第一層:天 池
天池とは、中央の磁石を指す。
大きさは小さい物より大きい物の方が磁力の反応が良い様である。
磁石の下の赤い線と針を合わせる事により、方位を指す。
針は指南針と云い、細く出来ている。これにより、微妙な磁力を捉え、針の動きによって色々情報を得る事が出来る。
通常の方位磁石は、北を指すように出来ているが、これは針先が南を向くように作ってある。
この天池と測る場所がぴったりと重なっていなければならない。それは、太極(その看法によって変わる)と天池が重なる事によって太極からの方位が決まるからである。
磁力は、1mでも違うと変わってくるものであるし、高さによっても変わってくる。
また、月の満ち欠けや太陽の黒点活動や季節によっても、一日の時間によっても変わってくる場合がある。
仮に水法一つとってみても、太極に立つのではなく、太極に羅盤の天池を合わせるのである。
太極に立ってしまい、そこから来水を量り、立った場所を動かずに去水方を向けば、体を回した分だけ天池が動いてしまう。つまり、太極が違うところから、来水と去水を量る事となってしまうからである。
羅盤とは計算尺であり、天地の置く場所は、公式の定数の様なものであるから、定数が違ってしまえば、いくら精密に作ってある計算尺でも答えが間違ってしまうように、天地の置き場所を間違えれば答えも間違ってしまうからである。
また、天池の針を下の赤い線と重ねる時に垂直に上から見ないと、それだけで1度から2度ほど違ってしまう場合がある。
通常は、羅盤を片手で持って、円盤を回しながら針と赤い線を合わせて行くので、しっかりと練習しないと正確に測れない。
現在の羅盤は、水平器が付いているが、水平器をあてにしてはいけない。
北半球では、針の重さを北側と南側で南側が少し重くしてある。それは、磁極点が北側にあるのだから、同じ重さでは北側が下がってしまうからである。
水平器をあてにすると通常、針は北側が下がってしまう事が多い。指南針をよく見て磁石の底面と平行になるように片手で調整する方が正確に測る事が出来る。
あと、通常の羅盤では珍しいが安価なものではオイル入りの磁石を天池として使っている物があるが、そう云う物は使用してはいけない。八方位や24方位程度の範囲を量るのであれば、それでも良いが、羅盤は384/360度の0.9375度まで測るし、針の動きによって情報を得るから、オイル入りの磁石は大切な情報を欠いてしまうからである。
また、羅盤の天池は微妙な手の動きが影響するので、正確さを欠かないように安定して持てる練習が不可欠である。
建物を計る時、建物の角や何箇所かで測ると書いてある風水書もあるが、特に都市部や現代家屋については、この量り方は混乱を招く一因となる。
ほとんどの建物に、鉄筋や磁化する金属が使われている為に、5か所で測れば、5か所とも度数が違う事などは日常茶飯事であるからである。
また、注意しなければいけないのは、車である。道路沿いで測るとすぐわかるが、車が通ると針が一時的に30~40度位振れる事がある。これは、電磁場の関係でなるのだが、そのような場所での座山の測り方はとても難しいと言える。そのような場所では車が通らなくとも、磁場が狂っている場合が多いからである。しかし、風水で現代でも磁石を使うのは、方位を測るのにそこの磁場を測る事が前提となっているからである。
そこの磁場が狂っていると云う事も、風水判断に入れなければ、正確な判断が出来ないから、磁石を使うのである。
現代では、GPSもあれば、磁気センサーによる方位磁石もある。磁気センサーの磁石は、そのセンサーの感度により変わってくるし、手で持って正確に測る事は難しい、センサーにもよるが、現在のセンサーは感度が良いので風の吹き具合程度で2~3度変わり安定するのが難しい。そのような場合は三脚が必携である。
GPSに関しては、通常は磁北ではなく真北を表示する。それを磁北表示にしても、磁気センサーで測る物と、西偏差を補正するものとがある。
磁気センサーは上記に書いた通りだが、西偏補正の場合は、実際のその場所の磁場とは違う場合が多いので、通常、風水では使えないと思った方がよいであろう。しかし巒頭の山などを測る場合は有効性があると考えるが、やはり羅盤で測った方が結果としては正確な判断が出来ると考える。


