小田玄紀です

 

 本日4月1日はエイプリルフールです。

そして4月1日は新しい年度が始まる日でもあります。

 

 今年の4月1日は新しい法律が施工される日です。それは「仮想通貨を正式に決済手段として認める」法律です。金融庁を管轄省庁として「仮想通貨交換業者に関する内閣府令」が施工され、資金決済法の改正を含む関連法案が施工されることになりました。

 

 簡単にいうと、ビットコインを含む仮想通貨について日本においては正式に決済手段として認めていくというものです。

 

 昨年5月に参議院にて法案が可決し6月に公布され、そこから1年以内に施工されることは決まっていましたが、予想よりも早く4月1日付けでの施工が先週に決定しました。

 

 ビットコインについては2014年にマウントゴックス社が破綻したことにより日本ではネガティブなイメージで受け止められてきました。ところが時価総額が1兆円を超えるようになり世界的に決済手段として使われる流れができる中でマネーロンダリング防止を実現するためにもルール(法律)をつくり、きちんと管理していこうという流れが出来、世界で初めて日本において仮想通貨を正式な決済手段として認めるという法律が出来ることになりました。

 

 こうした動きがあることを知ったのが昨年2月頃のことでした。当時は自分自身もよく仮想通貨のことを分かっておらず(実は今でも分かっていないことはたくさんあるのですが)、とはいえ可能性があるということでビットポイントを立ち上げました。

 

 実際にサービスを開始したのは昨年7月からでしたが、‟仮想通貨”も‟通貨”である以上は信頼・信用が求められるという持論からどこよりも「安全・安心な仮想通貨交換」をしようということでビットポイントを運営しています。この理念が高く評価され、現在は様々な企業と提携・アライアンスを実現できるまでになっています。

 

 金融庁の方もたゆまぬ努力をし、1年程度で今回の法律を制定したということは非常に素晴らしいことです。1年前は想定もしていなかったことがどんどんと実現していっている。このことを痛感しました。

 

 そして、改めてこの1年間そして数年を振り返ってみましたが、自分自身も多くの法螺(ほら)を吹いてきたなと実感しました。

 

 数年前はまさか自分が電力会社の経営をしているとは思ってもいませんでした。3年前に電力事業をやることを決め、様々な試行錯誤はありましたが現在は高圧市場においてはリミックスの電気の知名度は確実に高まっています。自社で電力需給管理も行うようになり、代理店も増えたことで契約も日々非常に大きなペースで獲得できるようになりました。

 

 リミックスの時価総額も私が就任した4年前は4億円程度だったのですが、そこから30倍になりました。以前から時価総額については1000億円という指標をおいていますが、これも4年前には誰もホントの話として聞いてくれなかったのが、今では十分実現できる話になっています。

 

 数年前には会っていない人が仲間になり、一緒に仕事をするようになったり、仕事以外でも様々な出会いや体験をさせてもらいました。

 

 この1年間で体験した多くの出来事は去年の4月1日には想定もしていなかったことです。これからの1年間はこれまでの日々の延長ではなく、新しく始まる日々の結果です。そうした意味で、‟4月1日はこれまでの自分では達成できないかもしれない目標を言ってみる”。そんな日にしてもいいのではないかなと、ふと思いました。

 

 嘘もいいですが法螺をふく。もしかしたらその法螺が1年後の自分や周りを変えているかもしれません。

 

 2017年4月1日 小田玄紀