今回やった鬼灯の収穫から出荷までを記録がてら書いています。
定植から育っていく流れはまだ資料を見きれてないのでまた後日。
これが収穫したばかりの鬼灯。一番上の実で傷や破れがなく直径が4センチ以上のものが‘頂果’となります。かつ頂果には葉っぱも必要です。(図1)
上の写真では頂果から下に葉っぱがありませんがすで収穫までの行程で落としております。(図2)
その他何度となく脇芽(図1茶色で塗っている部分)も落とします。
この場合頂果の一つ下にも葉っぱがあるのでそれも落とします。
この鬼灯を刈り取って30本ほどの束にしてまとめて運びます。(図3)
この時鬼灯の切り口が揃うように注意します。(後でクリザールに浸けるとき全部が液に浸かるようにするため
)
少しでも長いサイズを取る為に根元から切り取ります。(図4)
鬼灯は切った瞬間から弱るので手早くかつ日光に当てないようにします。
ここからは選果場にて調整に入ります。
まず切ってきた鬼灯はクリザール(2000倍)に12時間浸けます。
(図5,6)
今回は6つに仕切られている中に4束づつ(24束)鬼灯がはみ出さないように入れていきます。
そしていよいよ鬼灯の調整に入ります。
鬼灯は一本一本長さも太さも違うし実の数や状態など様々です。
図7は当てはめるだけで簡単長さが図れる魔法の段ボールです。
そして図8が出荷の規格表になります。
特秀や2Lといったのもありますがうちでは秀L、秀М、優L、優М、A40、B65、B45の7種類になります。
なかなか分かりづらい…
どの規格にも言えるのですが実が割れてたり目立つ傷や病気はだめです。
前にも述べてますが太くて長くて実もきれいなのに頂果に葉がない。その下も実のあるとこに葉がない。となればどんなに立派でもB65またはB45になります。
頂果含めて上に葉が4枚あればいいのですが無ければBへ、あっても茎の先端の切断面が4mm以上であれば秀にはならず優。
5cm以上の茎の曲りも秀にはならない。
2連続欠果があれば優以下。
など色々と細かいです。
下の図にまとめてみました。
という風に細かいことに気を付けながら調整をしていきます。
表にするとある程度決まりがわかってくるのでできるかと思いきや…なかなか
細かったりだ小さかったりだ判別しにくいのが出てきますが選別したものは出荷しやすいようにどのサイズも5本づつ結束(図9)していきます。
写真撮り忘れましたが鬼灯には一面だけ実の生えてない背中?といったらよいか…そんな部分があります。
それをまさに背中合わせのようにして5本を結びます。Lサイズは3箇所Мサイズは2か所です。 束ねたものは今度は水を張ったプールへ分けて浸けていきます。(図10)
(図11)のように茎の切り口を外側に互い違いに箱へ並べていきます。
(LとМは50本[10束]、AとBは100本[20束])
映ってませんが上下に新聞紙を敷きます。
調整をするにあたって多すぎたり持ち手のとこにあったりする実はきれいであればそれもまとめて出荷します。(図12)
これもサイズと形やコンディション具合で大小秀優(大秀、小秀、大優う、小優)に分けて出荷します。
(図13)は大小判定マシーンです。 作った人は天才です。
こうして出荷していきます。
(図15)は実の梱包済、(図16)は鬼灯の梱包の表記になります。
この場合はB45です。
こちらではLとB65は段ボールサイズが大です。縁の色が紺色です。
(図16)は小なので縁が緑です。 間違わないように…
箱詰めは朝早く起きてまとめて数日の間に出荷します。