2022年スタート致しました。

昨年から3代目ナビゲーターを務めております、ズーラシアンブラスニュースが新年の初仕事。



月に一度のナビゲーターのお仕事は、僕にとっては毎回ドキドキでございます。昨年4月からスタートして早10ヶ月残り2回で卒業です!


ズーラシアンブラスに携わってもう14年になります。とても幸せな現場であり、視野を広げる事ができ、スタッフの皆様にはいつも感謝です。

これからも楽しい動物たちの世界をお届けできるように励みます。

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さて今年はクワチュール・べーが結成15周年を迎えます。カルテットが15歳になるという感慨深い事実。これも感謝です。大々的なリサイタルも出来ますように。

続ける事の大変さはきっとあると思いますが、恵まれていることは、仲間たちが仲間たちを大切にしていること。これがあるから尊敬が絶えません。

あらゆる現場で尊敬できる人が増え続けております。人間的に素晴らしい方々が周りにいる事は幸せな事です。応援してくださる方々もなんだかとても素敵な方々が多いです。


コロナで活動が思うようにいかない学生たちにも、思い出を多く残してほしいと思います。思い出が多い青春を過ごしてほしいです。

先生ができる事は限られていますが、年末は感染対策を徹底し(もう学生たちは感染対策が当たり前になっていて頼もしい!)、恒例の門下合宿を決行。

中高生は日帰りでレッスンとおさらい会を行いましたが、大学生たちの立ち振る舞いを見て刺激を受けたと思いますし、大学生たちはプレッシャーを持って挑めたと思います。

先生が伝えられる事、先輩が伝えられる事には役割が違います。この繋がりが人を育てていくのでしょう!

大学生たちとも沢山お話が出来たし、音楽だけではないけれど、人との付き合いというところから学ぶ人生観は大学時代にとても大切だと思います。

僕の青春時代の話も、学生たちは爆笑して聞いてくれました(笑)これは門下生ならではの楽しみですね〜。

卒業生の山本君にも助けてもらって、みんなで和気藹々、切磋琢磨できる環境を作れた会になったと思います。

自立目指してとことん突っ込んでレッスンしておりますが、卒業を迎える人たちは頼もしく育ってるという事は、本当に喜ばしいことです。




2022年はどんな年になるでしょうか。

遠くの目標に向かって、目の前の事をコツコツやっていく事しかありませんが、そんな事を続けて長い時間が経ってきました。

まだまだ足りない、夢見ている世界観は先の方にあるように思います。



あらゆることに基本という事が存在すると思うのですが、それをすっ飛ばしてしまうことを若気の至りというのかもしれません。

大人になってもそれを忘れてしまう事もあり、反省する事もあります。基本に帰る事を繰り返して生きているように思います。


楽器に関しても同じくで、僕が楽器をスタートした高校生の頃、師匠に鍛えて頂いた事はとにかくエチュードを最初から積み重ねた事です。


ラクールから始まり、クローゼ25の日課練習、クローゼの25の技術練習、ブレマンの20の音楽的エチュードという、サクソフォーンでいったらこの辺りが土台になっています。

今となってはフェルリングが個人的日課練習になっていますが、ここに至るまでの地盤の固め方がなんとも重要だと感じています。

ラクールで様々なテンポや拍子の音楽に触れて、譜読みに慣れていき、クローゼとブレマンで集中力、持久力を備えていきます。

そしてようやく素晴らしいフェルリングのエチュードに辿り着き、いよいよ始まるように思います。

その間音色や音質、音楽的な事は言うまでもなくずっと追求するのですが、この土台作り作業を飽きてしまい、音楽大学で、流行に乗り難曲に飛び級するわけです。


スケールにしても、まずはスラーでスケール、3度、アルペジオの3種を徹底的にこなして、あとはそれぞれにおまかせです。

この土台がしっかり出来ていればなんとでもなります。


ゆっくりじっくりとやっていくためには時間が必要ですし、短期的に詰め込んで世に放り出すのは

、自分が育った感覚からはちょっと違う気がしてます。


もちろん永遠エチュードやってれば良いわけではなく、多くの作品を演奏できる能力をつけるための土台作りです。

一つの作品ばかりを集中的にやって、いざ次の作品になったらゼロからスタートというようになっては、演奏家にはなれません。


音楽大学の課題がフェルリングが多いのですが、フェルリングに至るまでの土台を作ってきている学生がどれだけいるのかはかなり疑問🤔

しかし課題はフェルリング。音大に進路を決定したのは高3。なんて人も今は少なくないでしょう。そういう方々も是非焦らずに、時間がかかっても周りに流されずに、ラクールからフェルリングまでの土台をしっかり作ってから世に出て頂きたいと思います。


小山門下でもこれを成し遂げた人は、皆なんとかやっていけてます。

ただこれまでに達成者がかなり少数という事は、この土台作りがいかに大変なことか!という事です。


またこの究極の忍耐が必要である土台作りをしていく間に、人が育って行くのがまた興味深いです。挨拶、表情、振る舞い、センスが良くなって行くのは、その人の内に秘めたる野望や強い決意だったりするのでしょうね!


基本とはその人それぞれの【やる気】である事は言うまでもありませんね!

遠くの野望を見据えて、今やるべき事を見つける力が必要。


大人も子供も関係なくリスペクトできる人は沢山。

『人の振り見て我が振り直せ』という事で、僕も練習を続けてまいります。


2013年の小諸のとある居酒屋のトイレに貼ってあった心に刺さったカレンダー。いつも胸に。





今日はアンブシュアの根本指導をしてみました。外側と内側。
口輪筋と顎と喉のポイント。
目で見えない内側がミソですが、やっぱりイメージが内側を制します。

こんな風になりたいという強いイメージが口内をそれに近づけてくれるのですね。

その子が記念日になるくらい変化のあった日でした。

今までもそういう事はあったのですが、変わる時は別人のようにパッと変わる。
その変わる時までアプローチをいくつも提示するしかないのですねぇ。

間違った事は言ってないつもりですが、様々な角度から攻めて、響くのは一点。
そこに行き着いた時は、教師として幸せを感じます。

子どもにも分かる専門家が理想的。
日々修業であります。