政治家や自治体公務員や企業のサービス窓口などに「不祥事」や「不手際に関するクレーム」があった場合に、口先だけは謝罪するが、その後は何も対処もしないし対応ルールも改善しない事が多い。現在の岸田首相も野党からだけでなく、与党の公明党からも自民党内部からも様々批判を受けているが、過剰に低姿勢を繰り返すだけで「暖簾に腕押し」「人の噂も七十五日」の受け流し戦術だ。政治家の常套句の「善処します」は何もしないと同義語である。


日本ではクレームする側が「謝れ!」と言って怒鳴るのをよく見るが、そこで「すいません」とか「申し訳ありません」と謝ると、「そんなんじゃ足らない、土下座しろ」とエスカレートさせるようだ。しかし本来なら口先で謝罪するよりも何か改善策を示して実行するのが大切なのだが、それを要求する事は意外に忘れて情緒的にだけ対処してしまう。


受け流しを許しているのは、クレームする側の非論理性が背景にあるのだろう。


@@  21世紀は心理の世紀   @@