世界最強の男・・・になるために必要なもの | ジャージ社長は【ダンギズム】で不可能を可能にする!Powered by Ameba

世界最強の男・・・になるために必要なもの

TOP|総合案内

テニス

ピート・サンプラスという選手がいた。

普通、すべてのショットがうまければ、どれかひとつが秀でていない・・・

逆にサーブがすごいとか、フォアハンドがすごいとか、1点豪華な選手は、他がなにかしら欠点があった・・・

サンプラスは・・・その常識を覆した。

サーブは、サーブを売りにしている選手と同等、下手するとそれ以上。

ストロークも、ボレーも、フットワークも・・・まさに究極のオールランドプレーヤー。

彼の登場でテニス界が進化したといっても過言ではない。

1点豪華な選手でも、他のショットの”質”を高めるようになり、さらに1点豪華でなくては勝てなくなっていった。

誰もがテニス史上最強最高の選手と称賛し、当然のように数々の記録も残した・・・

誰もがその万能かつ最強のスタイルに憧れた。

そして、その誰もが、もう彼の業績を超えられないだろうと思っていた・・・

昨日

ウィンブルドン男子決勝

そのサンプラスが見守る前で、ひとりの男がその記録を超えた・・・

男子シングルス優勝、ロジャー・フェデラー

記録だけではない・・・世界最強のオールラウンドプレーヤーの称号も彼のものとなった瞬間だった。

奇しくも、2001年、ウィンブルドン3回戦で、当時ウィンブルドン負けなし記録を更新していたサンプラスを打ち負かした・・・サンプラスの引導を渡した選手、それがフェデラーだった。

フェデラーはサンプラスに憧れて、その万能なスタイルに憧れてテニス選手になったそうだ。

決勝の対戦相手であるアンディー・ロディックも、サンプラスに憧れてテニス選手になったという。

ロディックは、どちらかというとサーブとフォアハンドだけの選手といわれてた。

しかし、今大会は違った。

すべてのショットの精度をあげてきた上に、そのショットをちゃんと連動させられるようになっていた。

そう彼も、究極のオールランドプレーヤーになっていたのだ。

すべてのショットにおいて、ロディックと同等、いやそれ以上だろうといわれているフェデラーの圧勝というのが試合前の下馬評だった。

ところがフタを開けてみると・・・

どちらも一歩も引かない、最高の試合となった。

どちらが勝ってもおかしくない。

究極のオールラウンドプレーというスタイルを創り上げた過去の王者の前で、その王者が残したビジョンを継承した選手達による、その究極の戦いは展開された。

もうこれ以上のテニスがあるのだろうか、僕のイマジネーションではこれ以上考えられない試合だった。

最後は・・・「究極のオールランドプレーヤー」というのを夢みて、そのスタイルを手に入れ、戦ってきた時間の量・・・経験に裏付けられた自信の差だった・・・

ロディックは、同じビジョンを持ちつつも、どうしても自分の得意とするサーブとフォアハンドに頼ってきた期間が長かった・・・

いや、ずっと追い求めて、やっと手に入れたのだといったほうが正しいのだろう・・・

きっと、誰しもがすべてのショットを最高の”質”に高め、しかもそれを連動させるなんて芸当はできないのだ・・・

早い段階で完成させられたフェデラーが・・・やはりすごいのだ・・・

最近手に入れたロディック・・・

最後の最後で・・・少しづつ少しづつ・・・ほころび始めた・・・

最後は、そう・・・精神的なものの差だけだった・・・

とはいえ、この差は大きい・・・

同じスタイルで戦うなら、経験に裏づけされた自信・・・そこから生まれる精神的な強さがあった方が強いということだ。

そのフェデラーと同等に渡り合えるまで、オールラウンドスタイルを昇華させてきたロディックもすごいと思った・・・

だけど、このままでは、フェデラーが体力的に衰えない限り・・・勝てない・・・。

昨年の決勝

正直、今年よりもすべてが最高に充実していたであろうフェデラーに勝った男がいた。

ラファエル・ナダル

サンプラスの功績により、あらゆるショットの”質”を高める必要がある現テニス界において、彼もきっちりとすべてのショットの精度をあげ、連動させていた。

サーブとボレーはフェデラー有利。

ストロークとフットワークはナダル有利。

そして、各々、そのスタイルで修羅場をくぐり、圧倒的な自信を持っていた。

今年の決勝

すべては、同等・・・ただ、ロディックはそのスタイルでの経験、修羅場の数が足りなかった・・・

サンプラスが残したテニスにおける究極のビジョン。

いまの男子テニス界はそのオールラウンドスタイルというビジョンによってひとつの完成をみている。

その中で世界最強の男になるには・・・

1、テニスにおける基本的なショットの”質”を高め、連動できるようにしておく。
2、できるだけ早い段階で、自分の得意ショットをベースにしたプレーをそのスタイルを落とし込み昇華させる。
3、そのオリジナルスタイルを徹底し場数を踏み、自信という精神的な強さを手に入れる。

どこにゴールを設けるかだが、既存の分野で世界最強の男になりたいのなら、自分の長所を伸ばすだけでなく、基本のクオリティも大事とうことだ。

でも、これはあくまで個人競技の話。

ビジネスにおいては、自分は得意分野に特化するか、なにもできなくても、必要な能力をもった人材を集め、チームで世界最強であればいい。

ただやはり、リーダーは、その分野を研究し、その「究極のスタイル=(ビジョン)」をイメージできないといけないということ。

しかし、ひとりですべてを兼ね備えなければいけないプロスポーツの世界・・・あらためてすごいな・・・と。

あと・・・もう1年経っちまったのか・・・ふむぅ・・・


TOP|総合案内
CONTACT|お問合せ