桃の季節になりました。
みずみずしくて、やさしい甘味があって、そのまま食べて、美味しいです。
夏は暑いのが当たり前。
…ですが、最近の暑さは、厳しすぎます。
水分補給も大切で、冷たいモノを摂る機会も多くなります。
夏が旬の野菜や果物は、涼性や寒性のものが多いのですが、桃は温性。
お身体の冷えを気にしている方にも安心ですね。
桃を薬膳でみると、肝や胃、肺、大腸に働き、身体に必要な潤いを補ってくれます。
肺や大腸を潤すので、のどの渇きや空咳、便秘が気になる方にオススメです。
また、血流や気の巡りを改善する働きもあります。
そして、桃には、水分、糖分、カリウム、ビタミンCや水溶性食物繊維ペクチンなどが多く含まれています。
ところで、漢方薬に使われる生薬のひとつ“桃仁”は、桃の種。
血流が滞った状態を瘀血といい、瘀血を改善することを活血といいます。
桃仁には、活血作用があり、桂枝茯苓丸や桃核承気湯、血府逐瘀湯、折衝飲、疎経活血湯、芎帰調血飲第一加減…など、活血のための多くの漢方薬に含まれています。
月経不順や子宮筋腫などの婦人科系疾患や、男女問わず瘀血が原因となっている様々な疾患に使われます。
果物の桃は、今が旬。
そのままいただいて美味しいですし、季節限定のデザートも楽しいですね。
夏バテ防止にもオススメですよ。