アルビオーネ生みの親 Aさん | アルビオーネ奏者 嘉祥佐保のブログ

アルビオーネ奏者 嘉祥佐保のブログ

新作弦楽器『 アルビオーネ』奏者 嘉祥佐保(かしょう さほ)の日々の出来事です

11月5日
浜松の「花平ケアセンター」に演奏に行きました


こちらにアルビオーネを製作して下さったAさんが入所されています
つまり Aさんはアルビオーネの生みの親です


遡ること5年前 アルビオーネを製作してもらえる会社を必死で探していました
どこに行っても相手にされず途方にくれていた時、たまたま開いたホームページ

当時 S工芸の女性社長Sさんのメッセージにこう書いてありました


『大正時代に生まれた大正琴 

今は平成なのにどうして大正琴なの?
平成琴みたいに、もっと自由な発想な楽器があってもいいはず』


この会社だったら製作を受けてくれるかも!! 
浜松のS工芸さんに飛び込みました新幹線


当時の製作責任者Aさん 女性社長Sさん 私とリリーの4人で
長時間の話し合いの上 製作してもらえる事になりました


何回も試作品を作り 

アルビオーネ ジェットハープ 

         ラピス・ハープ

         ルチル・ハープ が生まれ

3年前に私が現在 演奏に使っている 

アルビオーネ クリス・ハープ が出来上がりました


その直後 Aさんは脳内出血で倒れました
その時 ご家族はお留守でAさんが病院に運ばれたのは、かなり時間が経っていました
Aさんは持病があり手術ができない状況と聞きました


リリーと私は命だけは取り留めてと必死に神に祈りました


その後 命に別状なし と ほっとしたものの
大きな後遺症が残りました


Aさんに会いたい と面会を申し込んでも断られ続けました


S工芸も社長が変わり 

社名もS楽器製作所となり月日が流れていきました



sansou's という大正琴のグループを社員さんで結成されてます


(女性社長Sさんは S楽器製作所の社員さんとなり働いておられます)
Sさんから電話があり 


「Aさんの入所されてるケアセンターに演奏に行くのですが
 嘉祥先生に演奏してもらいたんだけどギャラ払えないの・・・」


私は小躍りしました

Aさんに初めてアルビオーネの音色、演奏を聴いていただける
Aさんにもう会えないと思ってた私 ギャラなんてとんでもないビックリマーク



心を込めて演奏させていただきます と即答しました


当日 ドキドキドキドキ


控室に車イスのAさんが来られました
見た目は以前のAさんとは変わられてしまったけれど
お元気そうで良かった


私は「Aさん・・・」と言うなり 涙が溢れて止まらない


Aさんは言葉もままなりません でも 私たちをしっかり覚えてくださってて、

大きく うんうん と頷きながら 
『おおさか 大阪 うんうん』と 言葉を下さいました


私 号泣です


何とか 涙をこらえ、衣装に着替えて演奏準備



一番前の席にAさん 隣にリリー
リリーがいろいろAさんに話かけています


アルビオーネの演奏が始まると Aさんは涙を流されていました


ケアセンターの皆さんも大正琴の演奏と思っておられたので
アルビオーネの音色に あれはバイオリン?? と声があがり
演奏終了ころには「アルビオーネ アルビオーネ」と
あちこちから連呼されてました


控室に戻って Aさんが一生懸命話してくれました


『よくここまで頑張った 音色はまだまだ良くなる』

私 「Aさん もっと元気になってアドバイス下さいね」


Aさん『うんうん まかせとけ』


満面の笑顔のAさんは、澄んだ瞳で私をジーーっと見つめてる


またまた 私 号泣 
ずぅ~~っと泣きっぱなし


帰り際 Aさんの奥様がお話下さいました

「Aがこんな反応見せたのは初めて
脳の神経が何本か繋がったみたいです
ありがとうございます」


こちらこそ ありがとうございました


Aさんに会えて本当にうれしかったですニコニコ

Aさん 必ずまた来ますからね!!

私 もっともっと練習してアルビオーネ上手にならなくっちゃビックリマーク


アルビオーネ奏者 嘉祥佐保のブログ