そんな意識状態になって、初めて意味がわかるものだ。
武術というのはそういうものだ。

通常の意識状態というのは、物質との関わりが強く、見えるものしかみないし、聴こえるものしか見ない。

頭で合理的に理論づけようとする。

武術の理というのは、見えないもの、聴こえないものの法則を説いている。

だからいくら頭で考えても、通常の意識でいるうちは、
絶対に理解出来ないし、曲解したり、適当に結論づけて終わるのが、おちだ。
なぜなら、彼らにとって、
存在しないものを指し示しているからだ。
最近、長年教えてた人が、急に理解を深め
今まで右往左往してたのに、安定して動けるようになってきた。

ずっと頭で理解しようとしてたのに、それをやめて、見えないものを見、聴こえないものを聴く状態に意識が移行したためだ。
そしてやっと意味がわかるようになったと言ってくれた。

嬉しいかぎりだ。
それとともに伝えることの難しさを改めて思いました。