救命医療や広域搬送への対応、災害医療チーム(DMAT)の派遣機能など重要な役割を担っていると思いますが、

 

災害拠点病院の指定要件など「災害拠点病院の役割」をお伺いいたします。

 

 

また、2016年12月に作成した町田市民病院『中期経営計画(2017年度~2021年度)』では地域包括ケアシステム構築のためには、病院や診療所などの医療機関が連携してそれぞれの役割を果たす必要があり、市民病院は一次医療を担う「かかりつけ医」を支援し地域医療の中核を担う病院として「地域医療支援病院」の承認を目指しているとなっています。

 

 

そこで2点目として地域医療支援病院の指定要件など「地域医療支援病院を目指す取り組み」についてお伺いいたします。

 

 

項目番号3市民病院について

 

1)災害拠点病院の役割は?

2)地域医療支援病院を目指す取り組みは?

 

 

 

 

答弁

項目3の「市民病院について」にお答えします。

 

まず、(「災害拠点病院の役割は」でございますが

 

災害拠点病院は、災害時の重篤患者の救命医療や患者等の受入・搬出を行う広域搬送のほか、医療救護チーム(DMAT)の派遣等が役割です。

 

災害拠点病院の指定要件についてでございますが、主なものは、運営については

 

 

「災害拠点病院として24時間緊急対応し、災害発生時に被災地内の傷病者の受入及び搬出を行うことが可能な体制を有すること」

 

「災害医療チーム(DMAT)を保有し派遣体制があること」

 

「災害時に地域の医療機関への支援を行う体制を整えていること」などがあります。

 

 

また、施設及び設備について主なものは

 

「災害時における患者の多数発生時に対応可能なスペース及び簡易ベッド等の備蓄スペースを有すること」

 

「診療機能を有する施設は耐震構造を有すること」

 

「通常時の6割程度の発電容量のある自家発電設備等を有し、3日分程度の燃料を確保すること」

 

などがあり、このほか、原則として

 

「医療チーム(DMAT)の派遣に必要な緊急車両を有すること」

 

などが掲げられております。

 

 

 

次に(2)「地域医療支援病院を目指す取り組みは」でございますが

 

町田市民病院では2016年12月に中期経営計画(2017年度~2021年度)を作成し、計画の中で身近な地域で完結した医療の提供ができるように地域医療の中核を担う地域医療支援病院の承認に向け取り組みを進めております。

 

 

地域医療支援病院の承認要件については

 

「地域からの紹介患者に対し医療を提供する体制が整備されていること」

 

「地域のすべての医師または歯科医師の利用のために開放され共同利用に係る規定が整備されていること」

 

「24時間体制で緊急医療を提供する能力を有すること」

 

「地域の医療従事者の資質向上を図るための研修を行わせる能力を有すること」

 

救急用又は患者輸送用自動車を整備するなどの「医療法に規定する施設を有し構造設備が要件に適合すること」

 

などがあります。

 

 

この承認要件の中で2017年当初は承認要件を満たさなかった、紹介率、逆紹介率について地区医師会や歯科医師会に登録医制度を構築するなどの取り組みを行うことにより、現在は、すべての要件を満たしている状況となっております。

 

 

再質問3-1より、リンク先をクリックしてご覧ください。全文も見る事ができます。↓

 

項目番号3 市民病院について