相手を固まらせる

合気系の技術の話がでるときは、必ず出てくる話だ。
合気がかかると、相手が固まってしまう。
じゃあどうやって固めるのかというお題になると、
指をちょっと張ると、相手が反射的に反応して固まるというのが多い。
さらに肩に向かって、ぴッと、押すことによって、完全に固まり、合気になるという。。。

これは間違いである。
実際にやってみればわかることだ。
そんなことで固まるわけがない。
実際は指をちょっと張ると、相手がその反射によって反応するが、
固まらず、逆に動きを止められてしまう。

肩に向かってピッと押しても、のけぞるどころか
ただそれに合わせて下がられるか、力が強ければ、
更に力が入って止められる。

つまり、多くのこういう考えで稽古している人が、固まらせるつもりでやっていることが、
実は相手にピンポイントで力を入れさせて、尚且つ固まるどころか、相手の動きを読み取れるようにしているのです。