スローコスメから見た新時代化粧品事情 -5ページ目

スローコスメから見た新時代化粧品事情

化粧品の良し悪しは10年~30年(長期間)使用してお肌が健康であるかどうかにあります。

メイクをして肌をこわす人びと


化粧品が今日のように近代化されたのは、合成界面活性剤の進歩によるものです。メイク用化粧品の場合でも、変色しやすいタール色素を安定させ、色素を均一に分散し、肌によく接着するようにするためには、合成界面活性剤を必要としています。


たとえ仕上げの化粧品に合成界面活性剤が入っていなかったとしても、下地のクリームや乳液の上に、あるいはファンデーションの上に塗るわけですから、それらに含まれている合成界面活性剤とまざってしまうことになります。結局、合成界面活性剤の使用は避けることはできないのです。


しかし、すでに多くの人が知っているように、合成界面活性剤は肌のカラをこわす最強の毒性物質です。角化層というカラがこわれれば、これらの毒性物質も微量とはいえ肌に浸透してしまいます。一見、肌の健康とは無関係のように見えるメイクアップ用化粧品もこういした危険性を含んで、健康をおびやかしています。


若くして肌を傷め、顔を小ジワだらけにしてしまう人が多いのは、肌のカラをこわしてはならないという化粧品の前提を無視した結果なのだと思われます。「あの人は化粧がきつかったから肌がいたんだ」というような化粧品公害の根幹が、ここにあります。


基礎化粧品は肌をすこやかに保つためのものだと薬事法ではいっています。その基礎化粧の第一歩は洗顔です。洗顔は補強材である皮脂が汚れた状態で密着しているのを洗い流すためのものですから、美容上一番重要な作業なのです。肌を無防備の状態にして手で顔をもみながら圧力をかけて使うのが洗顔化粧品なので、基礎化粧の危険性の大半は洗顔に集約されているといっても過言ではありません。ところが、その洗顔用化粧品でさえ合成界面活性剤でつくられているのです。


いくら肌が再生可能で、化粧品の毒性に耐える力が強いといっても、限度があります。皮下に毒性物質の滞留が継続するにつれて、やがて耐えきれなくなるときが必ずきます。メイクに洗顔化粧品はつきもので、肌はメイク化粧品と洗顔化粧品の毒性をダブルで受けることになります。若いときからメイクをしている人ほど歳をとるにつれて肌が不健康に老化しているのも、30歳代や40歳代になって2~3年のうちにシミやシワがどっと増えるのも、みんなそういう結果なのです。


メイクで肌を傷めないコツ


メイクを手軽に落とすことのできる化粧品で安全なものなどはありません。メイクをすれば、そのメイクを合成洗剤と同じ洗顔フォームやクレンジングオイルなどで落とすことになります。メイク用化粧品の毒性を考えるにあたっては、洗顔用化粧品の毒死もプラスしなければならないのです。


基礎化粧品で肌を傷め、メイクをしてまた肌を傷め、そのメイクを落とすための洗顔で肌にとどめを刺す。ひどい人は、また基礎化粧して寝ています。いくら肌が再生可能で丈夫だからといって、少しかわいそうではないでしょうか?


メイクで肌を傷めないコツは、固くて、堅固で薄い、親油性の、メイクの皮膜を形成することです。そして下地には粒子の粗い、やや固めのクリームを選ぶことです。合成界面活性剤や高い体温による乳化の進行などの問題を考慮すれば、ごく自然にこういう結論に達します。


メイク落としで肌を傷めないコツは、旧式かもしれませんが、無水型(非乳化型)コールドクリームによる洗顔を守ることです。角化層という肌のカラの性質を考慮すれば、この結論にもまた自然に達することができます。

戦前のコールドクリームは安全だった


メイクはもともと肌の塗装で、ファンデーション+コンパクトというメイクの本体は[顔料+油]です。これはペンキと同じで、石けんで落とすのは大変困難です。ペンキは乾性油を使うので固くなりますが、メイクの油はもともと脂だし、顔料やホコリがまざったり水が蒸発したりして、その分やはり固くなるのです。そのために簡単に洗い落とすことができるようにと合成界面活性剤(合成洗剤)を洗顔料として利用するようになったのです。


ここでまずメイクを落とす洗顔の歴史を振り返ってみましょう。


1900年ごろファンデーションと白粉(おしろい)によるメイクが流行したことは、皆さんご存じのとおりです。そこで当時、問題になったのは洗顔です。石けんでは落とせないのだから当然ですね。やがて、コールドクリームでマッサージしてふき取った後に石けんで洗うと落ちのよくなることがわかってきました。そのコールドクリームは油が約60%、水が約40%のものです。 コールドクリームでメイクを溶かして落としているうちに、どうも水の少ないコールドクリームでマッサージしたほうが汚れがよく落ちるようだ、ということがわかってきたのです。


こうして結局、水分量が10%、5%、あるいは水をほとんど含まないコールドクリームが出てきました。0%のものは完全に親油性のコールドクリームで、無水型コールドクリームと私たちはよんでいます。水がないのだから乳化する必要もないわけで、非乳化型のコールドクリームと呼んでもよいと思います。 これが戦前、洗顔用に使われていた安全な、またメイクを落とす効率のよいコールドクリームでした。


現在では、東京美容科学研究所(ゼノア化粧料本舗)以外に製造しているメーカーはありません。


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創業70年 日本唯一のスローコスメ 「ゼノア化粧料本舗」

1.肌の上手な焼き方


春先から少しずつ紫外線が強くなってくると、徐々にゆっくりと肌が黒くなってきます。この時間をかけてゆっくりとメラニンの暗幕を作ることが肌には大切なことです。戸外のレジャーやスポーツで急速に焼くと肌は赤く炎症状に近くなります。こういう焼き方はからなずシミやシワなど老化の遠因となってしまいます。時間をかけ、肌を赤くさせずに痛みなく黒ずませるのが安全な焼き方です。色白の人ほど要注意。肌を急激に赤くしてはいけません。


2.メラニンは安全な紫外線吸収剤


紫外線が皮膚に入ると、まず波長の短いB紫外線が表皮の母細胞を殺してシミの原因となります。

次に、波長の長いA紫外線が真皮のコラーゲン繊維を劣化して小ジワの原因となります。

メラニンはA、B両方の紫外線を吸収してシミやシワをふせいでくれます。つまり、メラニンこそ天然の紫外線吸収剤なのです。

白人はメラニンができにくいですから、紫外線ではげしく皮膚が老化します。肌が乾燥し、ひどいシミになってしまいます。

私たち日本人は春夏秋冬を利用して天然の紫外線吸収剤(メラニン)を、毎年無事に作ることができます。本当に幸福ではないでしょうか?


3.美白化粧品という矛盾


少しずつ自然にできたメラニンの暗幕はきわめて効率のよい紫外線カット剤です。

この効果は抜群で、UVカット化粧品などは問題になりません。

色白なら太陽光を反射できる、と思いこんでいる人はいらっしゃいませんか?実は、白は光や紫外線をもっとも多く通過させてしまう色です。

紫外線の強い時期に美白するということは、紫外線が入りやすい肌にするということなのです。

色白な肌こそ、紫外線でシミやシワになりやすいと言えます。美白すれば、この危険をまたくり返すことになってしまいます。

強い紫外線に備えてせっかくメラニンを肌に分布させたのに、そのメラニンを壊してしまう。

これは将来、肌がシミやシワになるようにしている行為なのです。


4.鉱物油の紫外線吸収剤


鉱物油を紫外線吸収スペクトルという分析器にかけたグラフを見ると、グラフの折れ曲がった部分が「紫外線を吸収する物質群」の存在を示しています。

波長が260~350nmぐらいの紫外線を吸収してできる物質群が存在することがわかります。こういう物質や誘導体がUVカット化粧品に利用されているのです。

以前から多くの方々が、酸化防止剤を嫌い、発ガン物質だといって非難してきました。でも、紫外線吸収剤も、酸化防止剤も、タール色素も、防腐剤も、すべてこの物質群由来のものなのです。みんな毒性のある兄弟で、安全なものはありません。

鉱物油はこういう毒性物質が混ざっているから毒なのです。逆に、この毒性の物質がなければ鉱物油は安全です。皮膚に塗るときは動植物油以上に無刺激で安全な油と言えます。

これらの毒性物質を用いたUVカット化粧品が安全であるはずはありません。


5.バリアゾーンなど存在しない?


みなさんは、最近、「美白剤が配合してあり」「こういう薬効成分を配合している」という宣伝が特に多くなったと思いませんか?

全成分を表示する以上、肌に薬効成分を浸透させるという効果を特記した高級化粧品を作りたくなります。

しかし生物が皮膚から物質の浸透を好まないことは当然です。メイクをしながらバリアを壊して異物を浸透させ、多くの女性が肌を傷めてきた事実を忘れてはいけません。バリアは固いタンパク質と脂質で成り立っていますが、100%完全だというわけではありません。強力な合成界面活性剤で脂質を抜けば、バリアは弱くなってしまいます。

化粧品は界面活性剤を乱用して、皮脂膜をこわし、皮膚のバリアゾーンを壊して、化粧品公害を招いてきました。


石鹸では落とせない被覆性の強いメイクほど肌をくすませることは、ほとんどの女性が知っています。メイク落とし用のクレンジング(強い界面活性剤や溶剤)がバリアゾーンをこわしてしまうからです。


今、季節的にテレビではUVカット化粧品と美白化粧品のCM宣伝が盛んに行われています。中には両方を買わせようとするCMもあります。


皆さんもご存じだと思いますが、紫外線が皮膚に入らないようにすることを目的とした化粧品がUVカット化粧品です。その一方で美白する、つまり紫外線の毒性を消してくれる大切なメラニンをこわすという行為は危険ではないでしょうか?


紫外線の強いところでは、特に危険な行為であるということを知って頂きたいと思います。白い肌で紫外線の強い日光に肌を晒すということは、肌を一番傷めやすい危険な状態におくことです。


UVカット化粧品を必要とする環境においては、美白化粧品を使うべきではありません。少し落ち着いて考えてみると、両者を使用することの矛盾にお気づきになると思います。


UVカット化粧品に使用されるのは、紫外線吸収剤という毒性の物質です。後述させて頂きますが、紫外線吸収剤は酸化防止剤や防腐剤やタール色素の仲間です。これらの毒性物質は、多くの方から批判を受け無添加化粧品の誕生させるきっかけになりました。今日では多くの方が、無添加化粧品を使用しています。でも、化粧品に含まれる酸化防止剤の毒性はこわいが、紫外線吸収剤の毒性はこわくないのでしょうか?


紫外線増加に便乗したのが最近の美白化粧品、ホワイトニング化粧品です。美白化粧品は過去において、多くの被害者を出して問題になったことがあります。界面活性剤を用いて美白剤その他の異物を皮膚に浸透させ、いわゆる化粧品公害の一因であったのです。現在、この過去を忘れて、再び美白化粧品が紫外線が強くなったという大義名分のもとに流行しはじめています。


薬品が肌に浸透するからといって、皮膚のバリア機能を否定する人がいます。そういう安直な思想が化粧品公害を招いた一因だったのではないでしょうか?


次回は、

1.肌の上手な焼き方
2.メラニンは安全な紫外線吸収剤
3.美白化粧品という矛盾
4.鉱物油の紫外線吸収剤
5.バリアゾーンなど存在しない?

二足歩行のおかげで人は巨大な頭脳を獲得し文化を創造しました。ヒトのヒトたる所以は、誕生後も硬化せずに成長しつづける頭蓋骨です。その証拠に、生まれた赤ちゃんの頭蓋骨はまだ完全にできあがっておらず、前頭葉に空洞でふにゃふにゃの部分があり、日がたつにつれて完成されていきます。成長の第一歩とでもいえるでしょう。これはうっかりさわることはできません。


その頭蓋骨を守るのは頭皮です。骨も骨を守る皮も未熟でまだ弱い赤ちゃんの頭皮に脂がたくさん分泌するのは頭皮を補強する手段にちがいありません。


そしてヒトの完成期である思春期には肌に脂がたくさん出るようになり、やがて男女差が出て20歳までには男らしい肌、女らしい肌が完成します。


このころが動物としての絶頂期で、その後は少しずつ脂を失い、老化していきます。肌は乾燥して小ジワ、シミなどの老化がはじまります。とくに日ごろ露出している顔や首筋や肩、そして手の甲などは老化が早く、その衰えた肌を補強するために表面の角質層も厚くなっていくのです。


脂は、肌近くの血管と合わせて、肌の健康を守る二大要因の一つです。体の中で紫外線を一番はげしく受けるのは鼻の頭ですが、ここは脂も血管も特に多いのでシミにはなりません。


肌に分泌されるこの脂を皮脂といいます。女性は皮脂が少なく、そのために肌が老化して歳のわりに早くシミやシワになります。1950年代半ばごろ、私達はこういうわけで皮脂を天然のクリームと名づけました。


後述しますように、分析すると皮脂は二種類のクリームと少量の酸性化粧水の混合物であることがわかります。クリームや化粧水などの基礎化粧品は、けっして意味のない存在ではありません。皮脂という天然のクリームの代用品だったのです。皮脂はまた肌の下着にたとえることもできます。


白粉やファンデーションにしても美しく装うためだけのものではありません。メイクは皮脂の汚れを防ぎ、紫外線をしゃ断してシミやシワを予防します。紫外線といえばシミを思い出す人が多いかもしれませんが、農村と都会の女性を比較してみると紫外線の強い農村の老人は皮下組織までこわれて、ずっと深いシワになっています。


このことから、基礎化粧品を肌の下着にたとえると、メイク用化粧品は肌の上着に相当すること、肌を塗装するだけでなく、メイクには肌の上着という生理的な目的のあることもおわかりでしょう。化粧品には肌を清潔に保ったり、美しく見せる目的もありますが、女性の肌を老化から守るのが存在の大前提だったのです。


日本も戦後数年にして、いわゆる化粧品の近代化を達成しました。そしてこの近代化が今日の化粧品公害を招く発端となりました。近代化に役立った、新しく開発された薬品や原料が実は肌を傷めることになったのです。


品質が安定した、量産が可能になった、品種も色の種類も豊富になった。クリームもべたべたしなくなった、メイクもすべすべして粉っぽくなくなって落ちにくくなった、口紅も落ちにくくなった、メイクや口紅が簡単に落とせるようになった、等々、みんなその近代化の結果です。ようするに、近代的に、素晴らしく、便利に見える化粧品の方が、毒性をかかえている可能性の強い化粧品なのだと、お考えになるべきなのです。


このような近代化によって、肌をすこやかに保つはずの化粧品が、逆に女性の肌を傷めてしまうという皮肉なことになりました。当然、「化粧品なんて必要ない」「化粧品なんて肌を傷めるだけだ」という意見が出て、化粧品中の毒性物質を指摘した書物もたくさん出版されました。


しかし前述したように、化粧品にはもともと有意義な目的があります。現在の化粧品は毒性物質をかかえたものが多いからといって、化粧品の存在そのものを否定するのはおかしいでしょう。今女性にとって必要なことは、毒性物質の解説よりも、安全な化粧品の選び方と使い方、そして安全なメイクの仕方ではないでしょうか。


美容で一番大切なことは、歳をとってからも美しい肌をしているか、それとも汚い肌をしているかです。高齢化社会を迎えようとしている今日、60になっても70になっても働ける時代になろうとしているのですから、職場で若い肌を持ちつづけることはものすごく重要な気がします。


たとえば漂白剤を化粧品に添加すればシミなどは1、2ヶ月のうちに取ることができます。業界のいうなりのメイクを何年もしてきて、カサカサなシミだらけの顔になった人はこのような美白化粧品に飛びつきます。


しかし漂白剤は丈夫な繊維でさえボロボロにしてしまう性質のものです。このような人は、とても高齢化社会に適合できません。転ばぬ先の杖といいます。このブログをお読み頂き、正しいスキンケアを身につけて、老後にむけて美しい肌を確保して頂きたいと思います。


最後に、ご注意申し上げますが、化粧品は単に毒性物質の存在だけでは判断できない場合がありますので一例あげておきましょう。


ファンデーションには鉄やチタンや亜鉛などの酸化物、つまりサビの粉末が広く使われています。顔料といいますが、この顔料を細かく微粒子にするほど、薄くて、滑らかで、きれいなメイクにすることができます。それで今日では超微粒子状の顔料がさかんに使用されています。


ところが、超微粒子にした顔料は肌につくとなかなか落ちません。それでなくてもファンデーションは肌から落ちないよう原料が工夫されているのですから、肌の細かな部分や毛穴に付着したら、ちょっとやそっとでは洗い落とせなくなります。


ではどのように落としているのかというと、かの悪名高い合成洗剤で顔をせっせとこすって落としているのです。もちろんメイクを落とすための洗顔用化粧品には洗剤という表示はありません。


超微粒子は落ちにくいファンデーションや口紅の基本になっていますが、さらに合成樹脂と組み合わせると「メイクくずれのしない」「水で落ちないメイク」を作ることができます。


合成樹脂を用いれば、これはもう家具の塗装とおなじです。そういう塗装した堀も町で見かけますね。異様に滑らかで、異様に美しい顔にメイクアップすることができます。しかしいくら美しくて便利でも肌は外気から密封され、環境はめちゃくちゃになってしまいます。


おわかりでしょうか。粉末を作る粉砕器が近代化して超微粒子ができるようになると、安全なはずの無機顔料でも、落とすために合成洗剤を顔にすりこむという二次的な毒性が、時には肌の環境破壊を生じさせることもあるのです。

東京美容科学研究所(ゼノア化粧料本舗)所長 小沢王春氏の最新刊が、大反響です。ここでは本文をご紹介できませんが、目次を抜粋してご紹介させて頂きます。



肌の仕組み、お肌と化粧品の関係、化粧品の歴史と現状。更に化粧品の歴史など、化粧品に関する全てが分かります。ぜひご一読を!



『バカがつける化粧品』 小沢王春著 メタモル出版 1,575円(税込)
あなたの素肌は、20代で乾燥肌、30代で小ジワ、40・50代でカサカサ・シワシワ?



【目次抜粋】

CHAP.1 毒性化粧品の変遷を検証する

 

 ○合成界面活性剤を乱用し、皮膚に毒物を浸透させた第一次化粧品公害

 

 ○合成樹脂で顔を覆い、界面活性剤の毒性を強化させた第二次化粧品公害・前期
  ・「無添加・無香料・自然」を演出する合成ポリマー
  ・合成ポリマーを顔に張りつけたままでは皮膚環境が悪化する
  ・合成ポリマーの中では常在菌が増殖できない。それが最終的には乾燥肌につながる

 

 ○薬効成分で気を引き、本体成分から目をそらさせた第二次化粧品公害・後期
  ・医薬部外品に切り替わってから、ますます悪質化してしまった化粧品

 

 ○安全性を確認しないずさんな姿勢が違法化粧品を招いた
  ・使えないはずの鉛が化粧品に使われている
  ・ジアミン類より猛毒なリード・アセテートが平気で使われている


 ○「新原料の情報公開?そんなものは誰も読まないではないか」
  ・原料の情報公開は業界の義務


CHAP.2 化粧品で肌を若返らせることはできない


 ○アミノ酸と植物エキスばかりの現代化粧品は女性の肌を老化させる


 ○クレンジングと保湿化粧品 深刻化する乾燥肌
  ・顔をビニールで覆ってしまうメイク
  ・落ちないメイクが洗浄剤を強化していく
  ・乾燥肌の責任は化粧品にある!
  ・保湿成分の乱用が乾燥肌を招く


 ○水性の保湿剤、油性の保湿剤 安全なのはどっち?


 ○アンチ・エイジングという詐欺行為
  ・アンチ・エイジング化粧品をやめるとシワやたるみが それが本当の素肌


 ○紫外線吸収剤が欧米並に緩和された!
  ・毒物の紫外線吸収剤がたっぷり入った化粧品をそんなに使う必要があるのか


CHAP.3  化粧品の医薬部外品化に利用された美白化粧品


 ○美白化粧品、流行の秘密 簡単に許可される医薬部外品だった


 ○「洗い流せるコールドクリーム」と「洗顔しながら美白」の関係


 ○昼はUVカット、夜は美白


 ○化粧品に巣食う医薬部外品と薬品


 ○マスコミの美容情報を鵜呑みにしてはいけない


CHAP.4  知らないからつく嘘なのか、知っていてつく嘘なのか?


 ○上場企業が嘘をいう、コープで講師が嘘をいう
  ・指定成分を使っていなければ無添加!?
  ・これが無添加?
  ・水添レシチンは合成界面活性剤だ!


 ○無添加が成り立つ条件は?
  ・無添加の定義


 ○植物=自然=安全 だからこの化粧品も、という図式
  ・根強い「植物=安全」の思考


 ○美容液からクリーム、ファンデーションまで中身が合成樹脂なんて!
  ・欧米からやってきた合成樹脂
  ・合成ポリマーで赤ちゃんのような肌?


CHAP.5  合成界面活性剤がなくならない理由


 ○化粧品原料の37%が合成界面活性剤 乳液がクリームより危険なわけ
  ・原料の37%が合成界面活性剤
  ・水分量が増えると合成界面活性剤も増える
  ・皮膚に残った合成界面活性剤は脂質を流し続ける
  ・石けんも使えないときは・・・・・


 ○化粧品界のゾンビ 画期的なクレンジングオイル?
  ・合成洗剤とクレンジングオイルは同じものだった
  ・目一杯合成界面活性剤を入れているクレンジングオイル
  ・合成界面活性剤が乾燥肌を助長し、保湿化粧品が手放せなくなる


 ○肌に・環境に安全な石けん


 ○皮膚という土地には常在菌という住民がいる
  ・常在菌の役割
  ・石けんを使うことが皮膚を健康にする


 ○常在菌を洗浄したら黄色ブドウ球菌も白癬菌もやってくる


CHAP.6  化粧品業界も皮膚科医までも欧米かぶれ


○欧米語「スキンケア」は日本の「肌手当て」ではない

 ・昔ながらの知恵を忘れた化粧品

 ・欧米は皮膚のバリアと化粧品の関係に無関心

 ・保湿化粧品をたっぷり塗っても肌はきれいにならない

 

○今、化粧品の中身がおかしい。欧米の猿マネではないか?
 ・なぜ、合成樹脂を顔に塗るのか
 
○これでも使ってみる? ○○○「○○○○○」(クレンジング乳液)

 ・使い続けていると乾燥肌になっていることに気づかない
 
○これでも使ってみる? ○○○「○○○○○」(スキンケアローション)
  ・大手メーカーだから安全、なんて思ってはいけない

 

○これでも使ってみる? ○○○「○○○○○」(洗顔パウダー)
 ・最近の化粧品の手口

 

○毒性化粧品は欧米からやってきた
 ・なぜ、こんなに中身と宣伝が違うのか?


CHAP.7  美しい肌になるために知っておくべきこと

 

 ○いくら体によくても皮膚からは入らない
  ・皮膚は排泄器官なので栄養素を入れても異物にしかならない
  ・女性の皮膚にはクリームが必要
  ・皮膚の温度を守るクリーム

 

 ○美肌健康法は皮脂の出る皮膚を作ること
  ・乾燥肌の治し方
  ・顔と体、どっちがきれい?
  ・皮膚の仕組みをしっかり理解すること

 

 ○合成界面活性剤は石油から、というのはもう古い
  ・石油が悪者なんて、もう古い!
  ・アミノ酸石けんは合成界面活性剤、使い続けると皮膚はボロボロになる
  ・アミノ酸の次は水溶性コラーゲンという合成界面活性剤

 

 ○美は食にあり 化粧品より先に食生活を見直す
  ・食生活の変化が美容ビタミンB2不足を招く
  ・健康な皮膚は食べ物が作る
  ・栄養-皮膚-化粧品の関係を明確に


新時代化粧品公害がはじまった-「アンチ・エイジング化粧品の秘密」


1950年代に始まった第1次化粧品公害は、合成界面活性剤の乱用が原因でした。素肌につける乳液やクリームに数種の合成界年活性剤が3~6%も添加されていたのですから、肌を守るバリヤがこわれて当然です。


消費者団体が応援した化粧品でさえ例外ではありません。それどころか合成界面活性剤の一部を保形剤と称して隠したのです。


「柿の葉会」は1955年頃から皮膚のバリアの重要性を唱え、バリアをこわす原料には厳しい批判を加えてきました。


今でこそ有識者は化粧品中の合成界面活性剤を批判していますが、世界で初めてこの原料に着目したのは「柿の葉会」です。更に、合成界面活性剤が化粧品中の異物を皮内に浸透させ、肌の健康を害すると警告したのも「柿の葉会」です。


現在、新化粧品メーカーから大手メーカーまで、アンチ・エイジング化粧品を一斉に導入していますが、この化粧品は、「皮膚のバリアを無視した欧米の化粧品」を真似たものです。数日で小ジワが消えるのは、合成界面活性剤と合成ポリマーを大量に使っているからです。アンチ・エイジング化粧品は第1次化粧品公害を優に上回る、皮膚のバリア機能にダメージを与えるコスメであり、新たな化粧品公害を引き起こしてしまいます。


「欧米のスキンケア」は、シワになったら肌を水で膨らませる、肌が荒れたら樹脂ですべすべにする、シミになったら漂白。合成洗剤の原料も、肌に水を吸わせるから保湿剤でありスキンコンディショニング剤。という思想です。日本人が肌の健康を守るための「肌の手当」とは全く違います。


お化粧品は、女性の方が一生涯お付き合いするとっても大切な親友です。貴女は親友のことをどれくらいご存じですか?肌のしくみと、お肌と化粧品の関係を知ることが、化粧品選びの第一歩です。貴女の10年後の素肌の為に・・・


ご希望の方に、アンチ・エイジング化粧品を含めた詳しい資料を差し上げます。


創業70年 日本唯一のスローコスメ 「ゼノア化粧料本舗」


※肌が弱かったり荒れてしまっていてはメイクもうまくノリません。ゼノア化粧品は、肌が持つ本来の機能を回復し、皮膚を丈夫にするという目的で作られています。
 

貴女はこれまでに何社のお化粧品を使いましたか?

「このお手入れ法で良いのかしら」
「もっと良い化粧品があるのでは?」

と常に疑問や不安をいだきながら自分の肌に合うお化粧品を求め、次々と試されたのではないでしょうか?

化粧品の良し悪しは10年~30年(長期間)使用してお肌が健康であるかどうかにあります。

ゼノア化粧料本舗の製品は「今から1年先、10年先の肌の健康を考える」というコンセプト。

親子三代が安心して使える化粧品です。同窓会に出た時にゼノアの実力が分かります!

ゼノアの製品は、手作りの本物のスローコスメです。昔ながらの特殊な技法でベテランの職人さんがローションは2ヶ月、クリームは6日というように、時間をかけながら心を込めて作っています。

ゼノア化粧料本舗は70周年を迎えました。皮膚生理の追求と美容に関する経験においては70年の歴史がそれを証明し、又他に類がないことを自負しています。

ゼノア化粧料本舗の3つの基本姿勢

①美容に関してはウソは言わない、妥協しない
②誇大宣伝広告はしない
③物品販売を目的とした指導はしない

美しく、健やかに。本当の美しさについて考え直してみませんか?


お化粧品は女性にとって、一生お付き合いするとっても大切な親友です。あなたはどのくらい親友のことをご存じですか?もっと親友のことが知りたい貴女に、詳しい資料を差し上げます。


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新時代化粧品公害がはじまった-「アンティ・エイジング化粧品の秘密」

1950年代に始まった第1次化粧品公害は、合成界面活性剤の乱用が原因でした。素肌につける乳液やクリームに数種の合成界年活性剤が3~6%も添加されていたのですから、肌を守るバリヤがこわれて当然です。

消費者団体が応援した化粧品でさえ例外ではありません。それどころか合成界面活性剤の一部を保形剤と称して隠したのです。

「柿の葉会」は1955年頃から皮膚のバリアの重要性を唱え、バリアをこわす原料には厳しい批判を加えてきました。

今でこそ有識者は化粧品中の合成界面活性剤を批判していますが、世界で初めてこの原料に着目したのは「柿の葉会」です。更に、合成界面活性剤が化粧品中の異物を皮内に浸透させ、肌の健康を害すると警告したのも「柿の葉会」です。

現在、新化粧品メーカーから大手メーカーまで、アンティ・エイジング化粧品を一斉に導入していますが、この化粧品は、「皮膚のバリアを無視した欧米の化粧品」を真似たものです。数日で小ジワが消えるのは、合成界面活性剤と合成ポリマーを大量に使っているからです。アンティ・エイジング化粧品は第1次化粧品公害を優に上回る、皮膚のバリア機能にダメージを与えるコスメであり、新たな化粧品公害を引き起こしてしまいます。

「欧米のスキンケア」は、シワになったら肌を水で膨らませる、肌が荒れたら樹脂ですべすべにする、シミになったら漂白。合成洗剤の原料も、肌に水を吸わせるから保湿剤でありスキンコンディショニング剤。という思想です。日本人が肌の健康を守るための「肌の手当」とは全く違います。


お化粧品は、女性の方が一生涯お付き合いするとっても大切な親友です。貴女は親友のことをどれくらいご存じですか?肌のしくみと、お肌と化粧品の関係を知ることが、化粧品選びの第一歩です。貴女の10年後の素肌の為に・・・

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創業70年 日本唯一のスローコスメ「ゼノア化粧料本舗」


※肌が弱かったり荒れてしまっていてはメイクもうまくノリません。ゼノア化粧品は、肌が持つ本来の 機能を回復し、皮膚を丈夫にするという目的で作られています。

脂や脂肪酸は外気に触れると、腐敗と酸化が同時進行して臭くなります。皮脂も同じような経過をたどります。

皮脂が酸化すると角質層(肌の壁)の新たな形成に役立ちます。皮脂の働きの中で、最も大切な働きです。クリームにもこの働きが必要ではないでしょうか?

朝にクリームをつけて夕方に臭みを生じるのは、クリームの脂や脂肪酸が酸化したからです。見落としがちですが、とっても大切なことです。

酸化防止剤を使用していても、使用していなくても、クリームは顔につけて外気にさらしたときは、臭くなるということが必要です。皮脂のように早く臭くなっては使い物にはなりませんから、ほどよく臭くなるクリームが良いクリームです。無添加と称して臭くならないクリームにはこの働きがありません。

脂を使っていないクリームがあります。このクリームは酸化することはありません。合成樹脂を洗剤で水とまぜあわせたクリームですから腐敗も酸化もしないのです。つまり、新しい角質層を形成することも、バリアゾーン(角質層+顆粒層)を守ることも出来ません。つけると気持ち良く感じますが、肌の環境を破壊してしまいます。

このようなクリームを表示成分のない無添加化粧品だ、と宣伝する自然化粧品もありますから、注意して頂きたいと思います。

「クリームの覚え方」

コールドクリームとバニシングクリーム。この2種類がクリームの基本です。このように説明されても、「バニシングクリームやコールドクリーム。混合型クリームをどのように見分けるのか?」と思われる方も多いと思います。コールドクリームは、油気があるのが特徴です。バニシングクリームは、さっぱりして僅かに伸びづらいクリームです。混合型は両者をまぜたものですから、

①脂気があって

②何となく伸びづらさがある

クリームと表現できます。皮脂はコールドクリーム分が肌の表面を補強し、通気性のあるバニシングクリーム分が肌のシャツとして役立っています。


「クリームを使い分けよう」

クリームの目的は、

①角質層という肌の壁を補強する

②シャツという肌の壁を外気から守る

③メイクの毒性を肌から隔離する

ことです。

クリームにはいろいろな宣伝があって、事実の宣伝もあれば嘘の宣伝もあります。一般の消費者の方が真偽を判断するには困難な側面があります。

一番大切なことは、一切の宣伝を信用しないで、上記の3つの目的をクリームの選択基準にすることです。

たとえば「・・・配合」「薬効成分添加」のようなクリームを選択しないというのは、それが違法だからというのではありません。①、②、③のすべてに該当しないからです。結論からいうと、これらの薬効クリームは逆に肌の壁を弱めてメイクの毒性を受けやすくしてしまうからです。

混合型のクリームは①、②、③すべてに有効です。バニシングクリームは素肌でいたい時に使うクリームと言えます。

その他、純油性や純脂性のクリームは洗顔かマッサージ用で、基礎や下地には使えません。このようなクリームやオイルをつけて寝る人もいますが、皮脂腺の廃用性萎縮を招きやすく、肌に悪影響を与えると言えます。

次回は最終回。「肌の弱い人は、酸化するクリームを」です。