梨の季節がやってきました。
デパ地下やスーパー等の青果売り場に、梨が並んでいます。
今年は、厳しい暑さが長く続きました。
お疲れがたまっている方も多いようです。
たくさん汗をかいて、“津液”を消耗している方も多いことでしょう。
まだ、暑い日が続いていますが、朝晩は、凌ぎやすくなってきたようです。
夏の終わりから秋への変わり目です。
涼しくなると、急に空気が乾燥してきますよね。
そんな時にオススメの果物が梨です。
梨は、薬膳でみると…。
肺や胃にはたらき、寒熱は涼性。
津液を補って潤し、余分な熱を冷ましてくれる働きがあります。
“涼性”なので、お身体の冷えが気になる方はホドホドに…。
そのまま、いただくことが多い梨ですが、薬膳でも大活躍。
梨に、蓮根や大根、百合、白キクラゲ、蜂蜜などを組み合わせて作る、ジュースや蜜膏、コンポーネントなどがあります。
それらの薬膳料理の効能としては、肺を潤わせて、余分な熱を冷まして、空咳を抑えようというものです。
栄養学的にみると…。
カリウムを多く含んでいて、高血圧の予防にもオススメ。食物繊維も豊富です。
そして、リンゴ酸、クエン酸、アスパラギン酸などを含んでいて、疲労回復の効果も。
まさに、今、オススメの果物ですね。
効能を求めるなら、薬膳料理かもしれませんが…。
梨をちょっと冷やしていただくと、それだけで、みずみずしさを感じます。
夏の終わりに、梨でホッと、ひといきです。