最近、酷い風邪を引いてずっとエライ目にあってました。
なかなかセキが収まりません。 
皆様風邪に気を付けて下さい。

最近思う事。
稽古において一番大事な事は何か?
よく、独り稽古の方法をよく聞かれたりしますが、
他の人にとって、なにが大事だと思うのか、よく考えます。 

僕は、どんな稽古でもそこに必ず闘うべき相手がいる事だと思ってます。
うちに来る人には、先ずはここを説明することから始めます。
相手は木偶ではなく、確実にあなたを潰しにきてるんです。
そういう意識を持って、稽古するのとしないのとでは、まるで内容が変わります。
今まで楽々出来た技が、まるで通用しない。
相手の攻撃が、簡単にかわせる受けることが、出来るはずなのに、全くできず、佇んでしまう。

こういう洗礼を受けると、今まで大口叩いてた人は、静かになり、二度と来なくなります。

でもそれでいいんです。
武術は遊びじゃない。見た目のカッコばかり気にしてネットでええカッコするためのもんじゃないですから。

僕と波長があう人って、大体この辺りがシビアな人ばかりですね。
独りで稽古してても、常に誰かと戦ってる。
その相手ははじめはおぼろげながら、だんだんはっきりしてくる。
そして、常に自分より、パワーもスピードも、耐久性に於いても、さらに技の切れも凌駕している。
しかも、自分のレベルが上がれば、さらにその上をいく。
それが尽きることのない追求心につながっていく。

その為には、実際に痛い稽古もたくさんやらないといけない。
悔しい思いをすることが大事だったりする。

ところが、最近はそういう相手が見えないで稽古してる人が多いように思います。
そういう人達の発言を聞くと、いつもどうにも埋まらない溝があったりします。
なぜなら彼らには、戦ってる相手という基準がないので、あり得ない手の出しかたや、足捌きを行い、
最初に言う事が、正中線がどうの、ての角度がどうの、指がどうの、
いや、確かにそうなんだが、それを言う前に君やられてるで!それ理解できてますか?
そんなことを言うと、怪訝そうな目で見られてしまう。

早い話が、基準が無いのに言葉で理解しようとしてるんですね。

そうではなく、戦ってる相手がいて、どうにもならない。
ではどうしたらいい?
ここからスタートなんですよ。