日本はアメリカやドイツなどと並んで世界的な自動車メーカー大国だ。


そして現在日本の自動車メーカーの1位はトヨタ(世界でも1位)、2位はニッサンだ。


しかしそのニッサンは20数年前に重大な経営危機に陥り、フランスのルノーに救済を求めた。その時にルノーがニッサンに資本参加して筆頭株主になりカルロスゴーンによって「V字回復」を遂げた。つまりルノーのニッサンに対する出資比率が高いのは「ニッサンがそれを求めたから」なのだ。そしてニッサンはルノーのお陰で好調を取り戻す。


そしてその後ニッサン救世主だったカルロスゴーンは不正を行い追放された。


ところで自動車業界は100年に一度の大変革の時期だと言われている。電気自動車や自動運転などはその変革の重要な要素だ。ルノーはニッサンのこうした先進技術が欲しい。


そこで今まではニッサンを資本的に支配してきたルノーだが、ニッサンの求めに応じて2社の出資比率を同一に変更する事になった。


ところが日本のマスコミは「ニッサンとルノーの不平等条約が是正される」などと歴史的な経緯を無視したデタラメな説明をしているのは理解できない。


ともあれニッサンは今回の資本再編をきっかけに強みを発揮するようになって欲しい。


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