観たよ♪「LIFE!」 ~人生に!を付ける為の始めの一歩を踏み出そう~ | 松丸元気のあ~ゆう事やそ~ゆう事

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仕事の事や映画の事、色々な日常に感じた事をウダウダと書いていきます~

※それなりにネタバレが含みます





「LIFE!」

2013年制作、2014年日本公開のアメリカ映画

監督:ベン・スティラー
脚本:スティーブン・コンラッド
原作:ジェームズ・サーバー
製作:スチュアート・コーンフェルド、サミュエル・ゴールドウィン, Jr.ジョン・ゴールドウィン
ベン・スティラー
出演者:ベン・スティラー、クリステン・ウィグ、シャーリー・マクレーン、ショーン・ペン


80年近くの歴史と伝統を誇るフォトグラフ雑誌「LIFE」その「LIFE」の編集部でネガフィルム管理部門で働くウォルターは時々空想する癖がある。
真面目に働きながらも地味に目立たない存在だが、仕事には人一倍真面目。そんなウォルターは想いを寄せている同僚のシェリルに直接声を掛ける勇気もなく、彼女がパートナー探しのウェブサイトに登録しているサイトに登録するが、特徴的な体験談のひとつさえも書く事がない。
ある日出社したウォルターは、突然の事業再編と、それによるLIFE誌の廃刊を知らされ、事業再編を担当する新しいボス、テッドがウォルターらの前に現れる。
LIFE誌で数々の表紙を写真を撮影してきた冒険家のショーンは、いち早く事業再編による廃刊を知っており、ウォルターへの手紙と、LIFE誌のための最後の撮影フィルム、そしてウォルターのこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた、革財布の贈り物を届けていた。
しかしショーンが「自身の最高傑作ゆえに最終号の表紙に相応しい」と記す「25番目のフィルム」はそこにはなく、撮影フィルムから欠けていた。
テッドは、最終号の表紙を飾る予定の、25番目のフィルムの早急な提出をウォルターに求める。
25番目のフィルムの在処はショーンしか知らないと悟ったウォルターは、映像が写っている残りのフィルムを元に、シェリルの協力も得て、ショーンの所在を推理するがそれは遠く離れた場所、グリーンランドであった・・・
ウォルターはオフィスを飛び出し、ショーンを見つけるべく、グリーンランド行きの飛行機に飛び乗っていた。この瞬間からウォルターの空想の世界ではない、現実の世界での冒険が始まる・・・



「Newsweek」「TIME」と並んで世界的に有名なグラフ雑誌「LIFE」の休刊決定の数週間を舞台にそこで働く男の行動を描いた作品



人生に「!」を付ける為にあらゆる事に挑戦していくが、毎日の日常をルーティンワーク的に過ごしていきそうな中で、何か冒険的と言わなくても、行動を伴うのは結構大変


それが控えめで地味な性格なら尚更


中年になろうかと言う男なら尚の事で、何か新しい事に挑戦すると言うのはなかなか億劫になってしまう


そんな男が解雇になる直前に最後の仕事として、職務を全うする為に、また自分の人生に「!」を付ける為に踏み出す一歩の物語ですが・・・









スッゴク面白いです♪


コメディともファンタジーとも取れますが、人生に活を入れてくれる(気がする)し、人生を改めて見直させてくれる映画でもあります



普段重い腰を上げないと言うか、新しい事をしない人って多いと思います


それが必要に駆られないのなら尚更で、人生にはちょっとした事で「!」を付けたくなるような出会いは気が付いていないだけで、自分の身近にあったりします


例えば、普段お昼に注文する醤油ラーメンを、味噌ラーメンに変えるだけでも実は「!」が付くかも知れない


別に味噌ラーメンに変えても良いんだろうけど、味噌ラーメンに変える必要もないから、醤油ラーメンにしていると言う理由な人って多いと思う


醤油ラーメンを味噌ラーメンに変えたところで何かが劇的に変わる事はないと思うけど(笑)、端的に言えばそういう事



日常の一つを少し変えただけでも何かが変わるかも知れないし、変わるかもしれなから動いていこう!と言う気持ちにさせてくれる素敵な映画です



主人公のウォルターを演じるベン・スティラーはなかなか顔が濃いので、そんな地味な感じには見えませんが、後半徐々に魅力的な人物になっていきます


それがとても良い♪


ふとした事で一枚のネガを追って冒険に出かける


それは今までの生活や性格から考えたら、海アリ山アリ空アリの信じられないぐらいの大冒険


特にウォルターが幼少時にやっていたスケボーテクが披露されると爽快感があって“いいジャン!”と思うんですが・・・全然地味に見えません(笑)


でも、ちゃんと素敵な人生を送れる伏線は張られてる訳です




ただ、最初はなかなかな空想癖のある痛いオジサンで(笑)、途中でその空想が暴走する所があります


その空想が入り混じって、どれが現実でどれが空想なのかが区別がつかなくて、分からなく所があるのが惜しいかな


ウォルターが後半に体験する行動は冒険の類と言っても過言ではないぐらいなので、最初の空想シーンを意識したら“もしかしたら、このシーンも空想なのか?”と勘ぐってしまう



ちなみに空想や妄想と言った類の言葉の意味は同じように思っていたけど、ちゃんと違いがあります↓


● 空想=現実にはありえそうもないことを心に思い描くこと。 
● 妄想=根拠もなく、あり得るはずもないことに確信や信念を持っていること。道理が分からなくなるほど 取り憑かれたように思い込むこと。
● 夢想=夢のようにあてもなく思い馳せること。将来の夢や希望に胸を躍らせること。    
● 幻想=現実には存在しない幻に心が惑わされること。幻影を追いかけること。存在さえ疑わしい事柄に心寄せること。
● 想像=現実に経験していないことを心の中で捉えようとすること。現実には(まだ)ないもの、起きていない事柄を心に思い描くこと。現実やこれからのことを推し量ること。


人間だから、いろいろと空想する事や妄想する事もあると思いますが行きすぎるとなかなか痛いです



ウォルター以外の人物もなかなか良い味が出ていて、人生を楽しくしてくれそうなキャラクター達が多数


ショーン・ペン演じる孤高の冒険野郎カメラマンのショーン・オコンネルはデジタル全盛時代の昨今に置いても頑なにアナログに拘る、頑固一徹カメラマン


確実な仕事をするプロフェッショナルでありますが、携帯すら持ってない(持たない)ポリシーから、連絡がつかない為に今回のウォルターの大冒険が始まる訳ですが・・・



・・・こんな人と仕事すると、かなり苦労しそう・・・( ̄Д ̄;;



LIFEの休刊とウォルター達に解雇を言い渡すテッドも最初は権力にかさに来る嫌な奴に見えますが、仕事に忠実なビジネスマンなだけなんですよね


仕事に関しては完璧に見えたテッドなんですが、ウォルターに「LIFE」のスローガンを言ってみろと言われて答えたのが・・・


・・・I'm loving it・・・



テッド、お前マジかぁ~???????(((゜д゜;)))


もちろん、ウォルターからは“それはマクドナルドだ”とツッコまれますが、小学生でもやらなそうなボケにツッコミつつもなんか憎めないキャラに変わってしまったо(ж>▽<)y ☆


ちなみに「LIFE」誌のスローガンは「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」だそうですが、素敵なスローガンです♪



何気ない日常の風景から一転、仕事を解雇されると言う人生のマイナスを切っ掛けに冒険的な行動に出る



それって、ウォルターに限っての事だけではなく、自分にもあり得る話だし、自分にも出来る事なんじゃないかな?と思ったりします



さっきの醤油ラーメンが味噌になった話ではないけど、何かを行動に起こす事はちょっとした切っ掛けなんですよね


多分過去の偉人達も最初はそうだったんじゃないかな?


ちなみに「LIFE」誌が選定した『この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人』に日本人は居ませんでした(´□`。)



自分の人生にこれから何があるのか分からないけど、何か素敵な出会いと素敵な体験をしたいとは思ってます


だからではないけど、時間があれば、目一杯アクティブに動いていこうと考えてるし、やってるつもり


ウォルターみたいなこんな日常が起こるとは思えないけど、起これば良いな~



本来のタイトルは主人公のウォルター・ミティのファミリー・ネームの「MITTY」なんですが、邦題では「LIFE!」になってます


でも、個人的には良い改題かなと



タイトルについてる「!」は感嘆符で俗にビックリマークとも言われます


視覚的な表現としては注意や危険であることを表現するために用いらたりしますが、「!」を使う事で何か躍動的に感じます



人生に素敵な「!」を付ける為の教訓的な映画でもあったりしますが、観ていて面白いし、何より良い映画で、観た後に何か「!」が付きそうな感じがします


是非是非観て頂きたい作品です。お勧め!