前回のブログで、予想に反して好意的に見てくれた方が結構おられて、ありがたく、そして、見る目がある方はきちんと見るべきところを見てくれてると感じました。

どうもありがとうございました。

さて、ここで原理について少しばかり
こないだ、壁際に立って、剣を突き付けられて外すことが出来ますか?
という質問を受けました。
いわゆる壁ドンならぬ壁グサというのであろうか?
はい、じゃあやって見せましょうか?
と言って、壁際に立ち、剣を突き立ててもらった。
ギリギリで腰を据えて突き立てられると、なかなかの迫力だ。
じゃあ、ここで僕が横にかわそうとしら、横に突き付けて、手で払おうとしたら、剣を返して手を斬るようにしてください。
と、言った。
どう動いてもやられるようにしてもらってから、
バッと剣先から抜けて前に出て見せた。
???
じゃあもう一度やりましょうか?
といって、もう一度やって見せた。
やはり、簡単に抜けて前に出てしまう。
信じがたいのか、何べんも頼まれるが、
結果は同じだ。

あまりに簡単にやるので、これは実は簡単なのでは?
と、思われそうなので、
じゃあ、交代して、やって見て下さい。
と、交代してやってもらう。

ところが、僕が剣を喉元につけてから、
全然動く気配がない。
どうぞ♪
無理です。
そんなことないでしょう?
無理、絶対無理です

こんなことは、うちではごく普通にある風景だ。

あまりに簡単にやると、なにが凄いのかさっぱり分からない。
だけど対峙した相手は、この非日常的なあり得ないことに面食らう。
ここに武術の原理が、見え隠れする。

例えば、上の状態の時、僕は外そうとしたり、動こうとしたりは一切しない。
ちょっとでも動こうとしたら、剣先が必ずそこを捉えるからだ。
ところが普通は、そうしてしまう。
だから動けないのだ。
つまり、力をほんの少しでも加えたら、相手が必ず反応して、潰される。
これは絶対の原理です。
これに抵触する原理は、必ず実際に破られます。

追記、勿論稽古の一貫なので、安全のために木刀を用いて行ってます。