心のこもった、仕草の温かさ | 松丸元気のあ~ゆう事やそ~ゆう事

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「ハートカクテル」と言う漫画が好きです



今から25年前ぐらいに「週刊モーニング」に連載していた、わたせせいぞうさんの作品で毎週4ページぐらいのショートストーリーですが、フルカラーで連載していて、当時ちょっとした話題になって、アニメ化されて、深夜に放送もしてたんですよ


内容は男女の恋愛に関するストーリーがほとんどですが、とにかくクールと言うかオシャレと言うか


設定は一応日本なんですが、なんとなくアメリカのロスやサンフランシスコっぽくて、実際にはこうはいかないと分かっていても、なんとなく憧れてしまう


自分の好きな「ミニクーパー」「ジャズ」「バドワイザー」「バーボン」「スタジャン」「サックス」「フライドポテト」なんかはこのハートカクテルの影響を多分に受けていて、明るく、オシャレな世界観は今もときどき文庫本になっているのを読み返したり、長旅なんかの際には持って行ったりします




そんなハートカクテルの中の話にある老夫婦が営む洋食屋の話があります


お店自体はこじんまりしてても、旦那さんが作る絶品のハヤシライスと奥さんの細かな心遣いの接客でついつい足を運んでしまいそうなお店


名前は「煉瓦亭」だったかな?



漫画の中の話とは言え、そんなお店があったら、ついつい通っちゃいます





亀有に住んで、約5年ぐらいになりますが、いまだに行き付けと言えるお店がありません



京都に居る時から通っている「はげつう」と言う居酒屋が自分の中ではいまだに最高で、正直このお店を越える店には出逢ってないんですよ


良いお店の条件って、いろいろありますが、自分の中では、お店の人の接客はかなり大きいです


細かな事を言い出すとキリがないけど、フィーリングは大事


後は何かしら牽かれるモノがあればと思います





先日、家に帰る途中に1年程前に出来た洋食屋さんの前を通りました


ちょうどお客さんをお見送りされてる途中でしょうか


お店の店主と思われる、ちょっと歳のいったシェフらしき人がお客さんをお見送りされていたんですが、最後にお客さんにされたお辞儀と言うか、挨拶が凄く温かかったんです


ものすごく自然体なんですが、ものすごく心のこもったお辞儀



ホント、偶然に見掛けただけなんですが、ハッとしたと言うか、キュンとしたと言うか、目を奪われた感じ


たった1つの動作だけで偶然に見掛けた人の心を掴むって、これって凄くありません?


もちろん、その人も見られているから丁寧にやった訳ではなく、普通にされているから、自然体でやったから、お客さんに対しての心からのお辞儀だから、凄く自分の心に残ったんでしょうね


正直、そのお店はちょっとお値段が高いかな?と思っていたので、今まで入った事はないんですが、今度行ってみようと思います



もし、その時に、あのお辞儀をして頂けたなら、多分そのお店の虜になるでしょうね



“料理は人なり。店もまた人なり”と言う言葉を聞いた事がありますが、あれはまさしく、この言葉通りだと思います




亀有に来て、5年目…


ちょっと、あのお辞儀をされたシェフに出逢える事が今から楽しみです…