どうせ。〜だから。無理。
以前からたまにブログに書いていましたが、先週スウェーデンから戻り、大泉、本部の子達にあらためて話をしていたことがあります。
『できない理由を並べるのではなく、今与えられた環境の中で、最大限何ができるのかを考える』
福祉先進国といわれている北欧で、身体障害、知的障害者の子供~大人まで、武道を通じて『無理』を『できる』にしようとされていました。
パーキンソンのおじいさんは下に座っているところから何回も何回も立つための練習を繰り返していました。
五体満足の自分たちがいかに恵まれた環境にいるのかあらためて身に染みました。
伝えたいことは、出来ない理由を並べて、あれができない、これだから出来ないではなく、何事もプラスプラスに転換する癖をつけて欲しいということです。視点を変え、発想を変え、方法を変え、1つのことにとらわれず、人に言われたから、親に言われたからとかではなく、自分がどうしたいのか、どうありたいのか、自分だったらどうするのか、自分にしかできないことは何なのか、、
その発想は社会に出てから必ず役に立つと確信しています。
植松努さんよりシェア
僕が小学生の頃、潜水艦を作りたいと思ったら、
学校の先生から、
「そんなの、よほど頭が良くないと無理だよ。」
「すごくお金がかかるんだよ。」
と教えられました。
僕が中学生の頃、飛行機やロケットの仕事がしたいと思ったら、
学校の先生から、
「そんなの、よほど頭が良くないと無理だよ。」
「すごくお金がかかるんだよ。」
と教えられました。
僕が、大人になってから、微小重力実験施設を作りたいと思ったら、
銀行の人から、
「そんな難しいこと、できるんですか?」
「そんなの、すごくお金がかかりますよね。」
と言われました。
新型の電源内蔵型のマグネット装置を作ろうとしたら、
道の審査員の大学教授には、
「こんな難しいことは、トヨタのような、お金と人材の集まる大企業がやることであって、おたくのような小さい会社にできるわけがない。」と言われました。
とにかくずーっと、
「頭が良くないから無理」
「お金が無いから無理」
と教えられてきました。
では、いったい、どのくらい頭が良くて、どのくらいお金があれば、
なんでもできるようになるのでしょう?
実は、頭の良さは、成績や偏差値で数値化できて、比較しやすいです。
お金は、純粋に金額で数値化できて、比較しやすいです。
比較しやすいから、自分より上がいる事を明確に知ることができます。
だから、自分が劣っていることを明確に知ることができます。
だから、頭の良さや、お金は、「出来ない理由」として、とても明確になります。
ということで、何かをやろうとしたときに、
「知識」「学歴」や「お金」を理由として、できない、と教えてくれる人達は、できる方法を考えているのではありません。出来ない理由しか考えていない人達です。
でもこの、出来ない理由は、とても恐ろしいものです。
なぜなら、出来ない理由とは、実は、
「努力しても無駄だよ」という意味だからです。
もしも、努力が無駄だと思ってしまったら、
人間は、がんばれなくなります。
できることしかできなくなります。
考えたくなくなります。
そして、そんな自分の心を守るために、
悲しい「やらないいいわけ」をするようになります。
それが「どーせ・・・」「自分なんて・・・」「無理・・・」です。
そして、それを、ほかの人に対しても使うようになり、
やがて、出来ない理由は、連鎖増殖していきます。
いま、僕は、出来ない理由のパンデミックが起きてるように感じています。
自信を失う人がどんどん増えています。
でも、連鎖は断ち切れます。
出来ない理由に負けない人がいたら、そこで、鎖はバチッと切れます。
根拠の乏しい出来ない理由にまけないで、
出来る理由を考えるのです。
どうやったらできるのか、可能にする方法を考えるのです。
それをする人が増えたら、こんどは、出来る理由の連鎖が起きます。
どうか、出来ない理由に負けない人が増えますように。