玉川学園ふるさと計画に参加しませんか!?

玉川学園夏祭りの歴史・・

 現在の商店街の夏祭りは、43年前、消防団の先輩方が、自ら機材を持ち寄って作り上げた盆踊りから始まりました。新興住宅街である玉川学園には昔から続く神社仏閣がなく、夏祭りもありませんでした。そんな玉川学園で育つ子供たちが、卒業・就職してこの街を離れても、また戻ってくるこの街を忘れないように共通の思い出を作ってあげたい、と始められたのが、今の夏祭りです。玉川学園で生まれ育った私にとっても、幼少期の夏の思い出は、今は亡き母に連れて行ってもらったお祭りです。私もこれまで、先人の意思を継ぎ、エイサーや消防団活動を通じて、次世代を担う子供たちのためにとお祭りを盛り上げてきました。

玉川学園ふるさと計画の今・・

 10年程前、元商店街会長の消防団の先輩から言われた一言「厳太郎よ、エイサーもいいが、みんなが参加できるお祭りを作れないかなぁ。」この言葉が忘れられず、ずっと構想し続けてきた想いをやっと形にできたのが、2014年夏の玉川学園ふるさと計画でした。
 「誰もが参加できる」「玉川学園ならでは」2つのコンセプトを考え続けて私がたどりついたのが、「第九」だったのです。玉川学園の卒業生や関係者が多く住むこの街は、潜在的に第九を歌える方が多く、このことは文化薫るまち・玉川学園ならではの文化資源といえるのではないでしょうか。また、合奏や合唱であれば、参加者全員が主役になって1つのものを作り出せるのです。「見に行く音楽」である高尚なイメージの西洋音楽を、「やる音楽」として大衆文化に馴染ませ、それぞれの生きる喜びに変えたい。「また来年、この場所・この音楽で」と笑いあう地域のつながりを再築したい。そんな想いを胸に、まずは自分が挑戦しなくてはと、トランペットを購入して始めたのは、2014年夏祭りの3ヶ月前でした。
 今年で3年目となる玉川学園ふるさと計画。2014年は100人程、2015年は600人程が参加しています。今年はあなたも、参加してみませんか?

玉川学園の第九を町田へ、世界へ!!

 玉川学園の第九出演の始まりをご存じですか?
 それは戦前、1936年(昭和11年)5月のこと、「オリンピック蹴球選手送別音楽会」に新交響楽団(現NHK交響楽団)とともに参加したのが、記録に残る始まりです。
 2020年には、東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。オリンピックは文化の祭典でもあり、町田市では、市内の文化芸術資源を掘り起こして文化プログラムを作ろうとしています。1936年から80年間も続く玉川学園の第九は、町田全体から見ても財産といえる文化芸術資源ではないでしょうか。さらに、2020年はベートーベン生誕250年に当たり、クラシック音楽が改めて見直される一大ムーブメントになると思います。
 玉川学園の第九を発展させて、最大規模の第九合奏・合唱を、東京オリンピック文化プログラムとして町田で行うことができれば、この街の文化を世界に向けて発信できるのです。
 他市に先んじられる前に、この街から声をあげていきませんか?東京オリンピックの日に世界中と繋がることを夢見て、まずは2016年7月、夏祭りを一緒に盛り上げましょう!!