牡蠣の人の年末年始 | ジャージ社長は【ダンギズム】で不可能を可能にする!Powered by Ameba

牡蠣の人の年末年始

※この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。

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「これ同じ部屋なの?」

この落差に助けられた。ポイントも溜まっていたので実質1800円で通常15000円するホテルに泊まることができた。この一泊が人生を大きく左右することとなった・・

年末に高熱を出す。咳もノドの痛みも、鼻水もない。ただひたすらに頭痛を伴う発熱だった。しかもいままで一番の高熱だったのではないだろうか。39度とか40度とかそういうヤツだ。場合によっては失明とか耳が聞こえなくなったりもするらしいから、たかが発熱とあなどりがたし。

いままではった数々の伏線を回収するような長い九州行脚を終え、息もつかぬまま毎年恒例の「オイスタークリスマス」を乗り切ったのが12月25日。

伏線の回収にはなったし、きっと今後の業界(ゲーム)の発展にはつながるのだろうが、れいのごとく「そのうちわかる」というヤツで、この行脚自体で稼ぎがあるわけではない。結果、会社の金を食いつぶしている状態。自分の生活まで考えることはまだできない。そういってかれこれ何年たったか・・

とりあえず、一個人に戻れば「文無し家なき子」のままどうやって生き延びるかっていう話なわけだ。オイスタークリスマスを終えた横浜をあとにし、一旦、知人の家に身を寄せる。そのあといつもの押し入れ(潜伏先)に。

オイスタークリスマスのギャラ2万でちょうど12/30まで潜伏することができた。年を越すには1/1まで潜伏したかったが、そこまでの金は足りなかった。

実は九州行脚の最後に、対人恐怖症になるレベルの爆弾が爆発していた。そうなるだろうなとは思っていた。何度も諭したのだが、ヒトは実際にそうなってみないと、痛い目をみないとわかってはくれないものらしい。

知人の家を廻ったり、空港でノマドしたり。なんとかならなくもなかったが、とにかく人類と接することがつらかった。このときからすでに多少体調も悪かったのかもしれない。えらく弱気だった。

あーだこーだ理由をつけ、領収書・・売上こそないが、飛び回っているが故に領収書だけは山ほどある・・を清算するというていで7万ほど会社に都合してもらった。7万なのは、俺が使い過ぎてもう口座の残高がそれだけという。いつもすまんな。

もともと1月中旬から始まる「牡蠣の人行脚」まで生き延びるのが目的だったわけだし、この時点で、この金の許す限り潜伏先(押し入れ)を確保しておくべきだったのだが、九州の件の事変で俺を殺すと大騒ぎしてくれたあげく、日本各地からラブコールがきてしまった。

「あれだけ何年もともに戦ってくれて、あれだけ有名にして売上もつくってくれるなら、多少リスクがあってもウチも騙されたい」という。

ならば、もしイメージが整うなら、新年早々動き出してもいい。そのあたりのことを考えるのも正直しんどかったので、とりあえず何も決めず気晴らしすることを選んだ。

サウナにいったり観たかった映画をみたり、気ままにすごした。この映画鑑賞の際に、無性に酒を呑みたくなる。ビールというよりもっときつめの酒を。そして持ち込むコーラにでも入れようとラムをひと瓶かった。これがのちのち致命傷となる一撃の種のひとつとなる・・

12/27の夜くらいだったろうか、表参道から潜伏先まで気ままに散歩していた。そこで突然の眩暈に襲われる。世界がゆがみぐらついた。そして頭痛。最近、同世代が心筋梗塞や脳梗塞などで、あっという間に帰らぬ人になることが相次いでいた。ついに俺もかな・・とかよぎったが、しばらくすると少しマシになってきた。

タクシーに乗りなんとか潜伏先に戻り・・横になるが・・くらくらと目は廻ったまま、頭痛で寝るに寝付けない。2014年に一年かけて呼吸器系と体幹を鍛えぬくまでは、扁桃腺炎と腰痛にしょっちゅう苦しめられていた。そのときに処方されたそれなりに強力な痛み止めが大量に残っていた。

その痛み止めは本当は手元にないはずだったのが、ついこないだなにを思ったのかいろいろ整理しようと、各地の潜伏先を廻ってそこに置きっぱなしのものを回収したりしていたのだ。そもそも置き去りにしたままでもなんら困らないものばかりなのだから、いまさら回収して廻る必要性がどこにあるのか、という。でも冬のベンチコートなど、新たに買うには微妙な金額のものもあり、たまたまクルマもあったので回収行脚とあいなった。

そこで、その大量の薬をみつけ、なんかの役に立つだろうとカバンに入れっぱなしになっていた。高熱で思考能力もなにもあったものではない。とにかく寝ないと治らない、寝ないと治らない、寝ないと、寝ないとばかりが頭の中をぐるぐるしていた。

なんとか起き上り、薬を飲んだ。それでも寝れない。最近、ひとりで酒を呑んでいると、すぐ眠くなる。そういえば酒もあったな・・そして、そこから記憶が途切れた、プツンと。

我に返るというか、意識が戻ったのは12/30の未明。丸々24時間以上の記憶がない。。そしてそこにはとんでもない惨状が広がってた。ただでさえ狭い潜伏先(押し入れ)の中で・・どこから現れたのか・・1瓶だったはずの酒瓶が計4本・・ラム・・ラム・・芋焼酎・・栗焼酎・・そして・・例の大量にあった薬が、、ほとんどない・・なによりひどかったのは・・全身がゲロとクソとションベンまみれだったことだ。

たったひとつだけだが、笑えるというか、不幸中の幸いというか、ちゃんと行動してたんだなと自分を褒めたいことが、と思えることがあった。ちゃんと何枚も何枚もバスタオルを重ねて敷き詰めた上で、ゲロクソまみれになっていたことだ。潜伏先への弁済を回避しようとしたのかね・・とにかく・・まったく記憶がない。まさにあの映画・・そうハングオーバー。

手も震えてるし、なにかがいろいろおかしい。頭痛も吐き気もヤバイ。そりゃそうだ・・そもそも高熱な上に、大量の薬とアルコール・・人ってこんなでも生きてるんだな・・とか感心したり余裕がでたのは、なんとかシャワーを浴びたり、押し入れの中を掃除して、一段落したところでだった。熱なのか酔いなのか、薬の副作用なのか、わからない震えとだるさと頭痛と。とにかく横になりじっとしているしかなかった。

潜伏先は12/30つまりは、このままだと11時にはチェックアウトしないといけない。とりあえず、追加で予約しようとケータイを探した。ゲロとかクソの被害は免れていたが充電が切れていた。充電器をさし・・立ち上げる・・うわっ・・なんぢゃこりゃ・・

俺は電話が嫌いだ。昔、ゲームを開発していたときに「言った言わない」でもめたことがあり、それ以来、メールかメッセンジャーで対応し、すべて記録が残るようにするようにしている。なにかあったときにみんなが引き継げるしね。

そんな俺はしょっちゅう電話番号が変わる。つまりは、相手は俺の電話番号すら知らないことが多い。ところが、そんな風にしょっちゅう電話を変えていた俺は、電話帳やデータだけは、ちゃんと移動したり保管する習性が身についていた。つまりは俺はいままで得た電話番号のほとんどを持ったままだということ・・そして・・

ありえないことに、そのハングオーバーしてる間に、その過去の繋がりに電話しまくってるのだ。そしてその折り返しや・・こわごわメッセージをみる・・

ヤバイ・・マヂでヤバいヤツや・・

ゲーム時代、たった3人で荒稼ぎしたことがある。そのうちのひとりがいろいろあって、俺が助けきれず、3人のうちのひとりが変死体であがったことがあった・・

反社会的勢力と繋がっていると忠告されていたのに、ついついそれを切れず、結果として自分の分だけでなく関係者みんなの財産を失ったこともあった・・

ヤ〇ザとケンカして留置場に放り込まれ一部上場企業の社長令嬢と離婚したこともある・・

そんな厄介な過去含め、かたっぱしから電話してるのだ。というより「ややこしかった」り「縁が深かった」相手を中心に電話しまくってるのだ。

あけてはいけないパンドラの箱を一気にいくつも開けた。いくつもいくつも。

もはやなにで震えてるのか、おかしくなってるのかわからなくなった。動転しすぎて。

とりあえず、体調が悪いままだと、さらにおかしくなる。気も病んで弱い。無理やり暗示をかけて戦うこともできなくもないが、以前、それをやって本格的にカラダを壊したことがあったので、いまはダメだ。潜伏先の確保を最優先・・あれ、金がない・・

そういえばさっき、ゲロクソまみれの千円札が5枚、ぐしゃぐしゃになって転がっていた。もしかして残ってるのはこれだけ??そういえば、いろいろ動き出そうかと思った理由は、この日はこの押し入れすら1泊1万円近くに高騰していたから、とりあえず予約せず検討に切り替えた。もしかしたら、当日だし値下がりしてるかもしれない・・検索・・

値下がりどころか、満室だった。つまりは11時にはここをあとにしないといけない。。この状態でか・・途方に暮れる・・ってこういうことなんだろうな。

なんとか起き上り、もう一度シャワーを浴びた。全財産・・大きな重い荷物を抱え、とりあえず近くのカフェに移動する。コンセントもWIFIもあって、300円のコーヒーでずっといれるありがたいカフェだ。そこでハングオーバー事件のインベスティゲーション(捜査)をすることにした。正直、まだフラフラ、あきらかに熱も下がりきってなかったが、少しでも早いほうがこれ以上最悪にならないようにできるかもしれない、、

が、結果、捜査を進めれば進めるほど、気は重くなるばかりだった。2、3件対応したところで、心が完全に折れた。最悪だ。なにが最悪かは、過去のそれぞれの事変を物語らないといけないので、ここではうまく説明できない。いえること・・わかることは、シナリオを描き、それにそってゲームを開発したり展開したりしている俺は、こういうアドリブ、展開にとんでもなく弱いってこと。

最悪なのは、その比率。俺のゲームで勝ったヤツと負けた、自分で負けたくせに俺のせいにして俺を恨んでるヤツら、その比率が、1対99な感じだということ。さすがにそこまでひどいクソゲーではないが、ヒトは幸せだったことより、恨みや怒りの方が長く陰々湿々と残ってしまうものだ。

勝ったヤツにも連絡していた。そこから進めていくか・・とかしていたら、また悪寒に襲われる。世の中はもう12/30だ。そもそも人が勝手に決めた暦で、それに乗るのものなぁとかいつもあまのじゃくな俺はおもったりしてきたが、ここはそれに乗っかろう。一旦はとにかく残金5000円、潜伏先なし。これだと体調も状況も悪化するばかりだ。とりあえずの潜伏先を探そう。

そう切り替えたら、人間、不思議なもんだね、めちゃくちゃ腹が減ってきた。出せるもの全部だしきってしまったしね。。(これからお食事ってかた、ごめんなさい)

潜伏先・・年末なおかげで、飲食店はみんなお休みに入っている。年明けの1/4くらいまでお休みってこと。つまりは、そこに潜伏できる・・そんなことを考える余裕もでてきた。うまいこといけば、そこでなにかしらの喰いもんにありつけるかもしれない・・

少しチカラが戻ってきた感じがした。と同時にメッセージが・・その潜伏先候補のひとつのお店の店主からだ。一瞬、ハングオーバーの流れを疑ったが、さっきまでの捜査を鑑みるに、どうやらゲーム時代、つまりは最近の繋がりには迷惑はかけていないようだだったので、そのメッセージを開く。

「会って話たいことがある」

まぁ、この際、ハングオーバーの余波でもいいや。あやまって、頼み込めば、潜伏させてくれるだろう。いずれにしても本来なら寝てたいくらいフラフラなのだ。会うのもしんどいが、これからさらにこっちからアポを切るよりは、少しパワーが戻った瞬間のこれが一番最適に違いない。しかもそのお店はここから近い。

カフェにいると伝えたら、すぐ近くにいるという。ほどなくしてあらわれた。ここでもう一撃、爆弾をくらうことになろうとは・・

けしてハングオーバーの余波ではなかった。どちらかというと、例の九州と同じ爆弾系・・いくら諭しても伝えても、やらかすまでわかってもらえないというアレだ。

簡単にいえば、あれほど俺にダメだっていわれていたエリアの牡蠣を「コンビニエント」という理由で使ってしまい、そして、食中毒をだしたという。たくさんのお客様を悲しませたあげく、やっと俺が云っている意味がわかった、痛感したと。

一緒にイベントもやっていた。そこで一緒に食中毒の危険性などを謳った雑誌の取材もうけたこともある。それでも、爆弾は爆発し、被害者をださないとわからなかったらしい。

食中毒との戦いは、協会活動から、全国ネットでの「牡蠣うんち」発言、セカウマを経て、先日の「全面出荷停止」で、ひとつの帰結をみることができた。そのステージは終焉、幕を下ろし、次のステージへと向かいはじめていた。

俺はまた爆弾を解除できないまま、そこに関係させたヒトたちを捲き込む大事故を招きかけていたというわけだ。その店主は直接の弟子ではない。が弟子も殻めていた。世の中はそう思ってくれない。俺が、そして俺の弟子がやらかしたというだろう。

ただ、その日はたまたま常連の知人だけで、あやまってうちうちに事なきを得たという。つまりは隠ぺいできたと。このSNS時代、すぐ投稿してしまう相手でなくてよかった。

さすがに、そこに潜伏・・という気分ではなくなった。というかさらになにかが壊れていくのを感じた。いまの俺の弱ったメンタルでは受け止めきれんな・・幸い、多くの店舗が休業中だ。選択肢はまだある・・

なんとか潜伏に成功した。12/30夕方のことだ。フラフラでヤバい・・飲食店だけに氷や浄水に恵まれている。それはホントに救いだった。酒もある・・なんでかわからんがそんなにフラフラなのに、誰かと無性に話たかった。死ぬのか、オレは・・

メッセージを開いていたら、年明けにイベントをやりたいってヤツがいた。いまどこ?と聞いたら、なんとその潜伏してる店のある駅だった。マヂか・・普段はこないのだが、たまたま用事があってそこにいるのだという。事情を話して、いろいろ買ってきてもらうことにした。飲食店とはいえ、勝手に冷蔵庫のものをいただくわけにはいかない。考えて仕入れてるからだ。

そして・・あろうことか、そいつと時間を忘れてまた呑んだ。どこかでもうこのまま逝けるなら逝ってしまいたい、という気持ちがなかったかといえばウソになる。いってしまえば、もうタテ軸もヨコ軸も、世の中の人が味わえるであろうことは・・味わえないことまで、思い残すことはないくらい味わった。つまりはいつ死んでもまったく悔いがないのだ。だからこんな戦い方ができる・・してるわけだが。

気が付いたら、そいつは帰ってしまっており、12/31の朝方だった。こいつもいつか爆弾となって炸裂するのだろうか・・結果、眠れた。酒で気持ち悪いのか、熱で気持ち悪いのか、まだ薬が残ってるのかわからないが、まだ調子は悪い。というか良くなる要素がないよね。

どうせならいまの繋がりにもハングオーバーしてないかな、と思ったが、そういうことはまったくなかった。というより、おとといのアレはなんだったのだろうか。そもそも電話なぞ・・俺の中には俺にも計り知れないとんでもない闇があるらしい。深く深い。

このままひとりでいたら、もうどうやって逝くかそればっかり考えてしまうな、と思ったので、とりあえず寝れるだけ寝て、大晦日のカウントダウンイベントに参加することにした。なんだかそのアーティストには好かれていて、ずっと招待してもらっていたが、一回も言ったことがなかった。うまくいけばVIPルームで寝れる。

VIPルームで喰いもんと紅白みながら年が明けた。それこそ呑むならいまでしょ?って感じだが、もう一滴も呑めなかった。

正月。なんだかんだ残金は現金が1000円。PASMOと口座にそれぞれ1500円づつ。あと小銭が1000円くらい。計5000円ちょっと。

これで何日まで生き延びれるかな。。とりあえず実家に挨拶。実家あるならそこにいればええやん?と思うだろうが、それも話すと長くなるが、できないんだ。そういうのがひとつひとつ詰将棋のように、重なって、このゲームは進んでる。10年も前にかいたシナリオに「群雄割拠」と描かれていれば、そうなるように進むし、「十字架」と描かれていれば、もはや架かるしかないのだ。

ファンタジーとかではない。そうなるようにあらゆる伏線を張り、布石を置き、構成されている。そうなるようにズレたら軌道修正されるようになってる。ただそれだけのこと。

「作品をつくってるつもりが、いつのまにか作品につくられていた。」という先輩クリエイターの言葉がいまは重い。

実家でまず「食べなれた雑煮」をいただいた。そして、さっきでてきた「勝ったヤツ」の家に潜伏させてもらう。フラフラだが生き延びるためだ。仕方がなく正月麻雀に萌え、ほぼ徹マンをこなす。そこではじめて「城味噌仕立ての雑煮」をいただいた。

1/3。三つ目の家族の家で「また違った雑煮」をいただいてるとき、ふと気が付いた。俺、対人恐怖症になってるかもしれない・・そうここ数日、生き延びるために人に会うたび会うたび、殻むたび殻むたび、なにかがおかしいのだ。表面上はなんともないようにふるまっているが、そもそもまだ熱が下がりきってないのもあるのだろうが・・

誰かといたい、話したいという欲求と、もう人類と殻みたくないという真逆の思いがぐちゃぐちゃになって・・結果、またひとりになることを選んだ。自分で自分の思考がヤバいと気が付く。それを現実にしてしまう前に。この際、思いつめて「本当の俺」が逝くことを選んでしまっても、仕方がないと、ここでやっとあきらめた。

それくらい雑煮を食べながら描いていた俺のイメージは邪悪だった。

年末潜伏させてもらった飲食店にまた甘えさせてもらうことに。眠りたい。とにかく。ひとりまた酒を呑む。もはやアル中ってヤツだな。呑まないと、膨らんでいく邪悪なイメージで押しつぶされそうになるのだ。まずは熱を下げねば。

会社から1万円なら使える、と朗報が入る。ただし、VISAデビットなので、オンラインの決済のみに限るわけだが。一時期、ドミノピザだけで3か月も引きこもったのを思いだす。あのときはタワーマンションで、やたらと贅沢な引きこもりだった。いまは引きこもることさえできない。そもそも引きこもる家がないのだから。そんなことを思い出しながら、ありがたくLサイズのピザをほうばった。

変なもんだね、もうどうでもいいのに、しばらく気にしてる「糖質」とかきになってさ、ピザなんて、しかも宅配のピザなんてそこから一番遠いのに。でもなんだろうね、ダブルチーズとかにして具だけ先にたべて。残った記事をクラッカーみたいにちょっとづつ食べてた。結果、大量の糖質を摂取することは一緒なのにね

1/4。とにかく寝て熱を下げねば。さすがに飲食店のソファーで寝るのはしんどい・・VISAデビット・・押し入れ・・押し入れももういいイメージがない・・そんなとき、冒頭のホテルに行きあたった。普段はそこそこのホテルが3000円・・しかもポイントを引けば実質1800円・・牡蠣の神は結局は俺を殺す気はないらしい。まだなにかしら価値があるんだろうね・・

どうせ生き延びるなら、ここで完全に熱をさげとかないとまずい。会社に頼み2泊とらせてもらった。それでも〆て4500円。さらに甘えて、もう一枚ピザを頼ませてもらった。大量に肉とチーズをトッピング。それを肴に赤ワインを呑む。

そんなことをしていたら、普段は東京にいないヤツからメッセージがきた。いまどこ?・・ウケることに、またもやなんとその潜伏先の駅に「いまいる」というのだ。残金は1000円とかだし、金借りれるかな・・とか思いつつ、潜伏先にくるように促す。

なんかいろいろ買ってきてくれて、またもや酒盛りとなる。なんだか盛り上がる。俺は終わってるのか、元気なのか?せっかくホテルもとってたし、そのまま移動。そもそも休みたくて、熱を下げたくてとったホテルだったが・・

1/5深夜2時くらいか。寒気で目が覚める。とんでもない寝汗だ。ひとりになっていた。
いつのまにか帰ったらしい。これもそのうち爆弾になるのかな・・なんか笑けてきた。

やっぱりベッドっていいな、ここなかったら「本当の俺」をもう止めることができなかったかもしれない。よくできたゲームだよ、我ながら。ギリギリのところで、ぬくもりや寝床を与えてくれる神よ、いいたかないが、いつもこんなにギリギリでなくてもいいんぢゃねーの、そろそろ?

2泊とったから、ゆっくりできるかと思ったら、特別パックらしく、そのまま同じ部屋でゆくりするには、一旦11時にチェックアウトして14時に再度チェックインするか、追加料金を払うしかないことが判明。その追加料金が・・2500円・・足りひん。いつのまに帰ってしまったので、金も借りてない・・

一旦でろってことかな。あがなう気力もないわ。そしていま例のカフェでこれを描いてるわけで。もしこのまま生き延びるのなら、ちゃんと描きたいことがあってね、そのためのリハビリ。しばらくカキペディアばかり描いていて、なんでもわかりやすくまとめてしまうクセがついてしまってる。それをなんとかしたいわけだ。

今日はこれから「カキ初め」。ありがたい?ことに年明け「セカウマでカキ初めしたい!」ってメッセージを多数いただいた。ちゃんとやれば30人くらいのイベントになりそうな勢いだ。いまの懐事情を考えたら1/8あたりに開催すべきなのだろうが・・

とりあえず自分が正気なのかどうか確かめるところから。なんだかんだ交わしながら、集まりにくい時間帯、今日の17時に身内だけ。それでも震えたら・・なにかがおかしかったら、しばらく本格的に養生しないとね。本当の俺が壊れてしまう前に。なんだかんだ優しいヤツだから、壊れたら一番厄介だ。

トモダチの定義さえわからない俺が、はじめてトモダチってこういうもんなのかな、と思えたデザイナーとその家族。同い年なのに、いい嫁さんとかわいい娘と、お洒落な一軒家で幸せを築いてる。俺はそこにいくたびに胸が苦しくなるんだ。

そして、ハリの先生。そもそもその先生の「かき初めラブコール」が結実してこの会に至る。この先生はなんでも大丈夫そうだ。意外と賢いし。

そして、会場は例の牡蠣で食中毒を出して隠ぺいに成功したところ。俺を心から応援してくれていて、活動も知り尽くしているにも関わらず、それでも爆弾になって(最少の被害だったとはいえ)炸裂した。観方を変えれば、もはやこれ以上の理解者はいないということなのだろう。

なにより、ここは新年の営業開始が1/10なので、うまく頼めばそれまで潜伏できる。そう家なき子はそれが最優先なんだ。すべてにおいて。

さつき残金を確認したら、カフェでコーヒー300円を支払ったところで、現金100円。PASMO200円、口座に290円。計600円。

今日の会で震えず、潜伏できたら、またパワーも戻るかもしれない。戻らなきゃそれまでのこと。


 

 

 

2017-01-05
via 牡蠣の人

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