(5)ミノキシジル・・・
ミノキシジルが、
毛細血管を増やすVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を
産生することは把握されている。
もともと血圧降下剤であり、
血管拡張機能が認められている。
当初、発毛を結果的に来したときに、
血管拡張による血流改善で
毛母細胞を活性すると考えられてきた。
しかし、他の血管拡張剤には発毛効果は
見られないので、
血管拡張だけが原因ではないと考えられ始めた。
現状では、
VEGFの毛細血管新生により、
毛乳頭周辺での毛細血管が増え、
その結果、
それら組織への血液供給量が増えることで、
毛乳頭細胞と毛母細胞を活性化することの方が、
評価されるようなっている。
とはいえ、
直接的に毛包幹細胞や毛乳頭に働きかけて、
毛包関係細胞を活性化し、
発毛・育毛を目指すものでない
→ミノキシジル5%超の高濃度なものも
海外では販売されている。
濃度の高い方が効果ありといわれる
レポート上では読み取れないが、
毛細血管は毛乳頭周辺だけでなく、
外毛根鞘を包む真皮層全体に増えているはずであり、
毛包全体を取り囲むように毛細血管が増加し、
その結果、
毛乳頭や外毛根鞘による血液からの
栄養や酸素供給が増えていると考えられる。
ということは、
ミノキシジルは真皮も元気にし、
厚くしていると考える。
しかし、女性の場合、
顔等にミノキシジルが付くと、
顔毛が生えるといわれており、
それが事実だとすると、
やはり何らかの毛細血管を新生するだけでない、
他のより直接的な発毛成分があるような気がする。
単純に考えた場合、
PDGFも産生している可能性も考えられるが、
そのようなレポートはない
今後、
PDGFを産生する成分として、
イノシトールが言われているが、
それとミノキシジルの相性が良いようなら、
フィナステリド+ミノキシジル+イノシトールの
合わせ技治療も生まれるだろう
この治療も、
治療を受け改善したからと言って、
薄毛体質、生活が治ったわけでない。
その後の、生活習慣等の見直しがなければ、
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2014年9月15日
元気髪