NHKの名物ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」は、2000年から2006年に放送されていた。その当時、私は転職を繰り返していて、自分のとりえは何か、自分のやるべき事は何か、自分は正しく物事をやり遂げているか、などを深刻に意識していた時期だってので、この番組にはとても共感していた。番組は2006年に終了していたが、今年18年ぶりに「新・プロジェクトX」として再開された。とは言え毎回一つのプロジェクトテーマを扱うが番組取材や制作には膨大な工数を要するだろうから、新作はポツポツとしか放送されていない。今は多くは20数年前の過去番組の再放送ばかりだ。
かつてはあれほどこの番組に惚れ込んでいた私だが、時が過ぎて私自身の立ち位置や価値観が変化している事もあり、この番組の評価は大きく変わってしまった。
以前も今回も、NHKのプロジェクトXは「難題に立ち向かい、逆境の中でも使命感を失わず、最後までやり遂げる」そうした、意気込み表現が醍醐味の番組なのだ。
一方で私の今の視点は、意気込みの自己満足なんてくだらない、なのだ。熱い努力や深い使命感がダメだと言っているのでは無い。困難であれ、意味のある目的に向かいやり遂げるのは今でも大切だと思っているが、やり方進め方に関しては「熱い」から良いのでは無く、「意味がある」から良いのだと。
そう言う高齢者の私だが先日からマンション管理組合の理事長に三度目の就任をして、正に毎日多忙をしている。
別に生き甲斐にはなっていないが、使命感はそれなりにある。
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