手のしびれを訴える患者様が来院されました。
前回「手根管症候群」についてお話ししましたが、今回の患者様は同じ手のしびれでも原因は違うようです。
左手の指から腕まで全体的にしびれたような感じとの事。
いくつかの徒手検査法を用いて原因を絞っていくと、
今回の患者様は「胸郭出口症候群」と判断しました!
【胸郭出口症候群とは?】
腕や指の感覚や運動を支配する腕神経叢と、鎖骨下動脈が圧迫されておこります。
上肢(腕、前腕、手首、指など)や背部にしびれ、痛み、冷えを感じます。
上の図のように、神経の走行部位ごとで細かく分類されますが、今回は一括りに、胸郭出口症候群とします。
※参考※
①斜角筋症候群
頸椎(首の骨)から鎖骨につながる斜角筋の間で障害される。
②肋鎖症候群
肋骨と鎖骨の間で障害される。
③過外転症候群
小胸筋の肩甲骨烏口突起停止部の後方
【原因は?】
なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者、腕を前に出した姿勢を続けるデスクワークなどで発症しやすいと言われていますが、原因はさまざまです。
主観的な傾向としては、頚部や胸部の筋肉が凝り固まっている方が多いようです。
【さて、今回の患者様ですが…】
デスクワークでPC作業の多い男性です。
半年前から症状は出ていたものの、仕事が忙しすぎて治療する暇がなかったそうです。
腕から指全体にかけてしびれのような痛いような違和感があります。
モーレーテスト・ライトテストともに陽性。
頚部に異常はないことから胸郭出口症候群と判断しました。
頚部や背中の痛みが一番つらいとの訴えでしたが、触診すると前胸部がガチガチにかたまってしまっています。
軽く押しただけで痛みを訴え、感覚が敏感になってしまっているようです。生き物の本能として、弱ってる部分は触って欲しくないものですからね!
そんなときは軽擦をしたり、遠隔治療点を使って筋肉をほぐしていきます。
1年以上症状が続いていたという言葉通り、凝りも強く強敵です!
60分しっかり治療をさせて頂くと、腕の痛みがまだ少し残るものの、背中や指先はだいぶ楽になったとの事。
凝りが強すぎるため、一度で全部取ろうとすると逆に身体を痛めてしまいます。今日は自宅でじっくり休息を取ってもらいましょう。
期間をあけずに継続で治療を行い、すべての症状を治してしまいましょう!
最後に自宅でできる簡単なストレッチをご案内させて頂きました。
毎日ストレッチを続ける事で、身体もほぐれやすく、凝りにくくなってきます。
治療に来れない日も、お風呂上りや仕事の隙間時間にしっかりストレッチを行って頂くようお伝えしました。
最後まで全力でサポートさせて頂きますので、よろしくお願いします!
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