PTSD,俗に言うトラウマはアメリカの精神医学界が発見した概念で、概念が確立されたことで過去には認識されなかった症状も、いまでは「症状」として取り扱われ、改善の研究も飛躍的に進歩し、脳と心を打ち砕く精神の疾患として真摯に受け止められるようになります。

つまり以前なら、気の持ち方程度に扱われ放置されたことが、いまでは異常に反応する正常な状態と認識されるようになり、様々な打ち手が用意されるようになったのです。

ストレスは悪いことだけに生じるわけではありません。昇進、恋愛成就、結婚など嬉しい場合にも生じます。良いこと、悪いことに関わらず、「異常に反応する正常」と認識することは、強いストレスの生じることを問題視するのではなく、異常とのつき合い方を変えていくことで、ストレスを軽減していくことを示唆しています。

過去は変えられないので、起こった事実を変えることはできません。どれほど忘れたいイヤな記憶であっても受け入れなくては仕方がありません。残酷な目に合いながら、さらに残酷なことを強いられるわけです。それだけなら希望はありません。

トラウマにある状態は、自分の意思に関係なく、現在の行為に関係なく嫌な記憶が思い出されることです。そこで否応なしに生じるストレスを抑えこもうとするのですが、ストレスは抑えこむのではなく、解放しないと消えません。

必要な力は、ストレスを自由にコントロールすることです。つまり思い出したいときには思い出し、忘れたいときには忘れることが自在にできるようになれば、ストレスはストレスでなくなっていきます。

では、どうすれば、それが出来るのか、説明していきましょう。


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