正月2日に羽田空港で起きた飛行機2機の接触大事故。連日様々な報道が発信されている。


私は毎日Yahooニュースを見ているが、これはマスコミ各社の記事を集めたポータルサイトである。


先日も、羽田空港事故の続報としてある記事を開いたら「文春オンライン」の記事だった。


1.その記事のタイトルが「離着陸兼用の異常な運用」と書かれていた。某現役機長がそのように発言したとあるが、羽田空港のように複数の滑走路がある場合にはA滑走路は離陸専用、B滑走路は着陸専用、と言う風に出来るが、そうで無い地方空港では普通は離着陸兼用だ。それ自体は異常とまでは言え無いのに、誰かが「異常だ」と発言した事自体をあたかも客観的事実や専門家の見解かのように拾って記事にしているのは、、煽り記事の典型的な論理展開だ。


むしろ、過密で離着陸兼用運用なら事故可能性が高くなるから、特化した管制運用をすべきだった、と分析すべきだろう。


2.記事冒頭で、事故に関する国土交通省と海上保安庁の「主張が食い違う」とあり、国土交通省側は離陸許可が出されていない、海上保安庁側は管制官の離陸許可が無ければ進入しない、と主張しているとあるが、実際には海上保安庁機機長が聞き間違いをしたようなので、原則論では食い違いでは無いのにわざわざ「対立感」を記事が演出している。


3.そして記事の最後には、文春オンラインが羽田空港事故に関して異なる視点で幾つかの記事を出している事を延々とちゃっかり紹介している。


まあ、こんな煽り記事の表現は古舘伊知郎に代表される民放ニュースショーやワイドショーでも似た表現パターンで構成している。


視聴率向上には効果があるのかも知れないが、私には読んだ途中で「?、?」となりその先を読まなくなってしまう、いわば腐った記事・腐った報道だ。


今回はその腐った記事表現をブログにしたくて、我慢して最後まで読んだ。


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