ひとつ前の記事で、30代半ばで当時同棲していた彼と別れた話をちょっとしましたね。
そのころの私は、
「自分が充分じゃない」
という漠然とした絶望感を感じていました。
「だって、コレが私なんだから、どうしようって言うわけ?」
「あぁ、このまま何か足りないと感じる人生を死ぬまで続けていくのかなぁ」
誰に対して怒りを感じていたのかは分かりませんでしたが、とにかく悲しみを怒りと同時に感じていたような気がします。
それまで、私は自分自身をこんな考えで縛っていました:
誰かに愛されるためには、いつもやさしくしていなければならない。
誰かに愛されるためには、いつもニコニコしていなければならない。
誰かに愛されるためには、お掃除を嫌がってはいけない。
誰かに愛されるためには、しっかりしてはいけない。
などなど。
「~してはいけない」とか「~でなければならない」など、どこで習ったのかまったく意味もなく自分に無意識にルールを課していたのでした。
どこかの雑誌で読んだ記事とか、テレビで紹介されていたものだったかもしれません。
愛されるということは条件が必要だと勝手に思っていたのです。
そして、それができない自分をどんどん嫌いになっていきました。
それは、その彼と別れたときに発覚したことであって、子供のときから自分で条件をつけていたのだと思います。
「こうすれば、きっと友達ができる」とか「こうなれば、両親が私に注意を払ってくれる」とか。
自分のことを嫌いになっていく仕組みとは、こういうものだと気がつきました。
そのとき、「じゃ、条件なしで自分を好きになることが、あるの?」ということにも気がついたのです。