Place16(場所)
30分後、夕闇せまりかけの芝生のうえで
目をさました本山鉄子は意外なほどに
素直だった
「はなさん
」
「タメやのに、さん付けはちょっと
」

「いゃ!!まじはんぱなしにすごかったっす!!
目でおうこともできへんかったっすよ!!
どんな鍛え方したら、あんな瞬発力なるんすか、はなさん!!」
「いゃ~
自分でも
夢中で何がおこったか
あんましおぼえてないし
あ、さん付けやめてね
」

「あの初動から打撃にうつる流れとか
もぅ芸術的やったすょ!!
今まで、大会決勝とかでも
あんなコンボみたことないっす!!
ほんま、すごすぎですょ、はなさん!!!」
「うん
もぅ、『はなさん』でえ~わ
」

あ
あきらめた!
「でね
はなさん
」
格闘おたくのつきぬ話は
とめどなくつづいていく.....
後日、はなに聞かされた話をつなぎあわせると
もともと、はなの祖父、重慶は
中国四川に源流を発する
最強の暗殺拳のさいごの伝承者で
はなの父でもある息子
晴真にも伝えようとこころみたのだが
「そんなぶっそうなもんつげるか
」
と、軽く一蹴される
それでも、あきらめきれなかったさいごの伝承者は
さらにその娘のはなを
「これ全部おぼえたら、プリキュアになれる♪」
となかなかに罪なだまし文句で
うまく修行の道にさそいこむことに成功する
生まれついての
神がかりてきな反射神経と
全身のばねにめぐまれたはなは
ウザイナーとたたかう日だけ夢見て
けっこう必死にがんばった
けなげにがんばった
修行初めより、三年目で
全てのわざを会得し
手刀で空を切りさき
氷にひびをいれるにいたったはなを
目の当たりにするにつけ
ようやくこの小さな天才に
早々と大きすぎる力を
与えてしまった
過ちに気づいた重慶は
ある決断をする
はなが、幼少期
思春期を終え
あるきっかけを与えられるその日まで
心の奥底に修行と技全般に関することを
忘れてしまっていられるよう
封印をほどこしたのだ
にしても、あいかわらずあきらめのわるい重慶のせいで
長年、はなは
「朝おきたら、なぜか腕立て800腹筋800背筋800スクワット800のちに
ランニング10kmしないとおちつかないかんじ」
に悩まされていたそうだ
ようやくその謎がとけたこの件については
さすがに温厚なはなも
「あんのじじぃ
」
と、ひとりごちていた
じつは前回のクラスでの事件のときも
はなは気づいてはいなかったが
友だちをかばうさま
封印がとけかけ瞬時に
「素人には見えない早さの掌底と足払い(鉄子談)」
がとび出し
まわりからみれば
誤ってつきとばしてしまったようにしか
見えなかったようだ
そして今日まで
その封印はとけることなく
ぶじさいごの伝承者のほぼおもわくどおり事が
運んでいたわけだ
ただひとつ
「封印のとけたはなが
まっすぐ道場をつぎにもどるはずが
なにごともなかったかのように
バイト生活にまいもどった」
ことだけは、かなり計算外だったらしいけどね
www
あ、そういえば、あの2人はどうしておとなしくなったのかって?
森本あおいは
「勉強してないのにかしこぃ」はずが
じつは隠れて、しんけんゼミひっしでがんばってることをばらされないため
藤島さくらは、こんどは、トプ画を加工した出川哲朗(ほんとうの私)にされないためだょ♪
最近は、昼間も外出することに抵抗のなくなったはながたまに
「新聞配達のバイトで
どのくらい自分が
リーダーシップを
発揮しているか」
について、自慢するためとかのために
うちの部屋にあそびにきたりする
いろいろめんどくさかったりするやつだけど
まぁわるいやつじゃないし
適当に相手してやってる
いまんとこ、このちっさくて
ちょっとみえっぱりで
でも仲間思いのこいつの前が
ぼくにとって、いちばん居心地のいいあったかな場所なんでね
おしまぃ
目をさました本山鉄子は意外なほどに
素直だった

「はなさん
」「タメやのに、さん付けはちょっと

」

「いゃ!!まじはんぱなしにすごかったっす!!
目でおうこともできへんかったっすよ!!
どんな鍛え方したら、あんな瞬発力なるんすか、はなさん!!」
「いゃ~
自分でも夢中で何がおこったか
あんましおぼえてないし

あ、さん付けやめてね
」

「あの初動から打撃にうつる流れとか
もぅ芸術的やったすょ!!
今まで、大会決勝とかでも
あんなコンボみたことないっす!!
ほんま、すごすぎですょ、はなさん!!!」
「うん
もぅ、『はなさん』でえ~わ
」

あ
あきらめた!
「でね
はなさん
」格闘おたくのつきぬ話は
とめどなくつづいていく.....
後日、はなに聞かされた話をつなぎあわせると
もともと、はなの祖父、重慶は
中国四川に源流を発する
最強の暗殺拳のさいごの伝承者で
はなの父でもある息子
晴真にも伝えようとこころみたのだが
「そんなぶっそうなもんつげるか

」と、軽く一蹴される
それでも、あきらめきれなかったさいごの伝承者は
さらにその娘のはなを
「これ全部おぼえたら、プリキュアになれる♪」
となかなかに罪なだまし文句で
うまく修行の道にさそいこむことに成功する
生まれついての
神がかりてきな反射神経と
全身のばねにめぐまれたはなは
ウザイナーとたたかう日だけ夢見て
けっこう必死にがんばった
けなげにがんばった
修行初めより、三年目で
全てのわざを会得し
手刀で空を切りさき
氷にひびをいれるにいたったはなを
目の当たりにするにつけ
ようやくこの小さな天才に
早々と大きすぎる力を
与えてしまった
過ちに気づいた重慶は
ある決断をする
はなが、幼少期
思春期を終え
あるきっかけを与えられるその日まで
心の奥底に修行と技全般に関することを
忘れてしまっていられるよう
封印をほどこしたのだ
にしても、あいかわらずあきらめのわるい重慶のせいで
長年、はなは
「朝おきたら、なぜか腕立て800腹筋800背筋800スクワット800のちに
ランニング10kmしないとおちつかないかんじ」
に悩まされていたそうだ
ようやくその謎がとけたこの件については
さすがに温厚なはなも
「あんのじじぃ

」と、ひとりごちていた
じつは前回のクラスでの事件のときも
はなは気づいてはいなかったが
友だちをかばうさま
封印がとけかけ瞬時に
「素人には見えない早さの掌底と足払い(鉄子談)」
がとび出し
まわりからみれば
誤ってつきとばしてしまったようにしか
見えなかったようだ
そして今日まで
その封印はとけることなく
ぶじさいごの伝承者のほぼおもわくどおり事が
運んでいたわけだ
ただひとつ
「封印のとけたはなが
まっすぐ道場をつぎにもどるはずが
なにごともなかったかのように
バイト生活にまいもどった」
ことだけは、かなり計算外だったらしいけどね

wwwあ、そういえば、あの2人はどうしておとなしくなったのかって?
森本あおいは
「勉強してないのにかしこぃ」はずが
じつは隠れて、しんけんゼミひっしでがんばってることをばらされないため
藤島さくらは、こんどは、トプ画を加工した出川哲朗(ほんとうの私)にされないためだょ♪
最近は、昼間も外出することに抵抗のなくなったはながたまに
「新聞配達のバイトで
どのくらい自分が
リーダーシップを
発揮しているか」
について、自慢するためとかのために
うちの部屋にあそびにきたりする
いろいろめんどくさかったりするやつだけど
まぁわるいやつじゃないし
適当に相手してやってる

いまんとこ、このちっさくて
ちょっとみえっぱりで
でも仲間思いのこいつの前が
ぼくにとって、いちばん居心地のいいあったかな場所なんでね

おしまぃ
Place15(逃走)
逃げる

追う

とりあえず逃げる

追いかけまわす

コンビニ
前のこみちをぬけ
駅前の大通りへ向かう
下校時刻にさしかかる
夕方のこの時間帯なら
人にまぎれることが
できるかもしれなぃ
おそらく身体能力てきに
こちらが唯一、鉄子に勝てるものがあるとすればスピードだけだ
生まれてこのかた走って
負けたことはいちどもなく
高校3年間、バイトのためにことわりつづけた陸上部へのさそいをうけていたなら
いまごろ記録のひとつもつくれていたかもしれなぃ
たぶん.....
まぁ、いまんとこ
そのスピードも
この怪物からにげきるくらいしか役にたっちゃいないけどな...
コース決め、コーナリングで手間取れば
せっかく出がけに鉄子が
転んで広げた差をつめられてしまぅ
追う立場は目標にむかって最短距離をすすむだけでいいんだから、ロスはすくなぃ
今の差およそ50m
直線がつづくあいだに
もう少しあけとかないと...
じょじょに商店街がたちならぶあたりから
住宅の混ざるあたりへと景色がきりかわる
夕暮れどき、どこかからカレーの匂いがたちのぼる
なんだかいい匂ぃ

そういえば、けっこう長いことカレーくってないな

俺的には、ココいちよりも
松屋ってかんじなんやけど、世間的にはどうなんやろ
あ、福神漬けよりはだんぜんらっきょ派...
今の差40m
しまった~



考えごとしてるうちに差つめられた~


にげることだけ専念しとかんと


それでなくても通る人増えてきて
かわすのにせいいっぱいやのに
じりじりと同じペース
同じ表情で、つかずはなれずおってくる鉄子
だんだんふりかえる余裕もなくなってくる
視線をもどすときおり
間近をすれちがう自転車
の風切り音におどろく
てか、さっきの子のスカート短すぎじゃね

今の差30m
あか~~ん



体力差でびみょうにスピードおちてきてるのに
何よそ見してんねん

「
」やないわ~

そうこうしてるうちに公園の回転ゲートにさしかかる
やたらと重い鉄のゲートに
手間どりもたつく
数秒後、まるでそのゲートがプラスチックであるかのように
一瞬ですりぬける鉄子
今の差20m
いきがかりじょう
公園をとおることになったけど
すみやかに通過しないとやばぃ
いまの状態の鉄子を
『はな』に合わせることはあまりに危険だ
逃げ切れるか....
ムリかもしれないな......
午後のやわらかな日射しにゆらぐとある道場。
まだ肌寒い時期に
はだしの少女は、ひとり場内を外周にそって
息もきらさずただ走りつづける
7才になったばかりの彼女の脳裏を
師でもある祖父の言葉がよぎる
「まず人にやさしくありなさい
自分の感情のままに
この力をふるうことのないように
何かを守るためにだけ使いなさい
ほんとうは心やさしいお前に
この道をえらばせたことは
まちがいだったのかもしれないけど
いつかその力と才が重荷となったその時には
そうゆうがいいよ
師であるこのわたしが
責任をもって、このことに関するいっさいの記憶を
こころの奥底にしまいこんであげよう
だから何もこわがらず
ただまっすぐ健やかにのびるがいいよ」
師のことばは、あたまの奥底にはりつき
なんども耳のなかで繰り返される
が、7才の少女には少しむつかしすぎた
半分も意味を理解できないまま
祖父の話のあいだじゅう彼女はずっとプリキュアのことを考えていた
スタミナをけずられ
もう直線でもスピードの優位はほとんどなぃ
少しでもあの場所からはなれないと.....
そう思うものの
徐々に視界がかすみはじめる
どうやら限界かもしれない.....
それなりに長いこと生活のための
夜間バイトの肉体労働でつちかわれた人並み以上の体力には
自信があったはずが
きっちりきたえあげられたものの前には
紙切れ同然だ....
肺のあたりが痛み
軽くはきけをおぼえる
足のうらがひりひりいたむ
ただひとつの思いだけが
体を前へと押し出してくれる
あいつを守ったらんと.....
一瞬よろめき、すぐ真後ろに気配をかんじる
やべ.....
終わったか.....
と、そのとき
「もとやま~!!!!」
え....
「なにしとんじゃこら~!!!!!
」
『はな』?
靄のかかる視界のなか
遠くから、『はな』がこちらへ走りよる姿が見える
が、速すぎる!!
そこから先はほんの数秒のできごとだった
のはずが、まるでコマ送り映画のようにはっきりと見えた
一瞬で鉄子の正面にまわりこんだかと思うと
左右へ高速ではねまわり
鉄子のふところにもぐりこむ
そこで大きくふりおろされる鉄子の右のこぶしを
払いのけたさまに右膝に一蹴り
ひざをおりバランスをくずし
あらわになる首筋にはなの手刀がはいる
焦り、やみくもにふりまわされた鉄子の左腕をかいくぐり
肘裏に一撃をくらわす
完全にわれを失った鉄子は
すでに格闘家ではなく
おびえた獣のように
ただはなの動きにほんろうされ
一文字にのびたはなのこめかみへの蹴り一閃で
右膝が地におちる
なおも片腕をささえに攻撃にうつろうとする鉄子の左頬に
はなの飛び膝がはいり
さいごにゆっくりと崩れ落ちる巨体
その間わずか数秒
高さをものともしない
奇跡の跳躍力はまるで、鳥
左右を変則的に飛び跳ね
けして相手にペースをつかませないその瞬発力はまるで兎
あ~。これが「黒鳥弥勒郭刺兎殺拳」
ほんまにあったんか.....
(+д+ノ)ノ


追う


とりあえず逃げる


追いかけまわす


コンビニ
前のこみちをぬけ駅前の大通りへ向かう
下校時刻にさしかかる
夕方のこの時間帯なら
人にまぎれることが
できるかもしれなぃ
おそらく身体能力てきに
こちらが唯一、鉄子に勝てるものがあるとすればスピードだけだ
生まれてこのかた走って
負けたことはいちどもなく
高校3年間、バイトのためにことわりつづけた陸上部へのさそいをうけていたなら
いまごろ記録のひとつもつくれていたかもしれなぃ
たぶん.....
まぁ、いまんとこ
そのスピードも
この怪物からにげきるくらいしか役にたっちゃいないけどな...
コース決め、コーナリングで手間取れば
せっかく出がけに鉄子が
転んで広げた差をつめられてしまぅ
追う立場は目標にむかって最短距離をすすむだけでいいんだから、ロスはすくなぃ
今の差およそ50m
直線がつづくあいだに
もう少しあけとかないと...
じょじょに商店街がたちならぶあたりから
住宅の混ざるあたりへと景色がきりかわる
夕暮れどき、どこかからカレーの匂いがたちのぼる
なんだかいい匂ぃ


そういえば、けっこう長いことカレーくってないな


俺的には、ココいちよりも
松屋ってかんじなんやけど、世間的にはどうなんやろ

あ、福神漬けよりはだんぜんらっきょ派...
今の差40m
しまった~




考えごとしてるうちに差つめられた~



にげることだけ専念しとかんと



それでなくても通る人増えてきて
かわすのにせいいっぱいやのに

じりじりと同じペース
同じ表情で、つかずはなれずおってくる鉄子
だんだんふりかえる余裕もなくなってくる
視線をもどすときおり
間近をすれちがう自転車
の風切り音におどろくてか、さっきの子のスカート短すぎじゃね


今の差30m
あか~~ん




体力差でびみょうにスピードおちてきてるのに
何よそ見してんねん


「

」やないわ~

そうこうしてるうちに公園の回転ゲートにさしかかる
やたらと重い鉄のゲートに
手間どりもたつく
数秒後、まるでそのゲートがプラスチックであるかのように
一瞬ですりぬける鉄子
今の差20m
いきがかりじょう
公園をとおることになったけど
すみやかに通過しないとやばぃ

いまの状態の鉄子を
『はな』に合わせることはあまりに危険だ
逃げ切れるか....
ムリかもしれないな......
午後のやわらかな日射しにゆらぐとある道場。
まだ肌寒い時期に
はだしの少女は、ひとり場内を外周にそって
息もきらさずただ走りつづける
7才になったばかりの彼女の脳裏を
師でもある祖父の言葉がよぎる
「まず人にやさしくありなさい
自分の感情のままに
この力をふるうことのないように
何かを守るためにだけ使いなさい
ほんとうは心やさしいお前に
この道をえらばせたことは
まちがいだったのかもしれないけど
いつかその力と才が重荷となったその時には
そうゆうがいいよ
師であるこのわたしが
責任をもって、このことに関するいっさいの記憶を
こころの奥底にしまいこんであげよう
だから何もこわがらず
ただまっすぐ健やかにのびるがいいよ」
師のことばは、あたまの奥底にはりつき
なんども耳のなかで繰り返される
が、7才の少女には少しむつかしすぎた
半分も意味を理解できないまま
祖父の話のあいだじゅう彼女はずっとプリキュアのことを考えていた
スタミナをけずられ
もう直線でもスピードの優位はほとんどなぃ
少しでもあの場所からはなれないと.....
そう思うものの
徐々に視界がかすみはじめる
どうやら限界かもしれない.....
それなりに長いこと生活のための
夜間バイトの肉体労働でつちかわれた人並み以上の体力には
自信があったはずが
きっちりきたえあげられたものの前には
紙切れ同然だ....
肺のあたりが痛み
軽くはきけをおぼえる
足のうらがひりひりいたむ
ただひとつの思いだけが
体を前へと押し出してくれる
あいつを守ったらんと.....
一瞬よろめき、すぐ真後ろに気配をかんじる
やべ.....
終わったか.....
と、そのとき
「もとやま~!!!!」
え....

「なにしとんじゃこら~!!!!!
」『はな』?
靄のかかる視界のなか
遠くから、『はな』がこちらへ走りよる姿が見える
が、速すぎる!!
そこから先はほんの数秒のできごとだった
のはずが、まるでコマ送り映画のようにはっきりと見えた
一瞬で鉄子の正面にまわりこんだかと思うと
左右へ高速ではねまわり
鉄子のふところにもぐりこむ
そこで大きくふりおろされる鉄子の右のこぶしを
払いのけたさまに右膝に一蹴り
ひざをおりバランスをくずし
あらわになる首筋にはなの手刀がはいる
焦り、やみくもにふりまわされた鉄子の左腕をかいくぐり
肘裏に一撃をくらわす
完全にわれを失った鉄子は
すでに格闘家ではなく
おびえた獣のように
ただはなの動きにほんろうされ
一文字にのびたはなのこめかみへの蹴り一閃で
右膝が地におちる
なおも片腕をささえに攻撃にうつろうとする鉄子の左頬に
はなの飛び膝がはいり
さいごにゆっくりと崩れ落ちる巨体
その間わずか数秒
高さをものともしない
奇跡の跳躍力はまるで、鳥
左右を変則的に飛び跳ね
けして相手にペースをつかませないその瞬発力はまるで兎
あ~。これが「黒鳥弥勒郭刺兎殺拳」
ほんまにあったんか.....
(+д+ノ)ノ
Place14(理由)
極端な重ね着に
iPodひとつで、コンビニで2時間ねばるのは
けっこうしんどぃ。
週刊マンガ雑誌5冊立ち読みするあいだじゅうの
店員さんのプレッシャーも、なかなかのものだ

そろそろこのへんで
またビザまんでも買っとくか.....
あの2人はほぼ計算どおりの反応をかえしてくれた
状況はわるくない
で、さいごのひとり
直情型といわれる本山鉄子が向かう先は
この場所以外に考えられない
あのふたりの身に同時に
何かあったとしたら
まずうたがわれるのが『はな』で
鉄子は、いずれ自分にむけられるはずの攻撃を
おとなしくまちうけているようなタイプではないからだ
そして、もし鉄子が出向くなら
ここ、『はな』のバイト先以外にはない
あいつら誰も
『はな』が公園にすんでることを知らないからだ
ピザまんを食べるために
一度店を出て、入り口付近にしゃがみこむ
i-Podのイヤホンをさしこみ
軽く身ぶるいしたあと
あたまの中で再度
鉄子に相対したときの対策をおさらいする
気になることは2点
まず、はながクラスのみんなから攻撃されるきっかけとなった
あの骨折のげんばにいた鉄子が
なぜかその輪にもくわわらず
しばらく『はな』との接触すらさけていたらしいこと...
直情型との評判でも
実はただ怒りにまかせて
腕力にものをいわせるほどの単細胞ではないのかも....
で、2つ目はなんで最強格闘マシーン本山鉄子がおとなしく
あいつらの下についてるか...
それによって、こっちの出方もいろいろ変わってくる
2人に弱みにぎられて従ってる場合
↑
2人を掌握したことじんわりわからせて説得
下がついてこないので
とりあえず様子うかがっている場合
↑
好条件を提示して説得
ただのさみしがりの場合
↑きょうの2人のこと
「ちょっとしたどっきりやってん♪」
みたいなかんじにして
なしくずし的に説得
ま、よっぽど感情的になってない限り
いくらでも懐柔する方法あるはず
とにかく、そんなあぶないやつおこらせたら最後やし


トントントン
とんとんとん
トントントン
とんとんとん??
「おまえが、はなの今彼か?」
ただならないどすぐろいオーラを背中にかんじる...
これは、もしかしなくても...
「あ、あのや、本山さん
」
「よくも...」
ん?
「よくも、さくらをなかせたな
」
あ~
そっちのほうの人やったんすか




iPodひとつで、コンビニで2時間ねばるのは
けっこうしんどぃ。
週刊マンガ雑誌5冊立ち読みするあいだじゅうの
店員さんのプレッシャーも、なかなかのものだ


そろそろこのへんで
またビザまんでも買っとくか.....
あの2人はほぼ計算どおりの反応をかえしてくれた
状況はわるくない

で、さいごのひとり
直情型といわれる本山鉄子が向かう先は
この場所以外に考えられない
あのふたりの身に同時に
何かあったとしたら
まずうたがわれるのが『はな』で
鉄子は、いずれ自分にむけられるはずの攻撃を
おとなしくまちうけているようなタイプではないからだ
そして、もし鉄子が出向くなら
ここ、『はな』のバイト先以外にはない
あいつら誰も
『はな』が公園にすんでることを知らないからだ
ピザまんを食べるために
一度店を出て、入り口付近にしゃがみこむ
i-Podのイヤホンをさしこみ
軽く身ぶるいしたあと
あたまの中で再度
鉄子に相対したときの対策をおさらいする
気になることは2点
まず、はながクラスのみんなから攻撃されるきっかけとなった
あの骨折のげんばにいた鉄子が
なぜかその輪にもくわわらず
しばらく『はな』との接触すらさけていたらしいこと...
直情型との評判でも
実はただ怒りにまかせて
腕力にものをいわせるほどの単細胞ではないのかも....
で、2つ目はなんで最強格闘マシーン本山鉄子がおとなしく
あいつらの下についてるか...
それによって、こっちの出方もいろいろ変わってくる
2人に弱みにぎられて従ってる場合↑
2人を掌握したことじんわりわからせて説得

下がついてこないのでとりあえず様子うかがっている場合
↑
好条件を提示して説得

ただのさみしがりの場合↑きょうの2人のこと
「ちょっとしたどっきりやってん♪」
みたいなかんじにして
なしくずし的に説得

ま、よっぽど感情的になってない限り
いくらでも懐柔する方法あるはず
とにかく、そんなあぶないやつおこらせたら最後やし



トントントンとんとんとん
トントントン
とんとんとん??
「おまえが、はなの今彼か?」
ただならないどすぐろいオーラを背中にかんじる...
これは、もしかしなくても...
「あ、あのや、本山さん
」「よくも...」
ん?

「よくも、さくらをなかせたな
」あ~
そっちのほうの人やったんすか




Place13(撃墜)
9月8日日曜AM8:15
休日めざめた藤島さくらは
まず、PCの電源に指をのばす
SNSサイトMIREEのじぶんのホームを確認するためだ
フォトお気に入り12056の『Sakura☆』こと藤島さくらのファンは多く、写メをUPしたその日のあしあとは、軽く5000超えしてしまう
ちょっとしたここでのアイドルである☆
昨日の夕方、できよさげなサンタ姿の画像を
何枚かUPしたからか、
きょうは朝から通知メールがひっきりなしだ
その中身を見たくてたまらないきもちをおさえて
あえて携帯でなくPCで見る
賛辞にあふれかえるホームは
パソコンで味わえば
さらにきもちよさ10倍
けして庶民にはわかるまぃ

つづけざまに鳴る通知メール
「はぃはぃSakura☆が今いくからね
」
ぽちっ
そしてくりっく






∑( ̄□ ̄;)!!

なんや、これ....!!!


トプ画がどっかで見た恐妻(元女子プロレスラー旦那木下氏)にかえられてる...
な
「ほんとうのわたしbySakura☆」
って、どうゆうことじゃ~~


伝言板
「ずっとだましてたのか
がっかりだよ
」
「ジャガーそっくりなやつに用はないゎ
」
「化粧映えにもほどがあるょ
」
「おおうそつき
」
(ノ◇≦。)

やられた....
いったい誰や...
人の唯一のオアシスを...

サンタ画像も、ぜんぶ顔がジャガーさんになってる

どきどきどき
ぽちっ
うぉ~
お気に入りがいっきに、34までへってる~
゚・。(。/□\。)。・゚
ピロリロリロ♪
ん?
?....ポチッ
『Dear藤島さくら様
てか、ジャガーさくら様(笑)』
........。
わらえるか~!!!
(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
休日めざめた藤島さくらは
まず、PCの電源に指をのばす
SNSサイトMIREEのじぶんのホームを確認するためだ
フォトお気に入り12056の『Sakura☆』こと藤島さくらのファンは多く、写メをUPしたその日のあしあとは、軽く5000超えしてしまう
ちょっとしたここでのアイドルである☆
昨日の夕方、できよさげなサンタ姿の画像を
何枚かUPしたからか、
きょうは朝から通知メールがひっきりなしだ

その中身を見たくてたまらないきもちをおさえて
あえて携帯でなくPCで見る

賛辞にあふれかえるホームは
パソコンで味わえば
さらにきもちよさ10倍

けして庶民にはわかるまぃ


つづけざまに鳴る通知メール

「はぃはぃSakura☆が今いくからね
」ぽちっ
そしてくりっく






∑( ̄□ ̄;)!!


なんや、これ....!!!



トプ画がどっかで見た恐妻(元女子プロレスラー旦那木下氏)にかえられてる...

な

「ほんとうのわたしbySakura☆」
って、どうゆうことじゃ~~



伝言板
「ずっとだましてたのか

がっかりだよ
」「ジャガーそっくりなやつに用はないゎ

」「化粧映えにもほどがあるょ

」「おおうそつき

」(ノ◇≦。)


やられた....

いったい誰や...

人の唯一のオアシスを...


サンタ画像も、ぜんぶ顔がジャガーさんになってる


どきどきどき
ぽちっ
うぉ~

お気に入りがいっきに、34までへってる~
゚・。(。/□\。)。・゚
ピロリロリロ♪
ん?
?....ポチッ『Dear藤島さくら様
てか、ジャガーさくら様(笑)』
........。

わらえるか~!!!

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
Place12(反撃)
『森本あおい
リーダー格
身長164体重60kg
クラスで11番あたりをつねにうろちょろしているが、不良にしてはかしこいので、リーダー的なかんじに
「あおいさんは、いっつもうちらといっしょにいてて、あんまし勉強してないのに、クラスでトップクラス
さすがっす
まぢかっこいいっす
(後輩談)」
藤島さくら
二番手っぽいひと
身長156体重54kg
グループ内じゃ、ちょぃ可愛めなのでサブ的なポジションに
「さくらさんの100均コスメくしした低予算での化けっぷりはおにすげ~っす
まぢほれるっす
(後輩談)」
本山鉄子
グループ内では3番手っぽい
身長176体重76kg
K1ファイター本山力を父に、女流空手家、本山りおを母にもつ
幼いころから、ありとあらゆる技をたたきこまれた、いわゆる格闘エリート
握力はゆうに右75左80を誇り、りんごなら素手でにぎりつぶす
小学2年のとき、男子15人あいてに、がちげんか。全員泣かせたうえに、ちびらせたとゆう伝説をもつ
小象くらいなら、片手でとめるが、なぜか後輩には人気がない』
.......。
( ̄▽ ̄;)
まぁいい
大学の探偵サークルに依頼して集めた、はなが学校いってたとき、あいつのことおいこんで、今また、ちょろちょろといやがらせしてまわってる連中の情報。
中心にいてるのは、この3人やけど、まわりにはけっこう人数いるから長引かせるとなかなか面倒なことになりそう
1日。
その日の夕方までにこいつら3人を反撃する気力そぐほどにたたきのめす

9月8日日曜AM7:45
森本あおいは、いらだっていた
お気にいりの自転車のサドルにはマヨネーズでプーさんがかかれていた(しかもえんぴつできっちりと下絵がしてあった)
丁寧なしごとがさらにあおいの闘志をかきたてる
玄関前の門扉をでれば、ハチミツで器用に『HappyMerryChristmas』とかかれ、ありさんの行列で黒くふちどられていた
「まだ9月やっちゅうねん
」
なによりあおいをいらだたせたのはほかならない、毎日たのしみにしていた新聞のコボちゃんの欄をマジックで黒くぬりつぶされていたことだった。
「あさのひとときの楽しみを~

」
いらいらMAXのなか、一通の
が入る
「Dear森本あおいさま」
リーダー格
身長164体重60kg
クラスで11番あたりをつねにうろちょろしているが、不良にしてはかしこいので、リーダー的なかんじに
「あおいさんは、いっつもうちらといっしょにいてて、あんまし勉強してないのに、クラスでトップクラス
さすがっす
まぢかっこいいっす
(後輩談)」藤島さくら
二番手っぽいひと
身長156体重54kg
グループ内じゃ、ちょぃ可愛めなのでサブ的なポジションに
「さくらさんの100均コスメくしした低予算での化けっぷりはおにすげ~っす
まぢほれるっす
(後輩談)」本山鉄子
グループ内では3番手っぽい
身長176体重76kg
K1ファイター本山力を父に、女流空手家、本山りおを母にもつ
幼いころから、ありとあらゆる技をたたきこまれた、いわゆる格闘エリート
握力はゆうに右75左80を誇り、りんごなら素手でにぎりつぶす
小学2年のとき、男子15人あいてに、がちげんか。全員泣かせたうえに、ちびらせたとゆう伝説をもつ

小象くらいなら、片手でとめるが、なぜか後輩には人気がない』
.......。

( ̄▽ ̄;)
まぁいい

大学の探偵サークルに依頼して集めた、はなが学校いってたとき、あいつのことおいこんで、今また、ちょろちょろといやがらせしてまわってる連中の情報。
中心にいてるのは、この3人やけど、まわりにはけっこう人数いるから長引かせるとなかなか面倒なことになりそう

1日。
その日の夕方までにこいつら3人を反撃する気力そぐほどにたたきのめす


9月8日日曜AM7:45
森本あおいは、いらだっていた
お気にいりの自転車のサドルにはマヨネーズでプーさんがかかれていた(しかもえんぴつできっちりと下絵がしてあった)
丁寧なしごとがさらにあおいの闘志をかきたてる
玄関前の門扉をでれば、ハチミツで器用に『HappyMerryChristmas』とかかれ、ありさんの行列で黒くふちどられていた
「まだ9月やっちゅうねん
」なによりあおいをいらだたせたのはほかならない、毎日たのしみにしていた新聞のコボちゃんの欄をマジックで黒くぬりつぶされていたことだった。
「あさのひとときの楽しみを~


」いらいらMAXのなか、一通の
が入る「Dear森本あおいさま」
Place11(記憶)
日はおち、木かげはすっかりうすぐらく、すこし肌寒いほど
ゆっくりと消え入りそうな声で、話はじめたはなの話を、要約してみると
だいたいこんなふう↓
もともと、はなは地元の高校に通う、ごくふつうの高校生だったらしい
ほんと、どこにでもいるかんじのごくごくふつうの。
でも、さして目立つことしなくても、どこからか火の粉がふりかかるのが、この世のつね
いっしょにいた「ともだち」を、かばってなぎはらった手が、運悪く、相手グループのリーダー格の子をつきたおすかたちになって
骨折。
謎の数日の沈黙のあとに
骨折した当人をのぞく周囲四方、遠距離からの口撃がはじまり
それに、おもしろがる連中がくわわり
かばったはずの「ともだち」はいつのまにか去り
ふくれあがった軍勢が家のまえまで、おしかけるようになったころには
はなは、ひとの目をみて、話すことのできない子になっていた
学校にいけなくなり、何ヵ月かの『自宅学習』のあと
家にいるとき、どこからか耳の奥にきこえてくる『あいつら』の声からにげるため
はなは、この公園の地下に居場所をうつすことにした
昼間の人目をさけるながらの、社会との関わりのリハビリがわりにはじめた早朝新聞配達のバイト
ひととの出逢いもあって
ようやく自分をとりもどしてきて
ちかごろ夕刊の配達にも入れるようになった矢先に
『あいつら』が周囲にあらわれだす
ふたたび『はな』のエリアを侵食しはじめ
さいしょあったにらみ返す余裕も
「あいつら」のいやがらせが坂井さんたちにまでおよぶにつけて
徐々にうしなわれていき
結局また、この場所に逃げ込むはめになった
「あのな、はな....」
「.......ん?」
すべて話しおえたはなは、なにか重い荷物をおろしたかのように、さっぱりした表情で
ゆっくり目線をあげた
「最初あったときにな....」
「わかってたよ」
えっ
「初対面のにんげんに『守ったる』ゆわれても、素直に
『はい。そうですか』って、よーきかんゎ」
そらそやよな~...
( ̄▽ ̄;)
「ひとつは....」
「うん」
「便利そうやな♪っておもったんと」
このやろう
('ーДー`)
「ふたつめは...」
ちょっと、言いよどんだあと
すこし視線をそらして
「あんたが、すごい辛そうに見えたから....」
............。
「いま、このひと一人にしたら、絶対まずいとおもった...」
............。
見抜かれてたんか.....
守ってるつもりが守られてたんか.......
まともに、外に出られへんくらいによわってたくせに......
じぶんも、気持ちぼろぼろやったくせに.......
ひとと関わるのしんどかったはずのくせに.....
ちっさいくせに......
「あのさ、はな」
「ん?」
「こんどは」
.......?
「親友として、今度は本気で守ったるから!!」
ゆっくりと消え入りそうな声で、話はじめたはなの話を、要約してみると
だいたいこんなふう↓
もともと、はなは地元の高校に通う、ごくふつうの高校生だったらしい
ほんと、どこにでもいるかんじのごくごくふつうの。
でも、さして目立つことしなくても、どこからか火の粉がふりかかるのが、この世のつね
いっしょにいた「ともだち」を、かばってなぎはらった手が、運悪く、相手グループのリーダー格の子をつきたおすかたちになって
骨折。
謎の数日の沈黙のあとに
骨折した当人をのぞく周囲四方、遠距離からの口撃がはじまり
それに、おもしろがる連中がくわわり
かばったはずの「ともだち」はいつのまにか去り
ふくれあがった軍勢が家のまえまで、おしかけるようになったころには
はなは、ひとの目をみて、話すことのできない子になっていた
学校にいけなくなり、何ヵ月かの『自宅学習』のあと
家にいるとき、どこからか耳の奥にきこえてくる『あいつら』の声からにげるため
はなは、この公園の地下に居場所をうつすことにした
昼間の人目をさけるながらの、社会との関わりのリハビリがわりにはじめた早朝新聞配達のバイト
ひととの出逢いもあって
ようやく自分をとりもどしてきて
ちかごろ夕刊の配達にも入れるようになった矢先に
『あいつら』が周囲にあらわれだす
ふたたび『はな』のエリアを侵食しはじめ
さいしょあったにらみ返す余裕も
「あいつら」のいやがらせが坂井さんたちにまでおよぶにつけて
徐々にうしなわれていき
結局また、この場所に逃げ込むはめになった
「あのな、はな....」
「.......ん?」
すべて話しおえたはなは、なにか重い荷物をおろしたかのように、さっぱりした表情で
ゆっくり目線をあげた
「最初あったときにな....」
「わかってたよ」
えっ

「初対面のにんげんに『守ったる』ゆわれても、素直に
『はい。そうですか』って、よーきかんゎ」
そらそやよな~...
( ̄▽ ̄;)

「ひとつは....」
「うん」

「便利そうやな♪っておもったんと」
このやろう

('ーДー`)
「ふたつめは...」
ちょっと、言いよどんだあと
すこし視線をそらして
「あんたが、すごい辛そうに見えたから....」
............。
「いま、このひと一人にしたら、絶対まずいとおもった...」
............。
見抜かれてたんか.....
守ってるつもりが守られてたんか.......
まともに、外に出られへんくらいによわってたくせに......
じぶんも、気持ちぼろぼろやったくせに.......
ひとと関わるのしんどかったはずのくせに.....
ちっさいくせに......
「あのさ、はな」
「ん?」
「こんどは」
.......?

「親友として、今度は本気で守ったるから!!」
Place10(停滞)
この辺り、大学近くのわりに、さしてあそべる場所もなくて
正門前ですらならぶ店舗は、バイク屋、畳屋、駄菓子屋くらい
仕方なく目的なしに
気がついたらふらっとたちよって
本屋で、雑誌立ちよみとかしてしまってる
われらが憩いの殿堂、JUSCO
(byい~おん)
おきまりのコース
本⇒おもちゃ⇒ふく⇒文具の順にまわり
最後、食品コーナーで、アイスを吟味していると
あれ
あの人、たしかこのまえここであったよーな.....?
でも、あんないきおいないかんじのひとやったっかな???.....
「坂井さん!」
「あ、こんにちゎ」
あ、だいぶむりしてる

「なんかあったんですか?」
「え
」
「いや、なんとなく元気ないなって、おもったんですけど」
あ
さすがに、きょうで2回目のひとに、ちょっとずけずけ聞きすぎたか


「いえ
あ、ピノすきなんですか?」
いわれて、おもわず手にとったピノをコーナーにもどす
「え
はい」
「ぼくも、ピノけっこう好きなんですよ。」
ちからなく、緩慢な動作で、買い物かごをさぐり、
「ほら」
左手で、結露しはじめ、じんわり濡れたピノをさしだす
「あ、でも、坂井さん、アイス、カゴにいれるの、さいごの方がいいんじゃ....
」
「あ
そうですよね
」
はぁ~~
と、ひとつ、大きなため息をついて、ピノをもどす
「じゃ」
「あの、坂井さん!!!」
「はぃ」
ちょっとふらついてるし....
「なんかありましたよね....」
一瞬、床に視線をおとし
「実は.....」
軽くうなだれ
「はなさんが仕事にこなくなりました
」
足早に、公園にむかう
ひとが多い
どんっ
肩がぶつかり、にがにがしげに部長っぽいおとこが
「痛いな
おぃ、ちゃんと前みて..」
「うるっさいんじゃ



」
「.....
」
きょとんとしたまま
たちつくす部長っぽい男をしりめに
どんどん遠ざかり、公園へむかう
「はな
」
マンホールに、たたきおとすかのように、怒声をはなつ
し~~~ん
反応なし
「はな~
」

「コエオッキイ.....」ボソッ
なんかきこえた


「は~な~~

」

「キンジョメイワク.....」ボソッ
........。
公園の芝生に近所なんかあるか!!!

「え~から、でてこ~~ぃ



」
待つこと1分
ガゴゴゴゴガゴゴゴゴ
ガゴゴゴゴガゴゴゴゴ
ガゴゴゴッガタ
いつもより、ゆっくりめにふたがもちあがり
しょげたようなはなが、半身をあらわす
「何があったんや
」
「......
」
「坂井さん、心配してたぞ
」
「......
」
力なくうなだれた、はなはいつもより小さく見えた
何かにおびえるように、ときおり、視線をおよがせる
「はなしは聞いた」
「うん.....」
「色々あったらしいけど」
「.....
」ヒクッ
え

もしかして....
ないてんのか

正門前ですらならぶ店舗は、バイク屋、畳屋、駄菓子屋くらい
仕方なく目的なしに
気がついたらふらっとたちよって
本屋で、雑誌立ちよみとかしてしまってる
われらが憩いの殿堂、JUSCO
(byい~おん)おきまりのコース
本⇒おもちゃ⇒ふく⇒文具の順にまわり
最後、食品コーナーで、アイスを吟味していると
あれ
あの人、たしかこのまえここであったよーな.....?でも、あんないきおいないかんじのひとやったっかな???.....

「坂井さん!」
「あ、こんにちゎ」

あ、だいぶむりしてる


「なんかあったんですか?」
「え
」
「いや、なんとなく元気ないなって、おもったんですけど」

あ
さすがに、きょうで2回目のひとに、ちょっとずけずけ聞きすぎたか


「いえ
あ、ピノすきなんですか?」
いわれて、おもわず手にとったピノをコーナーにもどす
「え
はい」「ぼくも、ピノけっこう好きなんですよ。」
ちからなく、緩慢な動作で、買い物かごをさぐり、
「ほら」
左手で、結露しはじめ、じんわり濡れたピノをさしだす
「あ、でも、坂井さん、アイス、カゴにいれるの、さいごの方がいいんじゃ....
」「あ
そうですよね
」はぁ~~
と、ひとつ、大きなため息をついて、ピノをもどす「じゃ」

「あの、坂井さん!!!」
「はぃ」

ちょっとふらついてるし....
「なんかありましたよね....」
一瞬、床に視線をおとし
「実は.....」
軽くうなだれ
「はなさんが仕事にこなくなりました

」足早に、公園にむかう

ひとが多い

どんっ

肩がぶつかり、にがにがしげに部長っぽいおとこが
「痛いな
おぃ、ちゃんと前みて..」「うるっさいんじゃ




」「.....
」きょとんとしたまま
たちつくす部長っぽい男をしりめに
どんどん遠ざかり、公園へむかう

「はな
」マンホールに、たたきおとすかのように、怒声をはなつ
し~~~ん
反応なし
「はな~

」

「コエオッキイ.....」ボソッ
なんかきこえた



「は~な~~


」

「キンジョメイワク.....」ボソッ
........。
公園の芝生に近所なんかあるか!!!


「え~から、でてこ~~ぃ




」待つこと1分
ガゴゴゴゴガゴゴゴゴ
ガゴゴゴゴガゴゴゴゴ
ガゴゴゴッガタ
いつもより、ゆっくりめにふたがもちあがり
しょげたようなはなが、半身をあらわす
「何があったんや
」「......
」「坂井さん、心配してたぞ
」「......
」力なくうなだれた、はなはいつもより小さく見えた
何かにおびえるように、ときおり、視線をおよがせる
「はなしは聞いた」
「うん.....」
「色々あったらしいけど」
「.....
」ヒクッえ


もしかして....

ないてんのか


Place 9(暗雲)
『設定』(はなの彼氏はこんなかんじ)
表紙までつけてきてるし
『日々、海外進出を胸に、レッスンにはげみ、5か国語をあやつり、週のうち80時間を、海外の演劇の研究についやす野心家』
ふ~ん

『また、おさなきころ単身中国にわたり、全土を拳法修行にわたりあるき、四川省のとある饅頭屋で、酒どっくりを肩にかついだ老人にであう』
(どこにいこうと、いまどき、そんなじいさんは、ひとりもおらん
)
『このひとこそ、だれあろう黒鳥弥勒郭刺兎殺拳のただひとりの伝承者であったのだ』
(長いし、ものっそい、いんちきくさいし
しかも、なまえに「うさぎ」はいってて、そのうしろに「殺」って漢字が
あかんあかん

うさぎ、ころしてしもてるやん

完全にわるもんが、つかう拳法やん

)
『その老師に、なんとなく気に入られ』
(なんや、ちょっと雑になってる...めんどくさなってきたんか
)
『最後の継承者に撰ばれる
拳法の修行を終えて、明日山をおりようと、老師と最後のわかれの杯をくみかわし、ねどこについたその夜中に、老師は、何者かに殺されてしまう
その暗殺者こそ、悪の組織ブラックタイガーの手のものたちだった』
(ブラックタイガーって......
「えび
」やん
で、もしかしてこの展開やったら
)
『怒りにうちふるえ、復讐のたびに出る』
(あ~、やっぱりでますか
たびに

)
『構成員12000人を超える組織を、トンファーのみでたたきつぶし』
(むりむりむりむり


あいつ、トンファーをなんやと思ってるんや

あとブラックタイガーでっかすぎるし、じいさん何でころされてんの
)
『哀しみを抱いて日本へかえる
今でも、日々4時間の拳法修行はかかさない』
(はい
けいさん、あいません

週に80じかんは、えんげきのべんきょうしてるはずです
)
(はなはこんなかんじ)
(......。
)
『10才から15才までのあいだを、フランスのプロバンスですごす。
12才で調香士、14才でソムニエールの資格を取得』
(あやまれ
あやまれ

ぷろのみなさんに、いますぐあやまれ~

)
『16才に日本にもどり、直後より、ファッション雑誌の読者モデルとして活躍』
(ファッション雑誌で、そんなちっさいモデルみたことないし

私服、初期アバターやし
)
(そして神島グループの唯一の直系子息として、人生修行のために、現在、新聞配達のアルバイト中)
はなしがでかい
(¥△¥;)
なぜに、あいつゎ5秒でばれるうそを、つみかさねてゆく
。(TωT A)゚。 ゚
深夜2時。コンビニまえ
きっちりと、一列にならんだ空きカンのいちばんみぎは、はいざらのかわり
かぜがふくたび、空になったどんべいの容器がカタカタおどり、サンドイッチのたべあとのビニールが宙をまい、何層にもおりなすたばこの煙が、コンビニへ出入りするひとたちの表情を、くもらせる
「あのさぁ」
「うん?」
「あいつ最近ムカつかん?」
「あいつか」
「さいきん、なんか復活してきてるし」
「うん」
「このまえとか、こっち、にらみかえしてきたし」
「つよなってんね♪」
「やろ!なんかバイト先のまえ、よなかにとおりかかったら、あいつリーダーみたいなってたし!まじありえんし!!」
「で?」
「ん?」
「で、どうしたいん?」
「ちょっとやぁ」
「うん?」
「リーダーらしいとこ見せる舞台つくったろうかと思って。サービスで♪」
表紙までつけてきてるし

『日々、海外進出を胸に、レッスンにはげみ、5か国語をあやつり、週のうち80時間を、海外の演劇の研究についやす野心家』
ふ~ん


『また、おさなきころ単身中国にわたり、全土を拳法修行にわたりあるき、四川省のとある饅頭屋で、酒どっくりを肩にかついだ老人にであう』
(どこにいこうと、いまどき、そんなじいさんは、ひとりもおらん

)『このひとこそ、だれあろう黒鳥弥勒郭刺兎殺拳のただひとりの伝承者であったのだ』
(長いし、ものっそい、いんちきくさいし

しかも、なまえに「うさぎ」はいってて、そのうしろに「殺」って漢字が

あかんあかん


うさぎ、ころしてしもてるやん


完全にわるもんが、つかう拳法やん


)『その老師に、なんとなく気に入られ』
(なんや、ちょっと雑になってる...めんどくさなってきたんか

)『最後の継承者に撰ばれる
拳法の修行を終えて、明日山をおりようと、老師と最後のわかれの杯をくみかわし、ねどこについたその夜中に、老師は、何者かに殺されてしまう
その暗殺者こそ、悪の組織ブラックタイガーの手のものたちだった』
(ブラックタイガーって......

「えび
」やん
で、もしかしてこの展開やったら

)『怒りにうちふるえ、復讐のたびに出る』
(あ~、やっぱりでますか
たびに

)『構成員12000人を超える組織を、トンファーのみでたたきつぶし』
(むりむりむりむり



あいつ、トンファーをなんやと思ってるんや


あとブラックタイガーでっかすぎるし、じいさん何でころされてんの

)『哀しみを抱いて日本へかえる
今でも、日々4時間の拳法修行はかかさない』
(はい
けいさん、あいません

週に80じかんは、えんげきのべんきょうしてるはずです

)(はなはこんなかんじ)
(......。
)『10才から15才までのあいだを、フランスのプロバンスですごす。
12才で調香士、14才でソムニエールの資格を取得』
(あやまれ
あやまれ

ぷろのみなさんに、いますぐあやまれ~


)『16才に日本にもどり、直後より、ファッション雑誌の読者モデルとして活躍』
(ファッション雑誌で、そんなちっさいモデルみたことないし


私服、初期アバターやし

)(そして神島グループの唯一の直系子息として、人生修行のために、現在、新聞配達のアルバイト中)
はなしがでかい

(¥△¥;)
なぜに、あいつゎ5秒でばれるうそを、つみかさねてゆく

。(TωT A)゚。 ゚
深夜2時。コンビニまえ
きっちりと、一列にならんだ空きカンのいちばんみぎは、はいざらのかわり
かぜがふくたび、空になったどんべいの容器がカタカタおどり、サンドイッチのたべあとのビニールが宙をまい、何層にもおりなすたばこの煙が、コンビニへ出入りするひとたちの表情を、くもらせる
「あのさぁ」
「うん?」
「あいつ最近ムカつかん?」
「あいつか」
「さいきん、なんか復活してきてるし」
「うん」
「このまえとか、こっち、にらみかえしてきたし」
「つよなってんね♪」
「やろ!なんかバイト先のまえ、よなかにとおりかかったら、あいつリーダーみたいなってたし!まじありえんし!!」
「で?」
「ん?」
「で、どうしたいん?」
「ちょっとやぁ」
「うん?」
「リーダーらしいとこ見せる舞台つくったろうかと思って。サービスで♪」
Place 8(にちじょう)
大学の正面いりぐちから、テニスコート横をぬけ、図書館まえまでくだる、一直線のおおどおりは、かなりの高低差、まるでちょっとしたジャンプ台のよう
いならぶ桜の木々のした
その通りの左右に、ありとあらゆるサークルの勧誘が陣どる
ひっしにびらをまき、しゃにむに声をかけまくるひとのむれ
学校のどまんなかにいすわる、テニスコートにあそぶ私服のテニスプレイヤーたち
授業を終えて、かえりのバスをめざす、いそがしげな集団
うん
「かのじょ」と、つきあってたときは、なんにも見えてなかった
まわりに「まざる」ことばっかりに、ひっしすぎて、木や、アスファルトのもようみたいにしか、見えてなかったけど
こんなにいっぱいひとがいたのか
「かっこいい恋愛ごっこ」のためだけに、バイト2つふやして、きもちとからだすりへらして、かってに視野せまくして
直後はへこみまくって、ただただ自分がかわいそうで、かえりみたりする余裕なかったけど、ちゃんといまは、あれが「ごっこ」だったって、そうおもえるようになった
ちっちゃいあいつのおかげかな

入館カードをとりだし、図書館のゲートを通過する
昨日借りた15冊の本を、返却し視聴覚室へ向かう
ことばを覚えたい
いろんな人とはなしてみたい
さっきうけとったばかりのタガログ語講座DVD2枚を手に、座席へむかう
いろんな国にいってみたい
あつい国やさむい国
陽気なひと気むずかしいひとけんかっぱやいひとやさしいひと
いっぱいひとにあいたいな
となりには、ちっさいあいつつれて
っておいおいおいお~い



ぼぉ~そぉ~してるぞ~


すとっぷ・ざ・ひろ~き



なぜにどっからいきなり、「あいつをとなりに♪」、みたいなかんじになった


ちがうちがう

ひとりでいって、なんか、え~がみたいなれんあいして、ほんでむすばれて、どっかあったかいくにで、おもちゃみたいな
たてて、のどかなおんがくにかこまれてすごすんやろ

ペット
つれていってどうする

でも、ちょっぴりかんしゃしてるのも、事実やし
ひとりになってから、出費もへったし
こんど、UNIQLOおごったろか
とりあえず、あの初期アバターみたいなふくそうをどうにかしょ


4月でも午前3時は、かなり肌寒い
うすぐらい街の中、孤独に光る集配所は、まるで夜のうみにうかぶ漁船のよう
「坂井くん
」
「はい?
」
「坂井くんとこらへん、さいきんえらい件数増えてきてるやろ
LAWSONのまわり、10件とったるゎ
」
「いや、いいですよ
ただでさえ、はなさんとこ一番軒数おおいのに
」
「い~から
おね~さんにまかしとき
あ、宮迫くん
」
「はい?
」
「タイヤくうきへってたから、たしといた
こまめにくうきみとかんと、チューブよれて、長持ちせーへんよ
あ、田中くん
」
「はい?
」
「......。がんばっていこ
」
「.......
??????
」
はなは、じてんしゃ配達組のぜんいんに声をかけおえると、やくめをおえたかのように、誇らしげに、終わりがけだが、まだ色濃い夜の闇に、じてんしゃをけりだしていった

「はなさん、機嫌いいなぁ
」
「うん
わかりやすく、機嫌いい
」
「あ
もしかして、前にゆってた劇団にいる彼氏さんのブロードウェイ進出がきまったんかな
」
「あ~、あの黒鳥弥勒郭刺兎殺拳の最後の伝承者でもある彼氏さんでしょ
」
「さすが
田中くん。よくおぼえたな
そんな長い名前

」
「ぼく、はなさんの大ファンですもん
」
田中くんは坂井くん宮迫くんより、1学年下。
「俺も
」
「俺も
」
「新聞配達しながら、ファッション雑誌の読者モデルもやってるってなかなかないよな
ちっさいのに
」
「それに、ソムリエールの資格だって、そうかんたんに、とれるもんじゃないのに、すごい努力家なとこも、かっこいいよね
ちっさいのに
」
「あ
あとどっかで、かいてるblogも、まいにち1600万accessあるとかゆわれてましたよね
なんか、よくわからないんですけど『すんもが10匹ならんだ』とかなんとか???
ほんとすごいですよ
あ
ちっさいですよね
」
早起きのお父さんたちが、きみたちの新聞をまっている


いならぶ桜の木々のした

その通りの左右に、ありとあらゆるサークルの勧誘が陣どる

ひっしにびらをまき、しゃにむに声をかけまくるひとのむれ

学校のどまんなかにいすわる、テニスコートにあそぶ私服のテニスプレイヤーたち

授業を終えて、かえりのバスをめざす、いそがしげな集団

うん

「かのじょ」と、つきあってたときは、なんにも見えてなかった

まわりに「まざる」ことばっかりに、ひっしすぎて、木や、アスファルトのもようみたいにしか、見えてなかったけど

こんなにいっぱいひとがいたのか

「かっこいい恋愛ごっこ」のためだけに、バイト2つふやして、きもちとからだすりへらして、かってに視野せまくして

直後はへこみまくって、ただただ自分がかわいそうで、かえりみたりする余裕なかったけど、ちゃんといまは、あれが「ごっこ」だったって、そうおもえるようになった

ちっちゃいあいつのおかげかな


入館カードをとりだし、図書館のゲートを通過する
昨日借りた15冊の本を、返却し視聴覚室へ向かう
ことばを覚えたい

いろんな人とはなしてみたい

さっきうけとったばかりのタガログ語講座DVD2枚を手に、座席へむかう
いろんな国にいってみたい

あつい国やさむい国

陽気なひと気むずかしいひとけんかっぱやいひとやさしいひと

いっぱいひとにあいたいな

となりには、ちっさいあいつつれて
っておいおいおいお~い



ぼぉ~そぉ~してるぞ~



すとっぷ・ざ・ひろ~き




なぜにどっからいきなり、「あいつをとなりに♪」、みたいなかんじになった



ちがうちがう


ひとりでいって、なんか、え~がみたいなれんあいして、ほんでむすばれて、どっかあったかいくにで、おもちゃみたいな
たてて、のどかなおんがくにかこまれてすごすんやろ

ペット
つれていってどうする

でも、ちょっぴりかんしゃしてるのも、事実やし

ひとりになってから、出費もへったし

こんど、UNIQLOおごったろか

とりあえず、あの初期アバターみたいなふくそうをどうにかしょ



4月でも午前3時は、かなり肌寒い
うすぐらい街の中、孤独に光る集配所は、まるで夜のうみにうかぶ漁船のよう

「坂井くん

」「はい?

」「坂井くんとこらへん、さいきんえらい件数増えてきてるやろ
LAWSONのまわり、10件とったるゎ
」「いや、いいですよ

ただでさえ、はなさんとこ一番軒数おおいのに
」「い~から
おね~さんにまかしとき
あ、宮迫くん
」「はい?

」「タイヤくうきへってたから、たしといた

こまめにくうきみとかんと、チューブよれて、長持ちせーへんよ
あ、田中くん
」「はい?

」「......。がんばっていこ

」「.......
??????
」はなは、じてんしゃ配達組のぜんいんに声をかけおえると、やくめをおえたかのように、誇らしげに、終わりがけだが、まだ色濃い夜の闇に、じてんしゃをけりだしていった


「はなさん、機嫌いいなぁ
」「うん
わかりやすく、機嫌いい
」「あ
もしかして、前にゆってた劇団にいる彼氏さんのブロードウェイ進出がきまったんかな
」「あ~、あの黒鳥弥勒郭刺兎殺拳の最後の伝承者でもある彼氏さんでしょ

」「さすが
田中くん。よくおぼえたな
そんな長い名前

」「ぼく、はなさんの大ファンですもん
」田中くんは坂井くん宮迫くんより、1学年下。
「俺も

」「俺も

」「新聞配達しながら、ファッション雑誌の読者モデルもやってるってなかなかないよな
ちっさいのに
」「それに、ソムリエールの資格だって、そうかんたんに、とれるもんじゃないのに、すごい努力家なとこも、かっこいいよね
ちっさいのに
」「あ
あとどっかで、かいてるblogも、まいにち1600万accessあるとかゆわれてましたよね
なんか、よくわからないんですけど『すんもが10匹ならんだ』とかなんとか???
ほんとすごいですよ
あ
ちっさいですよね
」早起きのお父さんたちが、きみたちの新聞をまっている


Place 7(詐称)
あるきにくい



めちゃめちゃあるきにくい



「あの~
はなちゃん
」


「もうちょい離れてあるいてくれへん
」


「いやや
」


人もまばらな昼下がりのJUSCO
特売の時間にはまだまだ早く、あまり学生の立ち寄る時間帯でもない
普通に、このくらいのとしかっこうの二人が歩いているだけでも、わりあいめだつものを、一方が、もう一方の背中に、はりつくかのように、ピッタリマーク
(それはもう「えっ
あなたいったい何ジル代表ですか
(それとも何ゼンチン代表ですか
)」ってくらいに完璧なマーク
)
少しはなれて、まわりから見れば、ものすごく仲のいいカップル
、もしくは、カバディの練習

どっちもいややし
(⊃ェ・`;)
ピタッ
ドスンッ
「ほら見ろ
あんまりくっついて歩いてるから..」
「あれ
はなさん買い物ですか?」
エレベーターの降り口あたりより、近づいてくるひとなつっこいその声の主は、年の頃30前後、一人暮らしなのか、買いもの袋は食料品が3袋、あとは替えの蛍光灯といったところ
はなは、なにごともなかったかのように、背中をはなれ(ちょっとつきとばした反動を利用してとびのき
)、その男に笑顔?(みたいな、おそらく何かうれしいのだろうなってことだけは、分かる表情........さる
?)をむける
「あ~坂井くんも、かいもの?
」
坂井くん
.....くん



「食料品ですか?ってあれ、彼氏さん?」
その坂井くんは、その純朴そうな笑顔をこちらにむける
ことばが、こちらなまりでなく、そのはしばしにききなれないアクセントがみられるところからすると、おそらく、故郷をはなれ、働き口を求め、こちらに出てきたのだろう、坂井くん、ちょっとまて

誰が、『かれし』か~


「あぁひろきも今日、劇団のほう休みやったから
」
ひ~ろ~き~ぃ~
「ちょ
」
「あ~
じゃいこっか
ひろき
うちら、はよ買い物すまさな映画まにあえへんし
」
にらんでる

めっちゃにらんでる

からビームでそうなくらい、ひっしなってにらんでる

ちっちゃいくせに
「そうなんですか
じゃまた明日
」
坂井くん、いい人やなぁ
気ぃきかして
って

はぃ
さっきの会話でおかしなとこいっぱいありましたぁ


「おい、誰が彼氏やねん
」
「一緒にかいもんしてるやん
」
「おれつきそいやし
映画もいかへんし
」
........
「あとなんで、おまえが『はなさん』で、あのひとが『坂井くん』やねん
どうみてもぎゃくやろ
」
「話したら長なるんやけど」
「手短に
」
「あのひと30うち18。でもバイトでうち32。」
「あぁ~ぜんぜんわかれへん
ながなってもよし
」
「あんな、まえに別のバイトしてるときに、一個年上ってだけで、めちゃめちゃえらそうにしてくるやついてて、やな思いしたから、次のとこでは、そんなことないように、じゃっかん上めにゆっとこかって思って....
」
「で
」
「でほんまは18やねんけど、32って....
」
「やりすぎやろ
なんで気づかへんねん
」
「『めちゃ若いですね
どんなドモホルンリンクルつかってはるんですか
』ってゆわれることは、あるけど....」
きづけ
坂井くんとそのなかまたち

「でもなんか今のとこみんないい人ばっかりで、申し訳なくて
ためでいいよってゆってるんやけど
」
ふぅ
なんとなくわかった
こいつちょっと「お調子者のええかっこしぃ」なんや
でも...
ちゃんとわるいと思ってるんやな

よし
「ごめん
おこったか...
」
「ちょっとびっくりしたけど」
「....。
」
「まぁええわ
たまに坂井くんらの前だけ、付き合ったるから、『設定』はなししといてくれ。でなんで劇団員なん???」




めちゃめちゃあるきにくい




「あの~
はなちゃん
」

「もうちょい離れてあるいてくれへん
」

「いやや
」


人もまばらな昼下がりのJUSCO
特売の時間にはまだまだ早く、あまり学生の立ち寄る時間帯でもない
普通に、このくらいのとしかっこうの二人が歩いているだけでも、わりあいめだつものを、一方が、もう一方の背中に、はりつくかのように、ピッタリマーク

(それはもう「えっ
あなたいったい何ジル代表ですか
(それとも何ゼンチン代表ですか
)」ってくらいに完璧なマーク
)少しはなれて、まわりから見れば、ものすごく仲のいいカップル
、もしくは、カバディの練習

どっちもいややし

(⊃ェ・`;)
ピタッ
ドスンッ
「ほら見ろ
あんまりくっついて歩いてるから..」「あれ
はなさん買い物ですか?」
エレベーターの降り口あたりより、近づいてくるひとなつっこいその声の主は、年の頃30前後、一人暮らしなのか、買いもの袋は食料品が3袋、あとは替えの蛍光灯といったところ
はなは、なにごともなかったかのように、背中をはなれ(ちょっとつきとばした反動を利用してとびのき
)、その男に笑顔?(みたいな、おそらく何かうれしいのだろうなってことだけは、分かる表情........さる
?)をむける「あ~坂井くんも、かいもの?

」坂井くん

.....くん



「食料品ですか?ってあれ、彼氏さん?」
その坂井くんは、その純朴そうな笑顔をこちらにむける

ことばが、こちらなまりでなく、そのはしばしにききなれないアクセントがみられるところからすると、おそらく、故郷をはなれ、働き口を求め、こちらに出てきたのだろう、坂井くん、ちょっとまて


誰が、『かれし』か~



「あぁひろきも今日、劇団のほう休みやったから
」ひ~ろ~き~ぃ~

「ちょ
」「あ~
じゃいこっか
ひろき
うちら、はよ買い物すまさな映画まにあえへんし
」にらんでる


めっちゃにらんでる


からビームでそうなくらい、ひっしなってにらんでる

ちっちゃいくせに

「そうなんですか
じゃまた明日
」坂井くん、いい人やなぁ
気ぃきかして
って

はぃ
さっきの会話でおかしなとこいっぱいありましたぁ


「おい、誰が彼氏やねん
」「一緒にかいもんしてるやん
」
「おれつきそいやし
映画もいかへんし
」........

「あとなんで、おまえが『はなさん』で、あのひとが『坂井くん』やねん
どうみてもぎゃくやろ
」「話したら長なるんやけど」
「手短に

」「あのひと30うち18。でもバイトでうち32。」
「あぁ~ぜんぜんわかれへん

ながなってもよし
」「あんな、まえに別のバイトしてるときに、一個年上ってだけで、めちゃめちゃえらそうにしてくるやついてて、やな思いしたから、次のとこでは、そんなことないように、じゃっかん上めにゆっとこかって思って....
」「で
」「でほんまは18やねんけど、32って....
」「やりすぎやろ
なんで気づかへんねん
」「『めちゃ若いですね
どんなドモホルンリンクルつかってはるんですか
』ってゆわれることは、あるけど....」きづけ
坂井くんとそのなかまたち

「でもなんか今のとこみんないい人ばっかりで、申し訳なくて

ためでいいよってゆってるんやけど
」ふぅ
なんとなくわかった
こいつちょっと「お調子者のええかっこしぃ」なんや

でも...
ちゃんとわるいと思ってるんやな


よし

「ごめん
おこったか...
」「ちょっとびっくりしたけど」
「....。
」「まぁええわ
たまに坂井くんらの前だけ、付き合ったるから、『設定』はなししといてくれ。でなんで劇団員なん???」