今の日本をみると、外国と比べて治安はいいと言われるけど、
凶悪犯罪はあとを絶たない。
被害にあう人は、何もわるいことはしていない。
それでもやはり、被害にあってしまう。
皆、喧嘩には巻き込まれたくない。
巻き込まれる人は、その人もそういうのを心の底で求めているからだと、
よく言われた。
確かにそういう場合もあるのは確かだ
だけどそうじゃない場合のほうが多い。
実は喧嘩を売るほうは、相手を必ず選んでいる。
普通の暴力とは疎遠な人が被害に合うことのほうが多いと思う。
つまり畜生道、弱い者いじめの原理ですな。
決して自分より強そうな相手には喧嘩を売ることはしない。
喧嘩を売る人間にとって、きっかけなどいくらでもある。
ちょっと触れただけ、ちょっと目があっただけ、ちょっと注意しただけ、隣に立っているだけで
十分なきっかけになる。
ところが、相手が見るからに強そうな奴であれば、直ぐに売るようなことはしない。
必ず様子を伺って、自分も損害を受けそうなら、黙って素通りする。
ところが、こいつは勝てると思うと、即行動する。
人によっては行動も大胆になり、自分の気が済むまで止まることはない。
そういう被害は自分には縁遠いと思っている人に突然降りかかるものだ。


なにが言いたいかというと、抑止力を持たない者は、いざというときには恰好の的になるということ。
私たちは暴力には反対だ。戦争は絶対嫌だ。
と、主張するのはいい。
だけど現実は、それではいざというときにはいいようにやられるだけなのである。
本当にそれを主張したいのなら、
でも、なめてもらっちゃ困るよ!
というのを、いざというときには見せることができるかどうかにかかっている。
これが、武道武術をやるものの根本だと思う。
抑止力があるからこそ、
人に斬らせず、人斬らずの境地になる。

だから日本が今平和なのは、9条があるからだという人たちがあるが、それは違うと思う。
自衛隊や、政府またはいろいろな人の働きかけ、交渉などによって、抑止力があるからだ。
ましてや、ノーベル平和賞なんかもらう資格などないでしょ!
厳しい戦地で平和活動や、救出活動をされてる方々に贈られるべきだと思う。