韓国は夢多き国? 現実直視できない大統領なのかも | 先生は明日の夢を見る : 井中 蛙

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教育は未来づくり、との思いで続けた38年の教師生活を終え、学校現場を離れてより広い視野で教師、子供、保護者、学校そして社会等々を見つめ、これからの社会のありようを考える。

「見たいものしか見ない文大統領」という記事があった。

 

米朝のハノイ会談が不調に終わり、何の成果も得られなかったとするのは、世界共通の認識ではないだろうか。

しかし、ハノイ会談以降、青瓦台から発せられる言葉は、会談決裂を認めらようとしないものばかり。

私のような素人でも、大統領府の言葉には矛盾や疑念を感じてしまう。

また韓国では、企業や経済の実態を考えぬままに、ろうそく革命?を進めた左派や労働者層に配慮した最低賃金の急激な引き上げもあり、たくさんの自営業者が倒産や廃業に追い込まれているという。

 

政治に理想は必要だ。理想なき政治家は政治家である必要はない。しかし、理想だけで政治が進められ、民衆が圧迫され国家が分断することもあってはならない。今の韓国は非常におかしな状態と言わざるを得ない。

文大統領の数々の発言からは「親日」と「反日」を明確に分けてしまおうという意図が感じられて仕方がない。

人間とはそんなにはっきりと分けられるものだろうか?

何かの事象をとらえるにあたって、百人いれば百通りの感じ方や考えがあるわけであり、例えば日本の音楽をとても好きな人もいれば、それなりに好きな人、まあ嫌いでもない人、あまり好きではない人など種々雑多なわけで、少しでも日本のことを良く言うことがまるで罪人であるかのように見られてしまう風潮が韓国では強まっているように感じられるのである。

 

それは韓国民にとって本当に有益なことなのだろうか?そして、民衆はそれを望んでいるのだろうか?

 

私も、見たいこと、そうであってほしいことだけを見たり実現できたりすれば嬉しいが、世界はそれほど単純ではない。

未来志向と言いながら、過去の「積弊」にこだわり、それがすべて解決しなければ先へ進もうとしないこと、あるいは自らが考える理想実現にばかり盲進することは、国を任された大統領としてあってはならないことではないのだろうか。

 

何だか韓国の人が可哀そうに思える。