こんばんは!渡辺厳太郎です。

 

『学力向上の取り組み』を視察しに、西川小学校を訪れました。

 

鞍手町は以前は炭鉱の町として栄え、一時期は人口3万人を超えていました。

しかし世の中のエネルギー転換の流れと共に炭鉱は相次いで閉山し、今では最盛期の半分になりました。

 

地方の少子高齢化の影響もあり、 人口1万7千人の田舎町となり、トップクラスの消滅都市として危惧されるようにまでなりました。

 

また鞍手町の児童の学力試験の結果、厳しい学力の実態が判明しました。

 

そのような背景の中、

 

『このままでは、田舎の子供は都会の子供達に敵わない。将来都会に出ても戦っていけない!』

 

という強い危惧から、

西川小学校では平成24年から本格的に学力向上の取り組みを開始しました。

様々な教育的効果のある取り組みを模索するなか、

広島県の土堂小学校に視察した際に、

 

『百ます計算』や

『早寝・早起き・朝ごはん!』で有名な

『陰山メソッド』と出会い、子供達の事実に衝撃を覚え、職員研修を通じて陰山メソッドを取り入れ、学校総体で取り組んできました。

 

陰山メソッドはまず、子供達の生活習慣を整え、脳の活性化を図り、集中力を高める取り組みです。

 

集中力を高める取り組みのなかで、リズム良く音読し暗唱する方法もあります。

 

隂山メソッドの主な特徴

 

朝食は必ず摂らせる。米飯食が望ましい。

 

遅くとも22時には就寝させ、テレビは出来るだけ見せない。

深夜まで塾などで勉強させることは推奨しない。

勉強には集中力が必要。長く勉強しても効果はない。

勉強に集中するためには睡眠が不可欠。

 

などがあります。

 

これを基本とし、集中するときには簡単な計算問題を徹底的に反復し、タイムを記録していきます。

 

西川小学校ではさらに発展させ、

 

①スピード

②テンポ

③タイミング

 

を重視した

 

計算、音読、漢字、百人一首、フラッシュに取り組んできました。

 

 

 

 

 

これらの効果で学力の確実な向上が見られ、児童の『できる喜び』『伸びる喜び』を体感させ、自信や自尊感情が高まりました。

実際に西川小学校の授業風景を全クラス拝見させて頂き、大変驚きました。

 

割り算の計算問題は私なんかよりも全ての児童の方が圧倒的に早く、

 

百人一首では児童は全て暗記していて、上の句の出始めで素早く取ってしまい、

 

音読では元気良く大きな声で読み、それも全て暗記していて、

 

フラッシュでは全ての県名や歴史上の人物を言い当てて、

 

漢字の書き取りも、物凄いスピードでこなしていました。

 

どの授業にも共通する事は、全ての児童が、目を輝かせながら、ゲーム感覚のように楽しんで授業に取り組んでいました。

 

また先生の方もテンポ良く、楽しげに授業を進め、本当に楽しげに展開していく姿に引き込まれました。

 

この授業で自信や自尊心を養った児童たちは、口を揃えて『大きくなったら、故郷の鞍手町の役に立つ人間になりたい!』

 

と元気一杯に話します。

 

彼ら彼女らの真っ直ぐな姿勢に鞍手町の未来が明るく感じました。