エヴァンガリバー

パチンコ屋の開店前の行列は
パチンコをしない人からすれば、全くもって理解できないものであり
そもそもその行列が何なのかさえわからない人も多いだろう。



今日のホールは、朝から多数の人が行き交う歓楽街。

そんな歓楽街のド真ん中で
朝からイイ大人が100人近く並んでいる光景は
否が応でも人々の注目を浴びてしまう。


しかもココは世界のTOKYO。
日本人なら行列の理由もあらかた予想できるだろうが

「ぱちんこ」という文化がない、外国人から見れば
「ヘイ！ジョニーデップでもくるのかい！？hahaha！！」
といったところだろう。


そしてその光景は、彼らからすれば絶好のシャッターチャンスでもある。







今や遅しと開店待ちをしていると
とあるアジア系外国人3人と添乗員らしき男性が列の横で立ち止まった。

そして3人のうちの1人が、何やら添乗員に聞いている。

察するに「ねぇ、この人達は何故並んでいるの？」
という感じ。




すると、添乗員は何故か、本当に何故かはわからないが
片言の「日本語」で3人に説明をしだした。






「この人達は今日から発売されるゲームソフトを買うために並んでます。
日本のアニメ、エヴァンガリバーの」





おいおい、ちょっと待て。
もはや何からツッコんでいいのかすらわからないぞ。


まずこの列は、決してゲームを買うための列ではない。
ドラクエ3じゃあるまいし
今の時代、ゲームを買うためになかなか列はできないぞ。


そしてその「エヴァンガリバー」って何なんだ。
何となく言いたいコトはわかるが、最後のほうは残念すぎる。
大体「ヴァ」と「バー」の発音がカブって言いにくい。



しかも、百歩譲って「エヴァンゲリオン」のコトだったとしても

そもそも今日はエヴァのゲームソフトの発売日でも何でもない。



しかし、何から何まで間違っているこの説明に3人は大満足し

「これがジャパニーズスタイルか！」

と言わんばかりに写真を撮り始めた。



おいおい、ヤメてくれ。
ボクはアナタ方の母国では
「エヴァンガリバーのゲームソフトを買うために並んだ男」
として記憶にも記録にも残り
代々語り継がれてしまうではないか。





結局、このコトが気になって気になって
立ち回りどころじゃなくなったボクは

通常時頂ラッシュや引き戻し頂ラッシュに騙されて
番長にて40000もの負債を抱えてギブアップ。


久々にウンコ負けを喫してしまったのでありました。







エヴァンガリバー......


こんな感じなのかな........

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