最近、
ダメ出しばかりしてくる上司に苦しめられているという人の話を聴くことが多いのですが
こういう相談は前からあったのですが、
特にコロナ禍でみんな余裕がなくなっているのか、
時代の移り変わりの間だからなのか
最近多いのですよね。
そこで今回は同じような境遇の人が少しでも楽になったり、
状況を理解するきっかけとなったらいいなと思って書く事にしました。
もちろん、これはすべての人に当てはまるわけではないですし、
あくまでも仮説ですので参考程度にしてください。
ダメ出ししてくる上司や親から苦しめられるというのはなぜ苦しいのか?
その理由の一つは
「ダメ出しされた=自分の存在がダメ」 と捉えてしまっている
というのがあります。
まあ誰だってダメという評価はされたくないですし、
良くない評価をされるのは嫌と感じますよね。
そしてそう言われたことから
自分が能力がないとか、
自分は何も出来ないとか
期待に沿えなかった自分はダメとか、
自分には価値がないとか
まあ、ネガティブなことを色々と考えちゃうのですが
ここで結構気づかずにハマってしまっているのが
それが相手の評価=自分の存在価値
ということになっているということ。
これが一緒になっているから、必要以上にダメージを受けるのですよ。
すると自分の人生完全の終わったみたいに感じになるので
取り返しのつかないことをしてしまった
↓
どうしていいかわからない=パニックになり固まる
↓
さらに上司に怒られる
↓
ますますパニックになる
↓
極端な人だと、もうここにはいられないと仕事やめる
みたいなことが起こっていたりします。
これって
相手の期待に沿えないと怒られるとか
相手の期待に沿えないと捨てられる
↓
生きていけない
↓
死んでしまう
みたいな思考パターンをもっていて
生きるか死ぬかぐらいの反応になっちゃっているのです。
もし仮に、
ダメ出しされた=自分の存在価値がない
ということが真実ならば
少なくとも上司にダメ出しされない、もしくは良い評価をされる
=自分の存在価値がある
ということになります。
つまり、上司に評価によって自分の存在価値が決まる事になっちゃっているのですよ。
もう少し実際はどういう基準になっているかと言うと
上司の評価=上司の機嫌
になっていて、
上司のご機嫌を損ねないようにすることが生き死にに関係することになっちゃているのです。
ここで先に書いた思考パターンをもう一度みていくと
相手の期待に沿えないと捨てられる
↓
生きていけない
↓
死んでしまう
これをもう少し具体的に書き直すと
これを上司の機嫌を損ねないようにしないと捨てられる
↓
生きていけない
↓
死んでしまう
となり、でも機嫌を損ねたところで死ぬわけではないから
今の上司との関係ではない別な何かをみていると
思われるので
上司を母親とか父親に置き換えてみると
母親(父親)の機嫌を損ねないようしないと捨てられる
↓
生きていけない
↓
死んでしまう
としてみるとこの思考パターンって子供の視点なんですよ。
つまり子供の頃の親との関係のパターンと見たほうが辻褄があうので
恐らく、子供の頃の親子のパターンを今の関係に映し出していると
思われるのです。
もし子供の頃のパターンを今の人間関係に映し出しているのであれば
もちろん上司と良好な関係を築くこともとっても大事ですが、
まずは自分に与えられた仕事がどうすればこなせるようになるのかが仕事でしょう?
まあ、上司をお世話することが目的で生まれてきたとおっしゃるのでしたら止めませんが(^_^;)
要するに、上司の機嫌と自分の存在価値は関係ありません。
なんて書いていると、当たり前といえば当たり前過ぎて
自分でも本当にバカみたいなことを書いているなあと思うのですが
でも本当にみんな気づかないでこれに囚われてやっちゃっているのですよ。
だから恐ろしいのです。
これが日本の会社の生産性が低いと言われていることに関係していると思うのですよね。
だって実際は仕事じゃなくてお世話にものすごいエネルギーを使っているのですから。
でも今回のコロナ禍によってリモートワークが増えたことにより
この上司のお世話ができなったのですよね。
それだけでも生産性は上がるでしょうね(^_^;)
今回書いたのはダメ出しされる側の問題を書きましたが
ダメ出しする側も実はもっと大きな問題を抱えているのですよ。
気づかずに会社をダメにしているので、そっちのほうが実は問題だったりするのです。
管理職になるためには自分の問題を解決していないと目的がズレてしまうのですよね。
そのうちそれを書こうかな。