小田玄紀です

 

 平成30622日に関東財務局よりBITPointに対して業務改善命令が発出されました。仮想通貨交換業者に対して漸次、金融庁の立入検査が入っておりBITPoint418日から検査が着手されて検査対応を行ってきました。

 

 この検査の結果としてBITPointとしては以下の6つの点に関して管理態勢の強化を求められました。

 

  1. 経営管理態勢の構築(内部管理部門及び内部監査部門の機能が十分に発揮できる態勢の構築を含む)

  2. マネー・ローンダリング及びテロ資金供与に係るリスク管理態勢の構築

  3. 利用者財産の分別管理態勢の構築

  4. 利用者保護措置に係る管理態勢の構築

  5. システムリスク管理態勢の構築

  6. 仮想通貨の新規取扱等に係るリスク管理態勢の構築

 

 当社としても管理態勢の強化に努めてきましたが、今回当局から指摘をされたように業容の拡大を優先にしてしまったことは事実でした。指摘事項について、対応をしておく必要があったことは認識していたものの、昨年からの急速な市場の変化や業容拡大の前に後手に回ってしまいました。その意味で今回の検査で指摘頂いた内容はまさに当社が改善していくべき点であり、当社としても素直に受け入れ、今後の成長のためにも管理態勢の強化を最優先するという経営判断が出来たきっかけとなりました。今回の検査結果を踏まえて、改めて「安心・安全な仮想通貨交換所」という当社が掲げるモットーを目指す決意を新たにしました。

 

 また、まさにこれらの指摘事項を最優先で取り組んでいくべきだと考えており、先日開示をした決算説明資料に今回の行政処分を受けての対応を追記させて頂きました(以下のページ2627ページです)。

 

 https://www.remixpoint.co.jp/corporate/news/2018/4190

 

 もちろん、ここに記載されたものだけではなく、今回の検査を通じて当局より指摘頂いた点、および、当社としても強化・補充していくべき点を加えて対応をしていき、仮想通貨市場が健全に成長・発展していくための態勢作りを行っていきます。

 

 改めて、利用者・顧客から資産を預かっている金融機関としての自覚を高め、また、何よりも大事なこととしてマネロンやテロ資金等に活用されることを防ぐことを意図して、抜本的な態勢強化に努めます。

 

 なお、今回の当社を含む仮想通貨交換業者に対する行政処分の発表を受けて、いくつかのメディアの方からも問い合わせを受け、その度に回答をしていますが、当局としては決して仮想通貨市場に対して否定的ではないと私自身は認識しています。‟今の仮想通貨交換業者“に対しては改善すべき点が多々あり、そのために指導をしている状態ですが、これは規制が目的ではなくむしろ将来的な育成が目的だと素直に考えていますし、実際の折衝でもそのように感じています。

 

 健全に仮想通貨市場が成長していくための今回の指導であることを強く意識して、今回の指導内容に真摯に向き合い、抜本的な態勢強化を行います。

 

 利用者の方、株主の方、取引先の方、社員そして社員の家族の方、当社に対して信頼・期待をして頂いていた方に対しては大きな不安と心配をおかけしたことについては、本当に本当に申し訳ないと思いますが、1つ1つ指摘事項を改善していきますので、これからも時に厳しく、時に温かくお付き合い頂ければ幸いです。

 

2018624日 

小田玄紀