4月に行われた東京15区衆議院補欠選挙では、ある立候補者に見立てられた宣伝カーが他の立候補者の街頭演説に近寄って大音量で妨害する暴力行為がなされた。通常ならこうした大音量での行為はハッキリ違法行為として警察が取り締まるのだが、見かけ上は「選挙立候補者」の体を為していたので、選挙期間中は取り締まらない習慣から放置されて、選挙終了後に逮捕されていた。


今までの選挙違反は買収などが主だったのでこのような時間差検挙でも良かったが、今回は他の候補の選挙活動を直接阻害したのだから現行犯で停止するべき状況であり、もしも法的には裁けない法律なら至急に法律改正をすべきだ。


話は変わって、この夏に行われる東京都知事選挙では、大本命で3期目を目指す小池都知事に対して、立憲民主党の蓮舫が対抗して立候補しているが、この対立の裏で新たな大規模選挙妨害が企画されている。N党が同じ東京都知事選挙に20人以上の候補者を立てて、都内14000か所の選挙ポスターの立て看板の半分以上を「イタズラポスターで埋め尽くす」と言う、ドッキリテレビのような企画だ。


都知事選挙の立候補には一人当たり数百万円の保証金が必要なのだが、このイタズラポスターに対して1枚分1万円の寄付を集めて、この巨大なイタズラを成立させようと企画しているようだ。マスコミがこの企画を取り上げて紹介するとイタズラ企画の成功に加担する羽目になるため、何ともタチの悪い犯罪行為だ。


こうした選挙妨害テロには、法体系やマスメディアが毅然と対処できる世の中を望んでいる。


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